外壁塗装の基本的な工程とは?立ち合いが必要なタイミングとあわせて解説
外壁塗装を業者に依頼するうえでは、施工の工程や工期を把握しておくことが大切です。
しかし、外壁塗装の施工にどのような工程があるのか、詳しくわからないという方も多いでしょう。外壁塗装の施工には業者だけでなく、依頼主が行っておくべき工程があります。
今回は、外壁塗装の基本的な工程をまとめて紹介します。外壁塗装にかかる工期の基準や、施工における立ち会いの必要性についても触れているので、外壁塗装を業者に依頼するうえでの参考にしてください。
外壁塗装の工程
外壁塗装の基本的な工程は、以下のとおりです。
- 近隣住民への挨拶
- 現場の確認
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 下地の処理
- 養生
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 確認作業
- 足場の解体
ここでは、外壁塗装における基本的な工程において、セクションごとの詳細をまとめています。実際に業者へ依頼するうえでのスケジュール策定に役立つので、ぜひ参考にしてください。
また、以下の関連記事では、外壁塗装の費用相場や施工事例を紹介しています。実際にかかった費用も掲載していますので、外壁塗装のリフォームにかかる費用が気になる方はあわせてご覧ください。
関連記事:外壁塗装の費用相場
近隣住民への挨拶
外壁塗装を依頼することが決まったら、まずは近隣住民へ「外壁塗装の工事が入る」旨を伝えにいかなければなりません。事前に挨拶をしておかないと、近隣住民とのトラブルにつながる可能性があるためです。
外壁塗装工事が開始されると、連日の作業や業者の出入りで騒がしさが増してしまいます。また、塗料の臭いが近隣にまで及ぶこともあるため、事前に近隣住民への説明を行い、理解してもらったうえで着工まで進めなければなりません。
近隣への挨拶は塗装業者が行うこともありますが、あくまで礼儀として着工前に自身で挨拶回りを行うべきでしょう。もしくは、塗装業者が挨拶に回るタイミングで一緒に挨拶することで、施工の内容も伝えながら理解を得られるためスムーズです。
現場の確認
近隣住民への挨拶を終えたら、塗装業者による現場確認が入ります。塗装作業における障害や足場の設置に関するネックなど、事前に確認のうえ施工に入るのが一般的です。
現場確認の際、動かしていいものとよくないものを、業者と依頼主とで擦り合わせる必要があります。
事前の現場確認がないまま着工してしまうと、業者・依頼主の間でトラブルが発生しやすいため注意してください。
足場の設置
外壁塗装は高所の作業になることも多いため、足場を設置したうえで着工するのが一般的です。足場の設置は国家資格が必要であることから、塗装業者とは別の業者が入ることも多いでしょう。
そのため、足場の設置時は塗装時以上に業者の出入りが激しくなり、かつ大きな音も鳴りやすいので近隣住民の理解を得ることが必要不可欠です。
高圧洗浄
足場の設置が終わったら、高圧洗浄機を使用した洗浄が実施されます。高圧洗浄は、塗装面に付着した汚れ・ホコリ・苔・塗膜を除去する目的で行われる工程です。
外壁の高圧洗浄を怠ると、仕上がりへの影響だけでなく、塗り重ねた塗料が剥がれやすくなるため丁寧かつ時間をかけて行われます。
下地の処理
高圧洗浄後は、下地の処理によりひび割れ・サビなどの劣化部分を補修します。下地処理が不十分だと、塗装が綺麗に仕上がらないばかりか、劣化が早まってしまうため非常に重要な工程です。
したがって、劣化が目立つ場合などは、下地処理にかける時間を多めに取る関係で着工スケジュール全体が後ろ倒しになることもあります。
養生
続いて、窓ガラス・床・玄関回り・植栽など、外壁周辺で汚れの付着しやすい箇所に、養生を施します。養生が施されると、施工期間中は窓が開けられなくなります。
そのため、施工期間中の換気に関する問題は、施工前に業者と話し合っておかなければなりません。
また、外壁塗装中は室外機を養生する関係で、エアコンが使えなくなることもあります。換気対策と同様、業者と事前に擦り合わせておきましょう。
下塗り
養生まで完了した段階で、いよいよ塗装が施されます。最初に、下地と次以降の中塗り・上塗りを密着させるために重要な下塗りから開始されます。塗料が均等な厚みになるよう、丁寧に行われるのが下塗りをはじめとした塗料の塗りつけにおける特徴です。
下塗りに使用される塗料の種類や量は、外壁の状態や依頼する業者によって変動します。
中塗り
下塗り後、一定時間を置いたうえで中塗りが施されます。乾燥の時間を取らないまま中塗りがされてしまうと施工不良につながる恐れがあるので、業者がしっかり乾燥の工程をとっているか確認しておきましょう。
なお、中塗り後の上塗りについても、乾燥時間をしっかり取る必要があります。
上塗り
中塗りまで終わったら、最後に上塗りが実施されます。上塗りにかかる塗料は、下塗りと中塗りと同様のものが使用される場合が多いものの、乾燥にかかる時間や重ね塗りの回数は、外壁の状態によって変動するでしょう。
また上塗りに関しては、塗料の塗りつけにおける最後の工程であるため、より見た目の美しさを意識した作業が施されているかしっかり確認しておきましょう。
確認作業
上塗りまでの作業が完遂となったら、完了検査という確認作業が行われます。仕上がりの状態や塗り残し、周囲への飛散など、細かくチェックされるのが一般的です。
仮に確認作業が行われず、施工後に不備が見つかった場合はその後の対応が遅れるばかりか、最悪の場合別料金を取られてしまう可能性もあるので注意してください。
足場の解体
完了検査を終えたら、最初に設置した足場を解体して外壁塗装の施工が終わります。足場の解体は、設置と同様大きな音が鳴ったり、事故が発生したりする可能性が高いため、近隣住民へ改めて周知しておくことが大切です。
足場が撤去され、塗装業者の片付けが終わったタイミングで、外壁塗装における全工程が終了することとなります。
また、足場の撤去時に、清掃や施工前の原状回復などが行われることもあるので、場合によっては完遂までに少し時間を要するかもしれません。
外壁塗装にかかる工期
外壁塗装にかかる一般的な工期を、施工における基本的な工程に当てはめてまとめています。
近隣住民への挨拶 | 1日(約1〜2時間目安) |
現場の確認 | 1日(約1時間目安) |
足場の設置 | 1日 |
高圧洗浄 | 1日 |
下地の処理 | 1日 |
養生 | 1日 |
下塗り | 2〜3日 |
中塗り | 2〜3日 |
上塗り | 2〜3日 |
確認作業 | 1日(約1時間目安) |
足場の解体 | 1日 |
上記を基準にすると、外壁塗装は早くても2週間、長い場合は3週間ほどかかると認識できます。あくまで一例なので、参考程度に把握しておきましょう。
上記の期間よりも極端に短い期間を掲示してくる業者は、悪徳業者の可能性があります。何らかの工程が省かれていたり、手を抜いたりしている可能性が考えられるので、一つひとつの施工にある程度の日数をかけてくれる丁寧な業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装の工事には立ち会いが必要か
業者が外壁塗装の工事を進めている期間、必ず立ち会っていなければならないのか?と疑問に感じるでしょう。ここでは、外壁塗装の施工期間中における立ち会いに関する疑問を解消しています。
基本的には留守にしていても問題はない
外壁塗装の期間中は、基本的に留守にしていても問題はありません。施工に関して、外壁塗装であれば家の外で行われるため、立ち会っていなくても問題なく工事が進むためです。
外壁塗装の工事期間中は業者が家に入ってくることもほとんどなく、鍵を閉めても作業は円滑に進むことから、仮に朝から夜まで家を空けていても問題ないといえるでしょう。
家にいなければならないタイミングとは
外壁塗装の工事中は、留守にしていても基本的に問題はありません。ただし、以下に挙げるタイミングでは、家にいる必要があります。
- 足場を設置する前の現場確認
- 塗装終了後の確認
足場を設置する際、塗装業者と足場業者で現場を確認します。その際、依頼主が所有しているものの移動に関する許可を取る工程が発生します。
業者が勝手に動かしたためトラブルに発展した、ということがないよう、足場の設置時には立ち会いをしましょう。
また、塗装後の確認に関しても、依頼主の確認をもって終了する必要があるため、必ず立ち会わなければなりません。施工の不備や仕上がりの不満など、立ち会っていないと伝えられないことから、立ち会う必要があるとわかるでしょう。
まとめ
外壁塗装の施工における基本的な工程は、以下のとおりです。
- 近隣住民への挨拶
- 現場の確認
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 下地の処理
- 養生
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 確認作業
- 足場の解体
基本的には業者が行う作業ですが、近隣住民への挨拶は依頼主が行うべきことなので、施工が決まったタイミングや施工前日までに、挨拶を済ませておく必要があります。
今回は、外壁塗装にかかる工期も紹介しているので、実際に依頼するうえでのスケジュールを調整する際にお役立てください。
また外壁塗装の施工時は、基本的に家を空けていても問題はありません。しかし、家にいなければならないタイミングがあることも覚えておきましょう。
外壁塗装を業者に依頼したいと考えている方はもちろん、将来的に外壁塗装を業者に依頼することを想定している方にとって、本記事で紹介した内容が工程の把握における情報源となれば幸いです。
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