猫のくしゃみの原因と対策7つ、可愛いけど注意
猫もくしゃみをします。鼻がムズムズしたり、ほこりが鼻に入ってしまったりして猫がたまにするくしゃみは、ほほえましくも思えるかもしれませんね。しかし続いたり、他の症状が出ている時は病気のサインかもしれません。
猫の不調に早めに気づいてふさわしく対処するため、飼い主がくしゃみの原因とその対策を知っておいてあげることは大切です。今回は猫がくしゃみをするとき飼い主が気づいてあげたいポイントを考えましょう。
(参照元情報:しらさぎ動物病院、どうぶつのセンター病院、淀川中央動物病院、平井動物病院、すが犬猫病院、りょう動物病院、プリモ動物病院練馬、松波動物病院メディカルセンター、ナカムラ動物病院、日清ペットフード株式会社、公益社団法人 大阪府獣医師会、2017年4月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)
猫がくしゃみをする!気づいてあげたいポイント7つ
1.くしゃみだけではなく鼻血も出ている
鼻の粘膜が炎症をおこすと、くしゃみやさらさらとした鼻水や鼻詰まりから始まり、長引いたら鼻血を出すこともあるそうです。鼻炎の原因としては猫風邪、カビに感染して起きるクリプトコッカス症、アレルギーなどが考えられますが、もしひどくなって副鼻腔炎を起こしてしまうと、痛みやけいれんなどの症状に発展してしまう恐れもあります。
また、鼻炎のほかにも放っておくと重症化する病気が隠れているかもしれません。くしゃみだけでなく鼻血も出しているなら用心のため病院へ連れて行くことが得策でしょう。
2.くしゃみと鼻水が出ている
風邪やアレルギーが原因の鼻炎によりくしゃみや鼻水が出ます。しかしその状態が数日続く、発熱がある、食欲がない、目が炎症を起こす、鼻水に血や膿が混じる、あおっぱなが出ている、などの症状があれば早めに病院にかかることを検討されたほうがよいかもしれません。治療にかかる時間が早ければ早いほど重症化するのを抑えることができます。
3.くしゃみ以外の症状が出ている時は早めに病院へ
例えば、様子がおかしくぐったりしている、血便か血尿がある、呼吸が困難そうである、などの異常があれば、ぜひすみやかに病院へ行きましょう。早めに病気を特定し対処するため、遅れず検査・治療を受けさせるよう努めましょう。
4.異物を感じた
猫がくしゃみをする原因の一つに鼻粘膜の乾燥があります。特に冬は毎日乾燥しているため、もしかしたら夏よりくしゃみの頻度も増えてしまうかもしれません。しかしあまりにも高頻度に続くときはハウスダストやほこりなどの異物に反応してしまっているのかもしれません。
5.猫にもアレルギーはあるの?
猫のアレルギーの症状はくしゃみや涙という症状ではなく、主に皮膚の痒みという形で現れます。原因としてノミ、ダニ、ハウスダスト、また食物が挙げられます。対処法はアレルギーの原因となっているものを取り除くこと、接触させないことです。そのほか、ノミを取り除き、掃除をきちんとして清潔を保ち、また食事の内容を変えてあげることができます。猫が皮膚をかきむしって傷つけ、そこから細菌感染をしてします可能性もあるので、炎症を抑える薬で早く治してあげることが肝心です。
6.猫にも花粉症はあるの?
実は猫にも花粉症はあります。くしゃみ・鼻水・目やに、という症状に加えて皮膚に痒みが出て、毛が抜けたり皮膚が赤くなったりします。風邪との違いは発熱や食欲の低下がないということだそうです。アレルギーと診断された場合の一般的治療法は、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤の投与です。
有効な対策は、猫を外に出さないことです。また、飼い主が外から帰って来た時もハンディクリーナーや粘着テープなどで花粉を取り、洗濯物も取り込むときに花粉を払い落とすか、もしくは室内干しにすると花粉が家の中に入り込みにくくなります。こまめな掃除も大切ですが、いきなり掃除機をかけると花粉が舞い上がりますので、拭き掃除をまずしてからにしましょう。
7.猫がくしゃみをする病気の場合、人間にもうつるの?
猫がくしゃみを連発する場合、猫風邪が人にうつらないかも心配なところですよね。猫の風邪は猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、猫クラミジアなどがありますが、前二つは猫風邪ウイルスと人のかかる風邪ウイルスの種類が違うため、基本はうつることはないとされています。猫クラミジアも直接接触して人にうつることはほとんどないのですが、人に感染して結膜炎を発症した例があるそうなので、注意が必要です。猫からくしゃみをかけられり、猫に触った後は手を洗うなどして対処しましょう。
前もってできることとして、ワクチンを受けておけば病気の発症を防ぎますし、発症したとしても軽くすむことが期待できます。
最後に
いかがでしたか?飼い猫は家族も同然。愛情がある分風邪やアレルギーに苦しんでいるのを見るのは飼い主にとっても辛いものです。いつも気にかけてあげることに加え、予防と早めの対策を講じることにより、愛猫が健やかに過ごせる環境をできる限り備えてあげたいものですね。
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