鹿児島県における壁紙(クロス)クリーニング業者の依頼例
経年劣化とは、壁紙が年月の経過とともに自然と劣化して色あせていく現象です。特に白い壁紙は黄ばみや黒ずみが目立ち、汚れがわかりやすい傾向にあります。
手垢の汚れは、人の出入りが多い玄関周りや階段によく見られます。小まめに拭き取れば問題ありませんが、時間が経過するほど手垢汚れは落ちにくくなります。
窓から差し込む太陽光による日焼けは、部屋全体のクロスが黄ばんだようにくすみます。厳しい西日が差し込む箇所は劣化しやすい傾向にあるため、カーテンで遮るなどの工夫が必要です。長年同じ位置に写真立てやカレンダーなどを飾っておくと、その部分だけくっきりと跡になってしまうこともあります。
冷蔵庫やエアコン付近の黒ずみは、電気焼けによる黒ずみです。電化製品を長期間クロスに近づけた状態で使用すると起こる現象で、掃除での除去は困難です。
喫煙する部屋の壁紙の黄ばみはヤニによる汚れです。タバコのヤニは煙となって部屋全体に行き渡るため、壁だけでなく天井までどんどん黄ばんでいきます。さらにタバコの匂いまでもが壁紙に付着します。
ヤニ汚れのわかりやすい特徴のひとつはベタつきです。粘着性の高いタールという成分が壁紙に付着していることが原因です。壁紙がベタベタしているとほこりまで付きやすくなるため、放置すると汚れがひどくなっていきます。
キッチン周りは油ハネや飲食物が付着します。油を含んだ煙が部屋中に充満し、コンロ付近以外の壁紙がくすむ原因となります。油汚れは粘着性が高く、一度付着してしまうと跡になりやすいです。
壁にガムテープやセロハンテープを長期間貼ったままにしておくと跡として残ることもあります。一度へばりついてしまった粘着物質を力いっぱいこすると、壁紙自体がはげることもあります。
掃除道具を揃えるのにそこまでお金はかかりませんが、汚れの範囲が広いと掃除の手間がかかります。範囲によっては椅子や脚立も必要です。
汚れが完全に付着してしまうと素人の掃除では元に戻すのが難しくなるため、早めにこまめに掃除をするように心がけましょう。
掃除で汚れを落としきれない場合は、壁紙を張り替えることもできます。既存の壁紙の上からそのまま貼るタイプの壁紙であれば、壁紙をはがす手間がはぶけます。軽く表面のホコリや汚れを掃除で落としたあと糊(のり)やシールで貼るだけで素人でも簡単にクロスの張替えができます。
自分での張替えの際は、新しい壁紙と、糊を伸ばすためのローラーパケ、カッターなどをそろえましょう。模様替え感覚で壁紙を張り替える人もいるほど、慣れてしまえばそう難しいことではありません。全ての材料を揃えても、6畳の部屋で1万円~2万円程度でクロスの張替えができます。
業者に頼んだ場合は、6畳の部屋で約3万円~3万6千円が相場です。ペット対応などの機能性に富んだ壁紙を選んでも約4万5千円~6万円程度で収まるので、自分で張り替える手間と金額を比較して決めましょう。
プロに頼むと専用洗剤でクリーニングしてもらえるので、手垢や汚れが見違えるようにきれいになります。
クリーニングは、壁紙自体を張り替えるよりも安価ですむことが多いです。壁紙がひどく破れているなど状態が悪いケースを除き、クリーニングで費用を抑えるのがいいでしょう。
壁紙の汚れがひどく漂白が必要な壁紙は、漂白剤を塗ってから6~12時間ほど液剤を染み込ませる時間が必要です。クリーニングが終わる時間が遅くなることもあるため、クリーニングの日は丸一日予定を空けておきましょう。
クリーニングの費用は部屋の大きさではなく、クリーニングを行ってもらいたい範囲の平方メートルで決まります。窓やドアなどが多く壁紙が少ない部屋だと損をする、といったことはありませんが、最低(ミニマム)料金や最低(ミニマム)範囲を設定されていることもあります。
クリーニング費用の相場目安は、クロスクリーニング1㎡(1平方メートル)で500~1,000円です。一般的な6畳の部屋は、1万6千円~3万円程度が相場です。
汚れがそれほどひどくない場合は安く済みますが、ヤニや油汚れが染み込んでいるときは張替えとそこまで変わらない金額を請求されることもあります。事前に無料で見積もってもらいましょう。天井がそこまで汚れていないときは、天井のクリーニングを無しにしてもらえば費用を抑えることができます。
クロスの種類によってもクリーニング料金が変わります。量産クロスとよばれるスタンダードな壁紙と比べて、機能性の高いハイグレードな壁紙のクリーニングは1.4倍程度費用がかさむため、クロスのグレードを把握しておくことも大切です。