土間にリフォームする費用相場は?メンテナンス方法も解説
幅広い用途で使える空間として注目を集めるのが「土間」です。実は戸建てだけではなくマンションでも、土間を取り入れるリノベーションが増えています。そこで今回は、土間の魅力やリフォームの費用相場についてまとめました。土間リフォームする際の注意点も紹介するので、事前に確認しておきましょう。
土間にリフォームする魅力とは?
幅広く使える空間として注目を集める土間ですが、実際にリフォームするとなると不安に感じる人もいるでしょう。ここでは、土間にリフォームする魅力をいくつか紹介します。玄関に土間を取り入れようか、迷っている方は魅力を確認しましょう。
魅力1.玄関が広々とした空間になる
庭やリビングと繋がる土間に設計すれば、玄関が広々とした空間に仕上げられます。土間は室内と室外の中間的な場所であり、庭でバーベキューをしたり洗濯物を干したりする際の準備場所として活用可能です。
土足で歩ける空間は、室内で子どもが遊べたりペットがくつろいだりするスペースとしても活躍します。天候に左右されず利用できるので、思いっきり遊べるのも魅力です。玄関に広々としたスペースがあれば用途も広がるので、生活しやすくなるメリットもあります。
魅力2.多目的な収納スペースとして活用できる
土間は、多目的な収納スペースとして活用できます。玄関の収納場所にもなるため、自転車やベビーカー、スーツケースなどを収納できます。屋外で使う、アウトドア用品を保管できるのも魅力です。広々としたスペースがあれば、大きいサイズのものも収納場所に困らず、有効活用できるでしょう。
屋外で使用したアイテムを室内に持ち込みたくない場合も、土間が活躍してくれます。ベランダやバルコニーと違い屋根もあるので、雨風にさらされることもありません。脚立やタイヤなどを保管する際にも、土間収納がおすすめです。
魅力3.ガーデニングやDIYを屋内で楽しめる
ベランダやバルコニーがない住宅でも、土間でガーデニングやDIYを楽しめます。また、普段はバルコニーやベランダに置いているプランターや鉢も、大雨や強風の日は屋根のある土間に一時避難させる場所として有効です。
一般的に室外で行われるDIYも、土間であれば汚れる心配をする必要がありません。大掛かりなDIYでも、家族みんなで思いっきり楽しめるのも魅力です。DIYで使う工具やガーデニング用品を土間で保管できるメリットもあります。
土間にリフォームする際の費用相場
土間のリフォームは、どのような工事をするかで大幅に費用が変わります。既存の間取りによっては、壁の撤去が必要になる場合があるのでリフォーム費用が高額になることがあるのです。
工事内容 | 費用相場 |
玄関を広げる場合 | 30万~60万円 |
間取りを変える場合 | 100万円以上 |
柱や壁を作り変える場合 | 100万円以上 |
また、使用する床材の種類、床暖房や収納を設置する場合はその分費用が加算されます。家全体のリフォームに比べると費用は抑えられますが、予算内に収めたいなら費用相場を確認しておきましょう。
土間にリフォームする上での注意点
多くのメリットがある土間リフォームですが、いくつかデメリットがあるのも事実です。住宅全体のリフォームに比べると費用を抑えて施工できますが、あとで後悔する可能性もあります。デメリットがあることを踏まえつつ、土間のリフォームをするのか決めることが大切です。玄関に土間を設置するうえでの注意点や対策を確認していきましょう。
土間にすると結露やカビが発生しやすくなる
戸建は土間スペースは湿気が溜まりやすく、冷気の影響を受けやすいです。結露が頻繁に起こると、カビが発生しやすくなります。カビを放置すると健康被害を害するおそれもあるので要注意です。
土間をリフォームするときは、結露やカビを抑制する対策を検討しましょう。結露やカビ対策には、珪藻土など調湿機能のある素材がおすすめです。機能性が高い素材はその分費用は高くなりますが、住宅の寿命を延ばすことにもなります。快適に暮らすためにも結露やカビの抑制対策をしっかり行いましょう。
冬の季節は寒くなりやすい
冬場の土間は底冷えしやすいため、室内に冷気が伝わりやすい特性があります。土間は玄関に近い場所にあり、出入りが激しくなると一気に寒さが増すことも考えられます。土間を物置として活用したい場合は、土間と居室の間に間仕切りを設置して寒さ対策をおこなうのがおすすめです。
自転車のメンテナンスやDIYなど作業スペース、書斎や趣味部屋として長時間使用する想定があるなら、暖房器具や床暖房の導入を検討してみてはいかがでしょうか。土間に暖房設備があれば、寒い冬でも快適に過ごせるでしょう。
バリアフリー化する際の手間がかかる可能性がある
基本的に土間は土足で過ごす場所であり、素足で過ごすことはありません。土間以外の場所と行き来する場合、毎回靴を脱ぐ必要があるので面倒に感じることも多いです。そのため、土間と室内の間に段差を設けて区切りをつけることも少なくありません。
土間と室内の間に段差があるので、バリアフリー化する際には工事に手間がかかる可能性があります。近年は軽量のエレベーターが開発されており、よりバリアフリー化が簡単になりました。将来的にバリアフリー化を考えているなら、その点も考慮して土間のリフォームを検討しましょう。
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土間にリフォームするならメンテナンス方法も覚えておこう!
従来、土間は土に石灰を混ぜて固めて仕上げるのが一般的でした。しかし、近年はモルタルやタイル、天然石などさまざまな素材が使用されています。素材の寿命を延ばすためにも、素材ごとの最適なメンテナンス方法を覚えておくことが大切です。ここからは、素材別のお手入れ方法を確認しましょう。
モルタルの土間のメンテナンス方法
セメントと砂を練り混ぜて作るのがモルタルです。コンクリート打ちっぱなしと相性が良く、シンプルでおしゃれな印象に仕上げられます。また天然石やタイルと異なり目地のない仕上がりになるので、比較的安く費用を抑えられるのも魅力です。
ただし、ひび割れができやすい特性もあるのでその点は考慮する必要があります。そんなモルタルのお手入れ方法は、小まめに掃除機をかけて掃除することが大切です。そのあとはデッキブラシやたわしで汚れを落とし、水で洗い流して乾燥させましょう。
タイルの土間のメンテナンス方法
柄や色のバリエーションが豊富で、自分好みの種類を選べる特徴があります。タイルを使用するだけで一気に雰囲気が変わるので、アクセントとして土間に使うのもおすすめです。よく使われているのは、吸収性が少なく掃除しやすい磁器タイルです。
素朴でやさしい雰囲気を楽しみたいなら、素焼きのテラコッタタイルが適しています。表面がザラザラしている素材は、ブラシやたわしを使用すれば汚れが簡単に落とせます。逆に、ツルッとした表面の場合はブラシやたわしを使うと傷が付いてしまうので、柔らかい素材でお手入れしましょう。
天然石の土間のメンテナンス方法
大理石や御影石などの天然石は、天然の素材にこだわりたい人におすすめの素材です。自然素材ではあるものの強度や耐久性にも優れているので、長く使用できるというメリットもあります。
自然素材であるために、シミができやすかったり小さな孔が空いていたりする特性もあります。またモルタルやタイルに比べて高額なので、費用を抑えたい場合には向かないかもしれません。天然石は、繊細な素材なのでお手入れ方法には注意が必要です。またシミができやすいので、水や洗剤は使用せず雑巾やクロスでお手入れしましょう。
土間リフォームはDIYでも可能?
玄関に土間を設置するにあたって、費用を少しでも抑えたいとDIYを検討する人もいるでしょう。
ここでは、DIY初心者におすすめできない理由や土間の補修DIYについて紹介します。土間リフォームのDIYを検討する人は、事前に確認して自分で実施するのか決めましょう。
土間リフォームがDIY初心者におすすめできない理由
土間リフォームは一見すると簡単に行えそうですが、実はプロでも手間のかかる工事だといわれています。素人であれば、土間リフォームのDIYはかなり難易度が高いです。施工に失敗すると最悪の場合、やり直さなければいけません。DIYすることに少しでも不安が残るのであれば、リフォーム業者に土間リフォームを依頼するのがおすすめです。
土間の補修はDIYでもできる?
気温や気圧による膨張や収縮で、土間の素材にひび割れが起こることがあります。特にモルタルには、圧縮力が強い一方で引っ張られる力には弱いという性質があるのです。急激な気温や気圧の変化が起こると、圧力が加わり亀裂ができます。
このような亀裂やひび割れは、コンクリート補修材を使用すれば補修できます。ひび割れの部分にコンクリート補修材を埋め込むだけで補修できるので、便利です。細かい亀裂がある場合は、ひび割れ補修材が適しています。ただし、大きな亀裂がある場合は本格的な修理が必要になるケースもあるので早めにリフォーム業者に相談しましょう。
土間リフォームの費用を抑えるコツ
リフォーム費用は、工事内容によって変わります。理想的な空間に仕上げるために、リフォームにこだわりたい人も多いでしょう。リフォーム費用を抑えるコツには、次のようなものがあります。
- リフォーム業者に相見積もりを依頼する
- 土間に使う素材は安いものを選択する
- リフォームローンや補助金を活用する
大幅に費用を抑えたいなら、リフォームローンや補助金を活用しましょう。リフォームローンとは、築年数の場街古い住宅の増改築や修繕などを目的としたリフォーム工事のことです。補助金は、リフォーム箇所に応じた補助金を受け取れる制度です。リフォームローンや補助金をうまく活用すれば、リフォームにかかる費用負担を軽減できます。
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幅広い用途で使える空間として注目を集め、リノベーション人気も高い「土間」。今回の記事では、土間にリフォームに関する注意点や費用など幅広くお伝えしました。リフォームの際にはぜひ、事前に確認をして検討しましょう。
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