犬が突然唸るようになったら?場合別の理由と3つの対策法
皆さんは、飼っている犬や、近所の犬が急に唸り始めたなんて経験をしたことはありませんか?
いつもは楽しそうに尻尾を振っている、可愛い小型犬のワンちゃんも突然唸ることがありますよね。触ると唸ったり、グルグル唸ったり・・・。
どうしてだろうと疑問に思うことも!?
私達には残念ながら、犬の言葉は分かりません。なぜ唸っているのか?気になりますよね。今回は、そんな”犬の唸る理由”についてご紹介します。
参考:環境省「住 宅 密 集 地 に お け る 犬 猫 の 適 正 飼 養 ガ イ ド ラ イ ン 」
場合別に見る!唸る理由
老犬がう~っと唸る場合
身体の病気や怪我によるもの
高齢犬になった犬が唸り始めたという場合にまず考えられる理由の一つは、身体の病気や怪我によるものです。
人間と同様に、高齢になった犬は免疫力も落ち、病気にかかりやすくなってきてしまいます。
病気は目に見えにくい部分でもあるので、状態が悪化してからでないと、なかなか分かるなかったりするものです。
そんな時に、犬達は病気の1種のサインとして”唸る”ということで飼い主や周りへ身体の変調をアピールしていることがあるのです。
また、犬種によっても差はありますが、足や腰などの不調が出てくることも多いです。 以前より、よく唸っているようなワンちゃんが、変な歩き方をしているなんてことがあれば、足腰に異変が起きているのかもしれません。 外傷が確認出来るような怪我であれば、当然その痛みなどが原因で唸っていることが考えられます。
人間も怪我をして傷が痛むときには、唸るような声を出してしまうことがありますよね。
犬の認知症の可能性もある
また、高齢犬が唸るもう一つの理由として考えられるのは”認知症”によるものです。人間の認知症は、皆さんもなじみがあると思いますが、犬にも認知症なんてホントにあるの?なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
犬の認知症は大体10歳以上になった頃から現れ始めると言われています。 認知症の症状は、さまざまな形で現れますが”唸る”という行為も、その認知症の一種かもしれません。
犬を触ると唸る場合
犬に触ると”唸る”という場合は、警戒しているという可能性が考えられます。い威嚇のために唸り声を出しているのです。
現在では、犬はペットショップで買われて一般家庭で飼われているのが当たり前の状況となっていますが、もともと犬は群れで生活をし、リーダーを決めた社会の中で生きていました。
そのため、犬は群れの中で順位を付けたがる性質があります。現代で言うところでは、飼い主達との順位関係ということになります。
犬が飼い主よりも自分の方が、序列が上だと思っているならば、威嚇として唸り声を出している可能性があります。
その場合、噛んだり反抗したりする場合がありますので、きちんとしたしつけで、主従関係を築いていく必要があります。
犬が寝ている時に唸る場合、寝ぼけて唸る場合
犬が寝ている時に唸る場合は、怖い夢を見た時だけでなく、不安感から唸り声をあげていることも考えられます。
子供が「夜に暗くて怖い」と思うのと同じように、犬も寂しさや不安感を覚えることがあります。
夜になり、暗い空間に一人ぼっちなんて時に唸る声が聞こえたら、寂しいというサインかもしれません。 そんな時は、飼い主さんが傍にいって撫でたり寄り添ったりして、不安感を取ってあげることが必要かもしれません。
犬が夜に唸る場合
夜中に犬が唸る場合は、前述した不安感を覚えているという場合もありますが、もう一つの理由として”夜鳴き”をしていることが考えられます。
人間で言えば、赤ちゃんの夜泣きというとなじみがあるかと思いますが、犬にも同じように唸るような鳴き声で、夜鳴きをする場合があります。
夜鳴きをする理由には、寂しがっていたり、体調を崩していたり、寝心地が悪いなんてこともありますが、高齢犬であれば前述した認知症の可能性も考えられます。
さまざまな原因が考えられるので、一概に原因を特定するのは難しいですが、唸りを声のような夜鳴きをしている場合は、ひどくなる前に、早めにケアをしてあげることが必要です。
犬が甘噛みしているときに唸る場合
甘噛みをしながら唸る場合は、ストレスが溜まっているという場合が多いようです。
犬にとって、噛むという行為は日常的な行為です。人間の噛むという行為とは性質が異なります。
噛むからといって、大げさに考えることは無いですが、そこに理由があることは確かです。
犬にとっての噛むという行為はコミュニケーションの1種でもあり、ストレスが溜まったときに噛むという行為で示したりすることも多いようです。
そんな時には、ストレスが溜まっている原因を探して、取り除いてあげることが必要になってきます。
運動不足や、飼い主に構って欲しいといったことが理由の場合もあるようなので、一度きちんとワンちゃんの状況を見つめ直してみるのも良いかもしれませんね。
犬からおもちゃを取ると唸る場合
犬がおもちゃで遊んでいるときに、おもちゃを取ろうとすると唸るということは、犬を飼っている人ならば経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
これは、所有欲によるものです。人間でも、自分の持ち物を取られるのは嫌ですよね。それと同じことで、犬も自分のおもちゃを取られるのが嫌なのです。
犬が興奮して強いる場合が多いので、無理をしておもちゃを取ると噛まれたりする可能性もあります。
おもちゃなどを取り上げたい場合は、一度犬を落ち着けてから、そっと取ることをオススメします。
じゃれあっているときに唸る場合
犬と遊んでじゃれあっているときに唸る場合は、犬が興奮状態にあるため、唸り声をあげている可能性が高いです。
これは怒っているということではなく、犬が興奮して楽しい!と思っている場合が多いです。
こういう場合の唸り声は、ネガティブな形で受け取らなくても大丈夫なので、特に改善する必要は無いでしょう。
飼い主ができるしつけや対処法
1.愛犬が唸っているときには無視する
前述した中で主従関係が崩れている場合、例えば意味も無く唸るなどといった場合の対処法の一つとして、唸り声を無視するということが効果的な場合があります。
犬も唸ることによる威嚇の効果が無いと分かれば、無駄なことをしても仕方が無いと諦めて、だんだんと収まっていくことも多いようです。
過剰な反応はせず、変わらず接するというのも一つの手のようですね。
2.愛犬が唸らなくなったときにご褒美を与える
犬に”唸る”ということが良くないことだと教えることも重要です。
唸っているときには、ご褒美のお菓子などを与えず、唸り声を止めたときにご褒美を与えるということを繰り返せば、唸ることを止めた方がご褒美を貰えて幸せ!と学習していくでしょう。
3.ドッグブリーダーに相談・しつけを依頼する
家庭では手に負えないほどひどくなってしまった場合は、思い切ってドッグブリーダーに相談することも一つの手段でしょう。
ブリーダーさんは、その道のプロですから、家庭でしつけをするよりも確実にしつけを成功させることが出来るはずです。
ただその分費用も掛かりますが、早急に改善したいという場合は、是非一度検討してみてはいかがでしょうか。
また、環境省が出している「住 宅 密 集 地 に お け る 犬 猫 の 適 正 飼 養 ガ イ ド ラ イ ン 」も参考になります。
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犬が唸っている時は早めにケアしよう
皆さん、犬が唸ることの理由と対処法はいかがでしたでしょうか?
皆さんの家庭で飼っている犬も、周りのお友達の犬でも唸り声が気になる場合は、一度きちんと犬と向き合って原因を探してみてはいかがでしょうか。
病気などの体の不調が原因の場合はもちろんですが、犬が唸ることには必ず理由があるはずなので、早めにケアしてあげることをおすすめします。
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