愛犬のために考える避妊と去勢のポイント6つ
犬の去勢と避妊をどう考えるべきか。それは飼い主にとって非常に重要な問題です。犬と自分にとってなにが最適な選択なのかを考えることは、いっしょに生活していくために必要不可欠です。
去勢と避妊には、それぞれメリットや注意すべき点がいくつかあります。しっかりと学ぶことで、愛犬の一生を飼い主なりに大切にしてあげることもできるでしょう。犬を飼うという責任を再確認するためにも、ぜひ1度去勢と避妊について考えてみてください。
(参照元情報:厚木プリモ動物病院、武蔵小金井ハル動物病院、南動物病院グループ、東京動物医療センター、アフロ動物病院、2017年4月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)
雄犬の去勢手術!ポイント6つ
1.去勢手術のメリット
雄犬に施す去勢手術は、発情期に生じるストレスをなくし、無駄鳴きや無駄吠えを抑制させることができます。犬を無駄に興奮させず落ち着かせることができるため、飼い主にとっても大きなメリットとなるでしょう。
2.去勢手術が受けられるのはいつから
子犬の場合は生殖機能が完成する前、だいたい生後6ヶ月くらいが目安です。去勢をするなら生まれて半年から1年の間に行うことが、タイミング的にはいいでしょう。1歳を既に超えている犬に去勢を行うときは、なるべく早い時期に行うことを考えてください。
3.去勢手術はどこで受けられるの
基本的に犬の去勢手術は動物病院で行ないます。事前に各種検査を行った後、手術方法を確認して実際に去勢を行うのが一般的な方法です。
犬の体に大きく関わる手術となるため、飼い主はなるべく信頼できる獣医師を探し、納得のいった説明と共に去勢を行ってもらうようにするといいですね。
4.去勢手術にかかる時間
去勢手術そのものは、約20~30分で終了します。早い時間に手術が受けられれば、日帰りも可能です。もちろん麻酔の影響や体調の急変が不安であるなら、病院に預けることもできます。獣医師とよく相談して、適切な判断を仰ぎましょう。
5.去勢手術にかかる費用
去勢費用は犬種や病院によって異なりますが、だいたい2万~3万円を考えておくといいでしょう。検査代や薬代が去勢費用に含まれるかどうかは、事前に獣医師に確認しておいてください。
ペット保険に加入していても、去勢手術は適応外であることが多々あります。お金のことはあらかじめチェックしておきましょう。
6.去勢手術後に気にかけてあげること
去勢手術後は犬を落ち着かせ、安静になれるように安全な場所を確保してあげます。家に帰ってからは、手術の傷跡をなめることのないように注意してあげましょう。手術後は歩けない犬も多いので、しっかりと観察して犬の生活に支障が出ないようにしてください。なにか気になることがあったら、早めに獣医師に相談することもポイントです。
雌犬の避妊手術!ポイント6つ
1.避妊手術のメリット
雌犬の避妊手術にも、雄犬の去勢手術と同様に、無駄鳴きや無駄吠えといった発情期の問題行動をなくし興奮を抑えて落ち着かせるメリットがあります。生理によるストレスがなくなれば、犬はより健やかな生活を過ごすことができるでしょう。
1.避妊手術のデメリット
雌犬の避妊手術には、全身麻酔や抜糸といった体に影響を与えるデメリットも考慮しなければなりません。アレルギーを発症する可能性もあるため、手術にはある程度の覚悟が必要です。
また、妊娠できなくなるといった重要な現実も訪れます。子どもが授かれないということは生きものにとってどういう意味を持つのか、避妊手術を行う前に1度じっくりと考えてみましょう。
2.避妊手術が受けられるのはいつから
犬にとってはじめての発情は、だいたい生後7ヶ月くらいに訪れます。その期間に入らない生後6ヶ月までの間を目安にしておくと、スムーズな避妊手術が可能でしょう。年齢を重ねてからの手術は犬の大きな負担となるため、なるべく早い決断してあげましょう。
3.避妊手術はどこで受けられるの
避妊手術は動物病院の獣医師によって行われます。避妊を決めたら1度病院を訪れて、手術の流れや獣医師の対応を確認してみてください。安心して愛犬を預けられるように、自分で納得のいく病院を選ぶようにしましょう。
4.避妊手術にかかる時間
避妊手術は犬の開腹をするので、最低1~2日の入院が必要です。手術時間そのものは約1時間とされていますが、術後の日帰りはむずかしいでしょう。
手術の前日から絶食が必要だったり、術後は抜糸のため病院を訪れたりと、トータルでかなりの時間がかかります。
5.避妊手術にかかる費用
避妊費用には約3万~5万円を必要とします。手術前にあらかじめ費用を確認し、トラブルにならないように気をつけましょう。ペット保険に入っていても避妊手術は対象外となることもあるため、こちらも手術の前に確認しておくことを忘れないでください。
6.避妊手術後に気にかけてあげること
避妊手術が無事終わった後は、犬が安静にできるように気を配ってあげましょう。傷跡を気にしているようなら、エリザベスカラーなどで保護することも必要です。
術後は歩けないこともあるので、体の安全が確保できるまで散歩などの運動は控えるようにしましょう。手術前の絶食やストレスによって便秘を引き起こすこともあるので、排便の管理も飼い主の重要な役割です。ドッグフードの量や種類を見直すなどして、犬の現状に合わせた対応をしてあげてください。
最後に
去勢・避妊手術は、一生を左右する重要なものです。上記を参考にして飼い主は愛犬のこれからをきちんと考え、最適な判断ができるようになりましょう。
あらゆる角度からメリットとデメリットを把握することが、去勢と避妊を考える第1歩となります。愛犬にとってなにが望ましいのかを真剣に考えれば、犬の一生はより幸福な方向にシフトしていくでしょう。
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