リノベーションの実例~車いす仕様へ
みなさん こんにちは
今回ご紹介させて頂くのは下記の間取りのマンションを車イス生活対応にフルリノベーションしていく様子をご覧いただきます。
物件は築46年の大型マンションです。
駅からはわずか6分と好立地で、買い物等非常に便利な場所で、築46年といえどもその大型ゆえに管理のとても行き届いた物件です。
今回のお施主様は新たにこちらの物件を購入され、車いすでの生活が快適になるようリフォームしてほしい、と言うのが弊社へのご依頼でした。
(不動産屋さんの図面を実際に採寸して新しく書き直しました)
駅が近いこともあり、恐らく新築当時は利便性優先の単身、或いはカップル向けの仕様として3点ユニット(トイレ、洗面、浴槽がワンセットになったユニット)を採用したものと思われます。
また、1970年代は少しでも居住空間を広く確保するため3点ユニットを採用したマンションも少なくないようです。
他の間取りはこんな感じでした。
車イスですから基本的に和室は必要ありません。また、トイレは広く確保する必要がありそうです。
何度もお打合せをさせて頂き、実際3Dパース等も駆使してご提案をさせて頂きました。
そして完成したのが次の図面です。
図面中央(車いすが配置されている部分)のカウンターは折り畳み式で、使用していないときは畳んでおく事ができるようにしました。(スペースが限られているので動線確保のためです)
早速解体作業の始まりです。
例により、近隣の皆様へのご挨拶、やっぱり解体中は物凄い騒音となってしまいます。気を付けていてもこればかりはどうにもならず、毎度のことですが近隣の皆様。申し訳ありません m(_ _)m
46年の歴史は終わった訳ではありません。新たな時を刻むための治療開始です。
そして怪我した部分は治療され、少しずつ回復していきます。
いよいよ完成も間近です。
スイッチやコンセントは全て車いすでも扱いやすい高さに設置されています。
浴室へは2枚引戸で開口も十分、段差もなく移動もラクラクです。
バルコニーへの出入れがしやすいように室内の床からフラットになるオリジナルの工夫もしました。
(マンションのバルコニーは避難路にあたるため、避難の妨げにならないよう大きさも工夫しております)
ピカピカです。
料理はご自身ではされないのでミニキッチンに。とは言え、2口ガスコンロ、魚焼きグリル付きビルトインで、ちょっと高級なミニキッチンです。
テレビはパナソニックの最新モデルLF1で、無線伝送式チューナーなので、アンテナコードがないため好きなところに移動が可能です。
如何でしたでしょうか。
弊社は障害やご高齢の方に特化してリフォームのご提案をしております。
賃貸マンションでは思い通りにリフォームができずにご苦労を余儀なくされていらっしゃる方も多いと思います。
そんな方のためにマンション探しから購入の方法などあらゆる角度からお手伝いをさせて頂いております。
こちらのお引き渡しが終わったと思ったら問題発覚?
次回は「やっぱり必要だったかぁ・・」をご紹介いたします。
ゼヒトモ内でのプロフィール: NALU合同会社 , ゼヒトモのリノベーションサービス , 仕事をお願いしたい依頼者と様々な「プロ」をつなぐサービス
リノベーション- 2022/11