ロフトやロフトベッドがあると、部屋の縦の空間を活かせるようになります。限られたスペースを有効活用できるだけでなく、収納スペースが増えることもメリットです。新築時やリフォーム時に、ロフト・ロフトベッドを作りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ロフトやロフトベッドの造作を検討している方に向けて、メリットやデメリット、費用相場を解説しています。造作事例も紹介しているため、業者に依頼する前にぜひチェックしてください。
- ロフトを造作すれば天井付近のデッドスペースを活用可能
- ロフト(ロフトベッド)の造作費用は広さや素材によって変動
- 造作リフォームでは断熱対策を考慮するのがポイント
ロフトの造作

ロフトとは、室内に作った階上部分のことで、床面から階段やはしごなどで移動します。天井の高さがあまり高くない空間でも作れ、天井付近のデッドスペースを有効活用できる点が魅力です。
また、天井板を取り外し、屋根裏部屋をロフトにする方法もあります。ロフト部分の下の空間は収納スペースや書斎としても使えるため、マンションなどの増築が難しいケースにもおすすめです。
メリット
ロフトを作ることには次のメリットがあります。
- 空間を有効活用できる
- 子ども部屋や勉強スペースとして利用できる
- 秘密基地のような雰囲気で楽しい住まいが完成する
- 収納スペースを増やせる
ロフトを作ると、空間を上下二段に分けて利用できるようになるため、活用できるスペースが増えます。子ども2人用の部屋としては狭くても、ロフトを造作してスペースを増やせば、2人でゆったりと過ごせるようになるかもしれません。
また、小階段やはしごを使って移動することから、秘密基地のような楽しさがあるのもロフトのメリットです。多彩な暮らしを実現したいときも、ロフトを検討してみましょう。
デメリット
メリットの多いロフトですが、デメリットもあります。
- 高さと床面積に制限がある
- 夏場はエアコンが効きにくい
- 熱気がこもる
- 収納スペースとして使うと、出し入れしづらいことがある
ロフトは高さが1.4m以下、床面積は部屋全体の1/2以下と定められています。そのため、立って歩くことはできず、使いづらいと感じるかもしれません。
また、天井付近には熱気がこもるため、夏場はエアコンが効きにくく、安眠できない可能性があります。エアコンを設置する向きや断熱対策などにも注意し、過ごしやすいようにしておきましょう。
ロフトを収納の用途で使用する場合は、収納するものを階段で運ばなくてはいけません。重いものやかさばるものを持って階段を移動する際は、危険を伴うため注意が必要です。また、何度も行き来するのが面倒なため、あまり利用しない可能性もあります。収納したいものをあらかじめ決めておき、本当に便利に利用できるのかシミュレーションしておくとよいでしょう。
ロフトベッドの造作とは?

ロフトベッドも、造作家具としてリフォーム会社などに製作を依頼できます。寝室であれば、高さ制限のあるロフトでも問題ありません。子ども部屋などの限られたスペースを有効活用するためにも、ロフトベッドの造作を検討してみてはいかがでしょうか。
ロフトベッドの下は、収納スペース以外にもさまざまな用途で活用できます。たとえば、勉強机を造作して勉強スペースにしたり、メイク道具を置いてメイクスペースとして使ったりすることも可能です。
ロフト・ロフトベッドの造作にかかる費用は?

ロフトやロフトベッドの造作費用は、広さや素材(鉄骨・木造)によって異なります。ロフトの面積が広く、天井や床の内装工事、断熱工事なども実施するとなると100万円を超えることもあるでしょう。造作費用の相場を、ロフトとロフトベッドに分けて解説していきます。
ロフトの増築の費用
ロフトの面積が広くなると造作費用の相場も高くなりますが、比例するわけではありません。面積が広くなるほど単位面積あたりのコストは低くなるため、用途を増やすためにも、できれば広めに作っておくほうが良いでしょう。
また、固定階段にすると施工費用が高額になる傾向にあります。費用を安く抑えたい場合は、はしごがおすすめですが、固定階段と比べると安定性が低い点に注意が必要です。一方、固定階段は安定性は高いですが、はしごのように片付けられないため、ある程度の広さが必要になります。
一戸建ての場合は、小屋裏のスペースをロフトとして活用できることがあります。その場合は、天井を剥がす作業や壁紙の張替えなども必要になるため、費用はさらに高額になります。
ロフトの面積 | 固定階段 | はしご |
4畳 | 約70万円 | 約55万円 |
6畳 | 約80万円 | 約65万円 |
※天井・壁の内装費、屋根の断熱工事費などは含みません。
ロフトベッド造作の費用相場
ロフトベッドは約1畳と狭いため、ロフトを造作するよりは安価に抑えられます。ロフトの下を収納スペースにしたロフトベッドの造作費用相場は、以下をご覧ください。
製作部分 | 費用相場 |
クローゼット | 約12万円 |
ベッド | 約8万円 |
はしご | 約4万円 |
合計 | 約24万円 |
ロフトは新しく床を作るイメージですが、ロフトベッドは低めのクローゼットを作ってその上にベッドを乗せるイメージです。クローゼットではなく勉強机などをベッド下に置くときは、費用が異なるので、リフォーム会社に相談してみましょう。
ロフトベッドの造作事例の紹介

ロフトベッドは造作費用もロフトに比べ安価なため、気軽なリフォームとしても検討できます。いくつか事例を紹介します。
収納いっぱいなロフトベッド
ロフトベッドの下は、収納スペースとして活用できます。クローゼットの上部を活かし切れていない場合は、造作家具としてロフトベッドを作ってみてはいかがでしょうか。有効活用できていなかった上部をベッドとして、下部空間をクローゼットとして活用できます。
こちらの例は、棚部分とハンガー部分に分けて、機能的に収納できるクローゼットです。階段横にクローゼットの壁があるため、小さな子どもでも階段から転落しにくくなっています。
こだわりの階段付きロフトベッド
ロフトベッドに階段を使用することで安定感が増します。スペースを無駄にしないためにも、階段にこだわってみるのはいかがでしょうか。
階段の下に引き出しや棚を作れば、隠す収納と見せる収納をどちらも実現できます。フローリングの素材や色味もトータルコーディネートすると、さらにおしゃれに仕上がるでしょう。また、ロフト部分のフェンスをアイアン素材にすることで、デザインのシンプルさが際立ち、すっきりと見える点も素敵です。
デスクと組み合わせたロフトベッド
ロフト部分の下にデスクを置いて、勉強スペースとして利用するケースは多いです。こちらの例では、ロフトとセットで右側に本棚も造作し、色味や素材が似たデスクを組み合わせています。
ロフトの下は暗くなりがちですが、窓が近くにあることで十分に採光しているだけでなく、スポットライトを取り付けて明るさにも配慮しています。
スペースの無駄を無くしたロフトベッド
こちらは2人用の子ども部屋にロフトベッドを造作した例です。梁の部分をベッドの仕切りとして活用し、スペースの無駄を省いています。
子どものデスクが離れた場所にあるため、勉強に集中できるのも快適空間のポイントです。また、クローゼットも別々に作り、それぞれが自分のものを管理できるようにしています。
ロフト・ロフトベッドを新設する際のポイント

ロフトやロフトベッドを新設するときは、次のポイントに注意しましょう。
- 用途を明確に決める
- 断熱について検討する
- プロに相談する
それぞれのポイントを説明します。
用途を明確に決める
ロフトのスペースやロフトベッドの下は、さまざまな用途に使えます。用途を明確に決めてから造作しなければ、スペースを活かし切れず失敗することもあります。
収納スペースにするのか、勉強部屋にするのか、イメージを明確にしてからリフォーム業者に依頼すると、スペースを無駄にすることがありません。必要に応じて本棚なども造作してもらえば、さらに活用しやすい空間になります。
断熱について検討する
ロフトのスペースは天井に近いため、熱がこもりやすい点に注意が必要です。エアコンが効きにくくなるだけでなく、エアコンの向きによっては直風が当たって過ごしづらいこともあります。
特に小屋裏部屋をロフトに活用するときは、熱気がこもりがちです。天井の高い部分まで断熱工事を実施するなど、断熱対策を検討しましょう。
プロに相談する
ロフトやロフトベッドを造作するときは、まずリフォーム会社に相談してみましょう。空間を活かすアイデアや、収納力を増やす方法なども教えてもらえます。
ただし、リフォーム会社によってはロフト・ロフトベッドの経験が少なく、期待するような結果を得られないこともあります。依頼する前に、実績が豊富か確認しておくことが大切です。
ゼヒトモでおすすめ!造作棚の設置・リフォーム工事のプロ
ロフトベッドの造作では収納力や断熱対策を考慮する必要があるので、信頼できるリフォーム業者に相談するのがおすすめです。ロフトベッドの造作経験が豊富な業者であれば、理想的なおしゃれ空間に仕上げてくれるでしょう。ここからは、ロフトベッドの造作を依頼できるリフォーム業者を4社紹介します。
株式会社MHM

住宅や店舗のリノベーションを中心に、内装工事や造作家具の製作などを手掛けている業者です。大工・電気・水道工事をこなす多能工の職人が在籍しており、リノベーションから家具設置までワンストップで対応します。
ライフスタイルに重点を置いた空間づくりが得意で、代表自身が海外移住の経験があるためリゾート風からアンティーク風まで幅広いスタイルの施工が可能です。造作工事に関してもテーブルや棚などの施工実績があり、ロフトベッドの造作も相談できるでしょう。
限られた予算内でも工夫しておしゃれな空間に仕上げるので、満足度の高いリノベーションが期待できます。
河内さん(2024/04)
リフォーム・リノベーション・内装工事(大工・工務店)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
会社でお付き合いのあったMHMさんに中古の三階建戸建てを自宅用に購入した際にフルリノベーションをお願いしました。 通常なら決めることが多い内装ですが、その都度デザインや素材提案をしていただき自分たちでは想像できなかった理想の形になりました。 引っ越しの都合もあり短い工期になったにも関わらず予定よりも早く完成させていただきました。すごく満足しています。
株式会社グローバルケイ

東京都葛飾区を拠点に、総合インテリア業を営んでいる業者です。解体工事・電気工事・設備工事といった内装工事全般を請け負っており、造作工事にも対応しています。
設計から施工まで一貫して対応し、デザイン面はもちろん日常の使い勝手に配慮した空間づくりが強みです。自宅のレイアウトに合わせて最適なプランを提案してくれるので、限られたスペースを有効活用したいという方にぴったりでしょう。
初回の相談や見積もりは無料なので、気軽に相談できるのも嬉しいポイントです。
teraさん(2023/12)
フローリング・カーペット・クッションフロア張替え/リフォーム
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
現調から作業まで、こちらの納期に合わせた対応をしてくれた。無理なお願いでも嫌な顔をせず、誠実に対応してくれました。
有限会社稲垣内装

内装工事をはじめ、軽天工事・軽量間仕切り壁・各種ボード貼りといった施工を専門とする業者です。オフィスや戸建てなど幅広い物件に対応しており、代表自身の工事経験は30年以上を誇ります。
中間業者を挟まない分離発注システムを採用しているので、安価でクオリティの高い仕上がりを叶えられるのが魅力です。設計事務所からの依頼が多く、細かな要望にも応えられる業者として定評があります。
内装工事全般に対応しているため、ロフトベッドを含む造作工事も依頼できるでしょう。
こじまさん(2022/05)
リフォーム・リノベーション・内装工事(大工・工務店)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
2022年2月にオフィスの間仕切り(LGS・石膏ボード・建具取付)工事を施工していただきました。こちらの支給部材のミスがあったのにも関わらず丁寧な説明とリカバリーをしていただき大変助かりました。オフィスで難しい排煙にもご配慮いただきとても満足しております。
エス工房

東京都調布市を中心に、住宅の内装工事や大工工事を手掛ける業者です。年間100件以上の豊富な施工実績を有し、内装リフォームから修繕まで多岐にわたる施工を行っています。
長年の経験で培った高い技術力と迅速な対応力が強みで、要望をヒアリングしたうえでデザインから施工まで徹底サポート。カウンターをはじめとする新設工事も実施しており、ロフトベッドの造作も依頼可能です。
友麻さん(2025/10)
リフォーム・リノベーション・内装工事(大工・工務店)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
抽象的な要望にも複数の提案をしていただき、納得いく仕上がりでした。 急な要望やスケジュール等にも柔軟に対応していただきとても助かりました。 また是非お願いしたいと思います。
ゼヒトモで内装工事業者のプロを探す

今回は、ロフトやロフトベッドの造作に必要な費用相場や施工事例をご紹介しました。ロフトベッドを施工することで使っていないスペースを有効活用することができます。より快適な空間にするためにも、まずはリフォーム業者に相談してみましょう。
- ロフトやロフトベッドの造作について相談したい
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そんな方は、ゼヒトモから内装工事業者のプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで簡単にあなたにピッタリのプロが見つかります。ロフトやロフトベッドの造作を考えている方は、ゼヒトモをお気軽にご利用ください。
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