愛犬が下痢をしている時の原因と対処法5つ
いつもは元気で快便快調な愛犬が急に下痢をしたら、とても心配になってしまいますよね。程度がどうでも、早く原因を特定して治してあげたい!と思いませんか?愛犬が大切で心配な飼い主の皆様に、犬の下痢症状についてお伝えします。
犬の下痢には、軟便気味・ゼリー状・血便などさまざまな症状があり、どれも原因が違います。下痢の様子から考えられる原因と対処法についてまとめていきたいと思います。
(参照元情報:須﨑動物病院、とうごう動物病院、きど動物病院、チワワ専門ペットショップWaWa、平井動物病院、マスダ動物病院、久米川みどり動物病院、けいこくの森動物病院、ヒーリングオアシス動物病院、ルナ動物病院、エンゼルペットクリニック、2017年4月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)
犬が下痢をしている時の原因は?
1.病気にかかっている
大腸や肛門付近の病気
便がなんとなく赤茶色っぽいという場合には、血が混じっているのかもしれません。血の赤い色が残っているということは大腸や肛門など、便の出口に比較的近いところから出血しているると考えられます。
そのような出血を起こす病気には痔やガンなどが挙げられます。
ウイルス感染
赤いゼリー状のものが出ている場合には、ウイルスに感染して血便が出ているという可能性が高いです。このような下痢を起こすウイルスにはパルボウイルスやジステンパーなど、命に関わるものもあります。速やかに獣医師の指示を仰いでください。
熱中症
熱中症でも、下痢をする場合があります。犬も人間と同じく夏の暑い時期に風通しの悪い部屋
で過ごす、もしくはあまり暑くなくても犬が疲れているような時に熱中症の症状が出やすいため注意が必要です。
下痢以外にも、体温が高い、呼吸が荒い、嘔吐酢る、ぐったりしているなどの症状がある場合には、熱中症を疑って対処をするのが無難です。
熱中症で下痢がある時は、急激に脱水症状が進んで命を落としてしまうこともあります。
腸炎
大腸や小腸に炎症が起きているのかもしれません。症状はその他に食欲不振、嘔吐
などを伴うことが多いです。原因は人間と同じで、ウイルス、病気、ストレス
などが考えられます。
寄生虫感染
下痢を引き起こす寄生虫の種類は多く、回虫やコクシジウム、鉤虫、トキソプラズマなどと、枚挙にいとまがありません。寄生虫には、人間に感染するものもあり、中でもトキソプラズマは妊婦が妊娠中に初めて感染すると、胎児が先天性トキソプラズマ症を発症する可能性があります。
決して高い頻度ではありませんが、注意をするに越したことはないでしょう。
2.犬の胃や腸に適さない食べ物を食べた
犬の胃や腸に適さない食べ物食べて胃の粘膜に炎症が起きても下痢をすることがあります。
具体的な食べ物は、チョコレート・玉ねぎ・甲殻類・タコやイカなど、どれも人間にとっては美味しくて身近なものばかりです。普段の犬の食事にこれらの食材を出さないのはもちろんのこと、子供が勝手に食べさせないように注意する、拾い食いをさせないなども徹底しましょう。
3.ペットフードが合わない
特に病的なものはなくても、普段の食事が原因で下痢をすることもあります。ペットフードを変えた、いつもとは違うトッピングをしたという場合には餌を改めて見直す、様子を見るなど生活習慣や食習慣に急激な変化が起きていないか、犬がついていけているか確認してください。
4.犬が幼いから
子犬は内臓が未発達なため、成犬よりもちょっとしたことで下痢を起こしやすいと言えます。症状の進行が早いため、手遅れになる前に対処をしてください。
5.犬が老齢だから
犬も人間と一緒で、高齢になると内臓の働きが弱くなり、抵抗力が弱りウイルスなどに感染しやすくなるといったことが起こります。その結果下痢になりやすくなるのです。
犬の下痢を止めてあげたい!対処法5つ
1.動物病院に連れて行き獣医師の判断を仰ぐ
病気の素人である飼い主には、病気が原因の下痢なのか、そうだとしたら、病名は何かということは判断できません。
きちんと専門家に判断してもらい、必要ならば適切な薬を使うことが、治療への近道です。
2.エビオスやビオフェルミン錠などの薬を飲む
「人間用の整腸剤であるエビオスやビオフェルミンを飲ませてもいい」という獣医師もいます。しかし、幼い犬や老齢の犬に飲ませる、初めて飲ませるという状況にはおすすめできません。動物病院で犬用の整腸剤を処方してもらったほうが無難です。
人間用の薬を犬に与えるには、適切な量の判断も難しいため獣医師に判断を仰いでから使う方が無難です。自己判断で人間の薬を動物に飲ませるのはやめましょう。
3.下痢止めの薬で下痢を止めてもいいものなの?
一概にこうしなければいけないというものはなく、症状の強さ・原因・合併症などにより対応が違います。獣医師の判断を仰ぎましょう。
4.下痢気味・軟便だけれど元気な時は?
ちょっと下痢気味かな?という程度で、それ以外は特に何も変わりがないという場合には、
自宅で様子を見ても良いでしょう。下痢が続くと体内の水分の排出が加速します。脱水症状の予防のために犬用ポカリスエットや犬用アクエリアスなどを利用して、こまめに水分補給をしてください。
また、すりおろしりんごをあげることもできますが、初めて食べさせる、食物繊維があまり得意ではない犬に食べさせるときには、動物病院で獣医師に聞いてから与えてください。
5.慢性的に下痢をしている様子で治らない時、長引く時は
いくら下痢以外に体調不良がなさそうに見えても、ダラダラと下痢が続いているようであれば、速やかに獣医師の診察を受け、適切な治療を行ってください。下痢である以上正常ではないということを頭に置き、素人判断はしないことが重要です。
最後に
犬だけでなく、ペットたちは皆自分の体調不良を言葉で訴えることができません。そのため、私たちはいち早く異常に気付き、苦痛を取ってあげる義務があるのではないでしょうか。
下痢をしているということは、明確な体調不良です。重ねて申し上げますが、素人判断をせず、こまめに獣医師のもとを訪れてくださいね。
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