Q.どのぐらい練習すれば、着れるようになれますか?
A.初めての方は、まず10回を1タームとして、着物の基本。肌襦袢、裾除けの身につけ方。長襦袢の着方。そして着物。名古屋帯までを指導します。
ただ、この10回もひと月に何回やるか、復習等をやるか、などでも上達進度は違ってきます。
10回終了したら、次は袋帯の着付け。主に正装時の帯結びとなりますね。
浴衣や日常着の半幅帯も季節に合わせて取り入れていきます。
「着物を自分で着たい」という願望、意欲が大事です。
それには、着る目的、着て出かける目的を設定することも大事ですね。
例えば、よく歌舞伎を見に行くので、そんな時に着ていきたい。
お茶を習い始めたので、着物もきちんと着れるようになりたい。
具体的にそんな目的はないのだけれど、という方には
私もお手伝いして、一緒に出かける機会を作りましょう。
Q.着物を持っていないけれど。
とりあえずは、着物をお貸しします。ただ、長期間の貸し出しはあまりお勧めしません。なぜなら、最初こそ、自分の体に合ったサイズの着物で練習始める方が、技術習得の早道でもあるからです。
それをご理解いただいた上で、貸し出しいたします。
また、母の着物が箪笥にいっぱいあるので、という方、いいですね!
是非、活用してください。お母様もお喜びだと思います。
私自身<蘇活継承>(箪笥の中の着物などを蘇らせて、活用してもらう。そうすることで着物文化の継承にも繋がります)という考え方を進めているものです。
この場合も、サイズが合わないようであれば、自分サイズに直していかれることがベストですね。
・お客様の層はいろいろですが、やはり子育てが一段落した50代くらいからの方が多いようです。
若い方が着付けをならいたい、というのは、大歓迎です。なぜなら、若いほど技術習得は早いです。
・目的については、上記でちょっと書いていますが、それぞれいろいろです。
ただ、「着付けを習いたい」ということの1歩先を見ることが大事です。それによって習う時の真剣度が違ってきます。それは当然ながら、上達の速さにも繋がります。
例えば、・趣味の観劇に着ていきたい。・娘の七五三の時に、また成人式で自分で着せてやりたい。・ひいては着物で仕事ができるようになりたい。
といったことなど、もし最初は考えられないとしても、習いながら考えていくことでも構いません。
教える当方としては、そういった願望に応えるべく舵を切っていきます。
着物大好き。自分でも着たい。娘も着物大好き。母の自分が着物を着るのを喜ぶ。先々は娘にも着せてやれる母になりたい。・・・習い始めてまだ日が浅い方ではありましたが、目的、願望をちゃんと持ってる方なので、夏、習い始めて4、5回ぐらいの時、娘さんにも浴衣を着せて、母娘で浴衣でお出かけしました、と嬉しい報告がありました。
能の鑑賞が好きで、そんな時ぜひ着物を着ていきたい。・・・最初は、お稽古日にお稽古しながら着て、そのままお出かけになりました。
その2〜3回後では、ご自分で着物を着て出かけました、と写真も見せていただきました。
・マンツーマン指導の特性を活かして、最初から、きちんと着れる方法を教えています。
大手の教室などは最初はやり易い方法で教えて、上のクラスにいったら、より良い別な方法を教えます、というところもありますね。
私の考えでは、最初に覚えたのはそれが癖(習慣)となって、その後より良い方法を伝えようとしても、なかなか後のやり方は入っていかなかったりする。時間も無駄。ということで、一番いい技術を最初から教えていくことにしています。
着物の知識も知ってもらいたいので、そういった点も教えていきます。