"はい、どうぞ"は英語でなんて言う?シーン別の実用的なフレーズ7選
日本語の「はい、どうぞ」は形を変えずにさまざまな場面で使えますが、英会話だと場面に合わせて英語表現を変える必要があります。
カジュアルな「はいどうぞ」、フォーマルな「はい、どうぞ」。
今回は、職場の同僚に声をかける時や、サービス業でお客様に一言添えるときなどに使える「はい、どうぞ」の英語フレーズをシチュエーション別に9種類ご紹介します。例文で実際の使い方も学べるので、ぜひ参考にしてくださいね。
実際に使える場面別の「はい、どうぞ」フレーズ7選
まだ英語話者として初級、若しくは中級レベルの場合は、意識をしないとどうしても同じフレーズを連発してしまいワンパターンになりがちです。しかし、声がけするバリエーションを増やすだけで、英語の能力だけでなく相手に与えるホスピタリティーや丁寧さも向上させることができます。ここでは、実用的なシーン別「どうぞ」を9つ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。Let’s learn English!
1.「はい、どうぞ」はHere you are.
物を渡すときの「はい、どうぞ」で代表的なのがHere you are。
中学校で習う簡単で便利なフレーズであり、同僚に何かを渡すときはもちろん、目上の人にも使えます。海外で入国審査をする時やパスポートや関税の書類を渡す際にも、このフレーズを一言添えるだけで丁寧さが出ます。
逆に、海外へ行った際に相手から「Here you are.」と言われたら、「Thank you.」もしくは少しカジュアルに「Thanks.」と答えると、印象が良くなります。
以下の例文を参考にして、実際の会話で使えるようにしておきましょう。
Aさん:「I’d like you to take the material there.」-「そこにある資料を取ってほしいです」
Bさん:「Here you are.」-「どうぞ」
Aさん:「Thank you.」-「ありがとうございます。」
2.距離がある「はい、どうぞ」はThere you go.
こちらも、「Here you are.」と同じように「はい、どうぞ」という意味ですが、こちらの方が、目的まで達するのに時間や距離がかかる場合に使われる傾向があるようです。例えば、お客様に食事を提供するためにかなりお待たせした場合、「Sorry to have kept you waiting. There you go.」「お待たせして申し訳ありません、どうぞお食事を始めてください。」と、料理をサーブするときに使うといいでしょう。
3.少し距離がある「はい、どうぞ」はThere you are.
There you goと同じように、こちらも「Here you are.」より目的まで少し距離がある場合に使われます。両方とも、食事を提供するときなどに使うことができますが、 「There you go.」と「There you are.」の違いは、「There you are.」のほうが、目的を完全に達成したニュアンスがより含まれているところです。
例えば、「There you go.」 は、お待たせしていたお客様がようやく食事を開始することに重点が置かれていますが、「There you are」は、食事が到着したことに対して重点的に述べています。車で誰かを送りホテルや家に到着した際は「There you are.」「はい、どうぞ到着しました」という意味で使うことができます。
観光地や駅まで送り届けた後、相手が次の目的地に移動する場合は、「There you go」 のほうが自然に聞こえるでしょう。相手が、これから何をするのか、状況次第で、「There you go.」 と「There you are.」を使い分けてみましょう。
4.ちょっと改まった「はい、どうぞ」は英語でThis is for you.
声をかける相手が複数人並んでいるときに、何かを渡す際は「This is for you」と一言つけ加えるだけで、相手に対して特別感を与えることができます。特に、相手の名前がわかっている時は、「This is for you, Mr. Hudson.」「はい、どうぞ、ハドソンさん」と、Mr. もしくはMs. Mrs.の後ろに名前を付けることで、相手にあたえるホスピタリティーのレベルがぐっと上がり、相手との距離を縮めることができるでしょう。
ホテルでのサービスや予約が必要なレストラン、常連のお客様に対して使うと、より質の高いサービスを提供することができます。
5.カジュアルな「はい、どうぞ」は「Here it is」
「Here you are.」と似ているフレーズですが、こちらは料理や書類など話し手が準備したものを渡すというより、目の前にあるものを相手が探している時などに使います。
例えば、目の前に置いてあるメガネを探している相手に対し、「はい、ここだよ」とカジュアルに声をかける場合や、地図が読めない相手に対して、「目的地はここだよ」と、指をさしてあげる時に使うことができます。
このときに、「This is for you.」と敢えて言うと、「はいはい、あなたのために取ってあげましたよ」と、嫌味っぽく聞こえてしまう可能性が大きいので、いつも丁寧にということではなく、あくまで状況を判断しながらフレーズを使い分けることが大切です。
6.カジュアルで相手を促す「はい、どうぞ」は「Go ahead」
「Go ahead.」は、相手が何かを始めるときに使う「There you go.」に似ていますが、「Go ahead.」の方がカジュアルなフレーズで、相手に何か行動するように促す意味合いで使われることが多いです。例えば、相手が躊躇っている時や許可を求めている時などに「Go ahead.」「構いませんよ、どうぞ進んでください」と言って、相手を促す意味で使います。
ここで「There you go.」を使うのは、違和感があり、自分が何か準備や手助けをしてあげた時にのみ「There you go.」を使うと覚えておいたほうが良いでしょう。相手が何か訪ねてきた場合に許可する際に「Sure, go ahead.」「もちろんです、どうぞ」と後押しすると、相手の不安を和らげてあげることができます。
7. 相手に譲る「はい、どうぞ」は「After you」
「After you.」は、上記6種類とはニュアンスが違い「はい、ど」という相手を優先させる場合に使えるフレーズです。このフレーズの特徴は、上記6種よりも話し手が謙ることに重点が置かれている所です。
例えば、エレベーターで相手に先に乗るように促す場合は、相手に先に行くように催促する「Go ahead.」よりも自分が謙る「After you.」のほうが丁寧に聞こえます。
以下の例文で練習してみましょう。
Aさん:「Looks like there are more stairs ahead.」-「この先も階段が続いているようだね。」
Bさん:「After you.」-「お先にどうぞ。」
このように相手に先を譲る場面で頻繁に使われます。洋画でも多々でてくるため実用的と言えるでしょう。
8.相手を気遣う時の「はい、どうぞ」は「Take your time」
「時間をかけても大丈夫」というニュアンスで使われる「どうぞ」の意味である「Take your time.」。
会話例として下記のシチュエーションが考えられます。
Aさん:「I’m going to get ready now so please wait a little bit.」-「今から用意するので少し待っていただけますか。」
Bさん:「Take your time.」-「ごゆっくりどうぞ。」
このように簡単に使える「Take your time.」ですが、目上の人に使う場合は「Take your time.」 の前に「大丈夫です。」という意味の「No problem.」や「気にしないでください」の「No worries.」をつけてみましょう。これだけで丁寧な表現になるため、目上の人や初対面の人にも使えるフレーズになります。
9.準備ができているときの「はい、どうぞ」は「Anytime is okay.」
Aさん:「Can I come into your room?」-「部屋に入ってもいいですか?」
Bさん:「Any time is okay.」-「いつでもどうぞ。」
こちらの例文のように、何かをして良いか聞かれたときに準備ができていて、「いつでもどうぞ。」と言いたいときに使えるフレーズです。
また、「Whenever you’re ready.」も「あなたのタイミングでどうぞ」という意味があり、同じような状況で使うことができます。
おすすめの英語学習方法
英語学習において、学習方法は誰しも一度は迷ったことがあるでしょう。
実際にネイティブが会話中で使うフレーズを学ぶには、海外ドラマを観て使えそうなフレーズをメモしたり、オンライン英会話レッスンを受けたりするのがおすすめです。
海外ドラマでは、自分の環境に近いテーマを選ぶとより使える英語が学べるでしょう。例えば、ビジネスシーンで使う英語を学びたい人はビジネスに関するドラマを見る、などです。
また、分からない単語があればスマホの英和辞典や翻訳アプリなどですぐにチェックすると、忘れにくくなります。
学校のテストやTOEIC、英検対策の勉強方法とは大きく違うため、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。しかし、コツコツと続けると英会話ができるようになる日が必ず来ます。まずは1か月間実践してみましょう。
英語の「はい、どうぞ」を状況に合わせて言おう!
「はい、どうぞ」という簡単なフレーズですが、似たような言葉でも少し単語を変えるだけでニュアンスが変わり、使える状況もそれぞれ違ってきます。使い慣れるまでは勇気がいりますが、まずは一つずつ覚えて、是非実践で試してみてください。
「そうだよ、そうだね」英語でネイティブがよく使う相づちフレーズ20選!の記事はこちら>>
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