- ゼヒトモ
- 住宅
- 修理・交換・取り付け
- 浴室・洗面所
- 浴室・お風呂の換気扇交換業者
- 浴室乾燥機の後付けは賃貸でも可能?費用相場やDIYも解説
浴室乾燥機の後付けは賃貸でも可能?費用相場やDIYも解説
天気が悪い日が続いて洗濯物が乾かず、困ってしまったという経験は誰にもあることでしょう。そのようなときにあると便利なのが浴室乾燥機です。
しかし、今の住宅に浴室乾燥機がついていない場合、後から付けられるのでしょうか。後から付けられるのならば、その費用はいくらくらいで、DIYはできるのか。また賃貸の場合も可能なのかなど、気になるポイントはたくさんあるはず。
今回は、浴室乾燥機の設置を検討している方のために、浴室乾燥機の種類や注意点、費用相場やDIYについて詳しく解説します。
浴室乾燥機は後付けできる?
浴室乾燥機があればいいのにと思うときに、まず浴室乾燥機は後付けできるのかと考えることでしょう。ご自宅の浴室の広さや設備などにより、設置できる場合と、設置が難しい場合があります。
後付けできない場合としては、以下の3つがあげられます。
- 浴室の天井や壁に換気扇がついていない
- 浴室換気扇を設置するスペース(40センチ角以上)が足りない
- 換気扇と照明の間のスペースが足りない
ユニットバスでは、設置が難しいこともあります。後付けできるケースは、先ほどの条件をクリアしている場合です。ただし、専門業者に確認してからのほうが無難でしょう。
浴室乾燥機の種類
浴室乾燥機の種類は、以下の3つのタイプに分かれています。
- 天井埋め込み型
- 天井付け型
- 壁掛け型
天井埋め込み型は、ビルトインタイプとも呼ばれています。現在お住いの住宅の浴室により、設置できるタイプとできないタイプがあります。それぞれの浴室乾燥機の形状や、設置する場所などを詳しく見ていきましょう。
天井埋め込み型
天井埋め込み型(ビルトインタイプ)は、その名の通り天井に埋め込むタイプです。お風呂の天井に取り付けるため、お風呂の中から本体は見えません。換気扇のカバーのみが見えている状態になります。
見た目がすっきりしていて圧迫感がないので、予算がある場合このタイプを選ぶ方が多いです。
新築にも、リフォームにも適しています。ただし、天井に埋め込むスペースがない場合には設置ができません。
天井付け型
天井付け型は、ビルトインタイプと同じく設置場所は天井です。埋め込み型ではなく、既存の換気扇を外して取り付けるか、上からかぶせて取り付けるかの後付けタイプです。そのため大掛かりな工事の必要はなく、リフォーム向けの商品となっています。
ただし、浴室の広さなどさまざまな条件で取り付けられない場合もありますので、事前に専門業者に相談することをおすすめします。
壁掛け型
壁掛け型は、壁に設置する方法の浴室乾燥機です。施工は簡単で、壁についている換気口を利用し、その場所に設置します。予算や設置環境の関係で、天井に取り付けられないご家庭に選ばれています。
ただし、壁の中に埋め込まずエアコンのようなタイプになるため、すっきり感はありません。取り付けるためには、排気経路の確保が必要です。
浴室暖房乾燥機の方式
浴室暖房乾燥機の種類がわかったところで、どのような方式で乾燥させるのかを見ていきましょう。電気式とガス温水式の、2種類があります。
電気式
電気式の中には、「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類があります。
ヒーター式は、本体内部にあるヒーターが発熱し、温風が出てきます。メリットは施工しやすく、製品もほかのタイプより費用が安いことで、デメリットはほかのタイプより乾燥や暖房効果が薄いことです。
また機器本体が熱を持ち、周囲の温度が高くなるため設置場所を考える必要があります。
ヒートポンプ式は、外気から空気を取り入れ暖かくして、浴室を温めます。乾燥や暖房能力が高く、省エネ効果もあり、電気代を抑えやすいです。ヒートポンプ式は、パナソニックの機器が主力商品になっています。
ガス温水式
ガス温水式の浴室暖房は、新たに熱源機を外部に設置する必要があります。外部にある熱源機で水を沸かし、温水を循環させ温風を出します。
熱源や温水循環のための配管の設置もするので、その設置費用が必要です。そのため、もともとガス温水式ではないご家庭への取り付けはおすすめしません。
パワーがあるので厚手の洗濯物でもしっかりと衣類を乾燥できますが、電気代のほかにガス代もかかってきます。
浴室乾燥機の選び方
ここまで浴室乾燥機の種類や方式を見てきましたが、ここでは実際にどのような乾燥機を選べばいいか、以下の4つの点について見ていきましょう。
- 浴室の状況で判断
- 換気口の数
- 機能性
- コスト
それぞれ解説します。
浴室の状況で判断
浴室乾燥機の種類は、以下の3種類あります。
- 天井埋め込み型
- 天井付け型
- 壁掛け型
まずは浴室の天井に、換気扇があるかどうかです。もし換気扇がある場合、天井に埋め込むスペースがあるのなら天井埋め込み型、埋め込むスペースがないのなら天井付け型になります。
天井に換気扇がない場合は壁掛け型になりますが、浴室の壁が室外に面していなければ取り付けできません。
この3種類の中から、浴室の状況に合わせて選びましょう。
換気口の数
浴室の換気システムには、浴室だけ、浴室とトイレの換気を共有、浴室と洗面所を共有、3カ所とも共有の場合などがあります。
ご自宅の換気システムがどのようになっているのかを調べ、その換気システムにつながった換気口に対応した製品を選びましょう。
浴室だけの換気の場合は、1室換気タイプの製品を選びます。浴室とトイレ、もしくは浴室と洗面所が共有の場合は2室換気タイプ。3カ所とも共有の場合は、3室換気タイプの製品が必要です。
換気口の数によっても選ぶ製品が違ってくるため、ご自宅の換気口の数を調べておきましょう。
機能性
浴室乾燥機は、浴室で洗濯物の乾燥ができるというイメージがありますが、実はそれだけではなく、ほかにも便利な機能があります。
製品により、どのような機能がついているのかは異なりますが、高機能になるほど本体価格も高額です。
衣類を乾燥させるほかにどのような機能があるのか、それによってどのようなことができるのかを紹介します。
■換気機能・24時間換気機能
換気機能がついていますので、浴室の湿気をとってくれます。浴室に湿気がこもりカビが生えるというお悩みのあるご家庭には、役に立つ機能でしょう。製品によっては24時間の換気機能がついており、気密性が高い住宅の空気を入れ替えられます。
■涼風機能
夏場など温度が高いときに、涼しい風を送ってくれ、快適にお風呂に入れる機能です。
のぼせ防止にも効果的です。
■暖房機能
浴室全体を暖かくできる機能です。特に冬場は気温の変化で血圧が上下するため、ヒートショック現象が起こりやすくなります。そのため浴室全体を暖めておくことは、ヒートショック現象の予防にも効果的です。
■空気清浄機能
空気をきれいに保てるので、カビの発生を抑えます。そのため、毎日の掃除が楽になるでしょう。
■省エネ機能
省エネモードがあるため、電気代を抑えたい人に最適です。
■ミストサウナ機能
お湯を霧状に噴射する機能です。全身を暖かなミストで包み込むため、湯船につからない場合でも全身が温まります。
浴室乾燥機は、長く愛用する方がほとんどです。そのため、どのような機能が必要かしっかり考えて選んでください。
コスト
浴室乾燥機を設置する前に、浴室乾燥機のコストがどれくらいかかるかを知っておくことが大切です。コストのことを知らずに設置したあとに、思ったより電気代やガス代がかかってしまい、あまり使わなくなると意味がありません。
電気式とガス温水式、この2つのコストの違いを解説します。どちらのコストが安いかというと、電気式のほうが使用料金は安いです。しかし、ガス温水式はパワーがあり、短時間で衣類が乾燥します。
電気式は100Vと200Vがあり、省エネ製品なども発売されています。1時間当たりの費用は、約30〜50円。
ガス温水式は設置費用もかかり、電気代のほかにガス代もかかります。1時間当たりの費用は、約50〜100円です。
このように見ると、圧倒的に電気式のほうがコストは安いです。ただし、製品や使い方によってもランニングコストは変わります。
またコストは多少かかってもいいので、手早く乾燥できるほうがストレスはなくなることもあるでしょう。生活の上で何を優先するのかなども一緒に考えて、どの製品を選ぶか決めましょう。
浴室乾燥機の後付けの費用相場
浴室乾燥機を後付けする場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。相場としては、約10万円です。
しかし、ご自宅の浴室の状況によっては追加工事が発生するケースがあるため、約15万円を予算として考えておくとよいでしょう。
浴室乾燥機の本体価格は、安価なものだと3万円くらいからあります。浴室にすでに換気扇がついている場合は、穴をあける工事も必要ないため工事費は4万円程度でしょう。
電気式の浴室乾燥機だと、本体と工事費を合わせて約9万円が標準的な金額です。ガス温水式の場合は熱源機の設置もするため、約10万円かかります。
費用が高くなる場合
浴室乾燥機を設置する際に、費用が高くなる場合があります。それはいったいどのような場合に発生するのでしょうか。
例えば、換気扇がない浴室の場合だと浴室乾燥機を取り付けるための開口部がなく、新たに穴をあける工事が必要です。その工事に、1〜2万円程度かかります。
配線はあるけれど、それが浴室乾燥機に配線するには細すぎるケースや電気の容量が足りないこともあります。このような場合も、1〜2万円程度の追加料金が必要です。
そのほかにも、洗濯物を浴室内に干すためのポールも必要ですが、天井の強度が弱い場合は洗濯物の重みで天井が変形する恐れがあります。
それを防ぐためには、先に補強部材などで補強しておかないといけません。この工事も、1万円程度必要です。
ご自宅の浴室の状況により、追加工事がかかればかかるほど追加費用が発生します。
【あわせて読みたい】
浴室乾燥機設置以外にも10万円からできるお風呂リフォームの内容とは>>>
浴室乾燥機の取り付けの注意点
浴室乾燥機を取り付ける際に、いくつか注意点があります。その注意点とは、以下の4点です。
- 現在の開口寸法と同サイズか大きいものを選ぶ
- 電気工事が必要な可能性がある
- 賃貸は管理会社に相談する必要がある
- 取り付け後はカビ対策を
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
現在の開口寸法と同サイズか大きいものを選ぶ
天井埋め込み型の浴室乾燥機は、機器を天井に埋め込むため現在の開口寸法と同サイズか大きいものを選ぶ必要があります。
浴室乾燥機は規格が決められていないため、各メーカーによってサイズがバラバラです。
既存の開口寸法と、設置したい浴室乾燥機が合わない場合は、開口部を広げたり狭めたりしなければいけません。
既存のよりも小さい商品を選んだ場合、天井ごと交換する可能性もあります。
もし今現在浴室乾燥機が設置されているのならば、開口部の大きさは見た目では判断しにくいでしょう。その場合は、その浴室乾燥機本体やリモコンの品番を見てサイズを確認してください。
もし、浴室乾燥機を交換する場合なら、同じメーカーの同じ機種を選びましょう。開口部を広げたり狭めたりする必要がないため、取り付け工事費用を抑えられます。
電気工事が必要な可能性がある
換気扇を浴室乾燥機に交換する際には、電気工事が発生します。
100Vか200Vの電源が必要なため、分電盤に空きがあるかをチェックし、空きがない場合はブレーカーの増設工事が必要です。
その後に行うのが、スイッチやリモコンの配線工事です。トイレにタイマースイッチが設置されていたり、中間ダクトファンと連動させたりするタイプのものは、複雑な配線工事になる可能性があります。
そのため、浴室乾燥機の取り付け実績の多い業者に頼むほうが安心です。
賃貸は管理会社に相談する必要がある
賃貸に住んでいる場合は、管理会社に無断で浴室乾燥機を付けることはできません。
もしも無断で付けてしまうと、管理規約に違反してしまう恐れがあります。必ず事前に管理会社に相談しましょう。
賃貸物件は、退去時に原状回復をする必要があります。天井埋め込み型の浴室乾燥機だと、退去時に原状回復をすることが難しいでしょう。そのため、浴室乾燥機を取り付ける場合は壁掛け型をおすすめします。
取り付け後はカビ対策を
浴室乾燥機を取り付けると、後は何もしなくていいわけではありません。定期的に浴室乾燥機のフィルターなどを掃除する必要があります。
浴室内に洗濯物を干すと、洗濯物の細かな繊維が浴室乾燥機のフィルターにつきます。24時間換気をしていると、浴室乾燥機が空気を常に吸い込むため、ホコリも付着しやすくなるのです。
掃除を怠るとフィルターにカビが付着し、浴室に嫌なにおいがしてくることもあります。その臭いが衣類に移ることもあるかもしれませんし、浴室内にカビが発生する原因にもなるのです。
フィルター掃除の目安は、1カ月〜1カ月半に1回程度です。フィルターの外し方はメーカーごとに異なりますので、取扱説明書で確認してください。
フィルター掃除の方法は、フィルターについたホコリを掃除機で吸い取ったあと、よく絞ったやわらかい布でふきます。もしフィルターの汚れがひどい場合は、中性洗剤で洗ってください。
また、フィルターの掃除をしたうえで一晩中換気をすると、カビの生えにくい環境になります。
浴室乾燥機を快適に使うためには、日々の湿気対策やフィルター掃除などが必要になります。浴室乾燥機を使う頻度と手間を考えて、後付けをするのかどうか考えてみてください。
浴室乾燥機はDIYできる?
浴室乾燥機を後付けしたいけれど、何とか工事費を浮かせられないかと思い、DIYできるかどうかと思う方もいるかもしれません。しかし、浴室乾燥機は自分で取り付けることはできません。必ず専門の業者に依頼してください。
なぜDIYできないかというと、浴室乾燥機の取り付けには電気工事が含まれます。取り付け工事をするためには、電気工事士の資格が必要だからです。
しかも、浴室乾燥機の電気配線はタイマースイッチや中間ダクトファンなども関係し、素人では難しい複雑な作業になります。
電気配線をブレーカーに直接つなぐ際に誤った電圧にすると、機器の故障の原因にもなります。また、すでにブレーカーがすべての専用回路につながっていて空きがない場合は、回路の増設も必要です。
電気工事が必要なこと以外にも、理由があります。浴室乾燥機を設置する場所の多くは天井で、そのため浴室乾燥機を頭の上まで持ち上げなければいけません。
何かの拍子に落としてしまい、破損や自身がケガをする可能性もあるため、やはり専門の業者に任せたほうがいいでしょう。
また取り付けたあとに天井に隙間ができると、浴室の湿気が天井にたまります。そこから天井裏の木材が腐食する可能性もあるため、DIYは難しいといえるでしょう。
ゼヒトモで浴室・お風呂の換気扇交換業者のプロを探す
この記事では浴室乾燥機の後付けは賃貸でも可能なのか、費用相場やDIYについてなど、以下のポイントについて解説しました。
- 浴室乾燥機は後付けできること
- 浴室乾燥機の種類と方式
- 浴室乾燥機の選び方と後付けするときの費用相場
- 浴室乾燥機取り付けの際の注意点
浴室乾燥機は、条件さえクリアできれば後付けできますが、詳しくは専門業者に見てもらったほうが安心です。
- 浴室乾燥機の後付けについて相談したい
- まとめて浴室乾燥機後付けの見積もりをとりたい
そんな方は、ゼヒトモから浴室乾燥機後付けのプロを探してみませんか?
いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにピッタリなプロが見つかります。浴室乾燥機の後付けでお困りの方は、ゼヒトモお気軽にご利用ください!
浴室換気扇交換関連の最新記事
あなたのお困りごとをプロに相談してみよう
2分でスマホやPCで簡単に依頼内容を入力します。
最大5人のプロから提案を受けられます。あなたの条件に合うプロを採用してください。
プロと相談した場所・日時・値段で依頼したサービスを受ける。