プリンターの処分方法4つと費用【専門家監修】
Faxやワープロ、パソコンの普及とともにプリンターも進化し、普及してきました。現在は家庭用やオフィス用を問わず、美しい印刷ができるプリンターも増えています。
ここでは買い替えや故障でプリンターを処分するときに、どのように処分するのか、また費用はいくらかかるものなのかを解説します。専門家にも監修いただきました。
高橋 洋介さま
株式会社alife 代表取締役、総合便利サービスにじいろ代表。「どこよりも誠実に」を心がけて不用品回収サービスを提供している。2017年の年間作業実績600件以上。
不用品回収は、サービス内容などが見えづらい、わかりづらいことから「頼みづらい」とお考えのお客様が多い現状に対して、「頼んで良かった」と思ってもらえる、期待値を超えるサービスを心がけている。
プリンターを処分するときに考えること2つ
1.プリンターに残ってるデータへの対応
家庭で使っているプリンターは、メモリーが小さく、ハードディスクがついていなければ、本体にデータが残ることはほぼありません。
法人や事業所で使われているプリンターとコピー、FAX機能を持つ複合機では、メモリーやハードディスクにデータが記録されています。プリントやコピーデータは自動的に消去される機能を持つ機種がほとんどですが、FAX番号などの保管データは削除しておきます。
複合機を処分する際には、データが自動消去されていても完全ではなく、情報の漏洩を防ぐためにデータの初期化をしてください。
初期化の方法は、本体の初期化スイッチを押す、タッチパネルを操作するなど、メーカーや機種により方法が異なります。メーカーのホームページから確認できます。方法がよく分からないときは、メーカーのハードディスクデータ消去サービスを受けましょう。
プリンター本体のデータを消去した後は、USBやメモリーカードを付けたままにしていないか確認します。インクリボン型のプリンターでは、リボンのデータ消去に気を配ってください。本体内部だけでなく、周りを含め、情報が残っていないか点検して回収に出してください。
2.小型家電リサイクル法の認定事業者による処分が必要
プリンターは小型家電リサイクル法の対象品目です。家庭用プリンターは自治体による回収、もしくは小型家電リサイクル法で認定されている事業者へ回収を依頼します。
法人、事業所で使われていたプリンターは小型家電リサイクル法で認定されている事業者、委託者、産業廃棄物処理業者へリサイクル処分を依頼します。
プリンターの処分方法4つと費用
1.自治体による処分
粗大ごみとして回収もらうには、地域の粗大ごみ受付センターへ電話やホームページから回収の申し込みをします。
指定された金額のごみ回収シールをコンビニなどで購入、プリンターに貼付け、指定された日時に指定場所に置き、回収してもらいます。回収時の立会いは、必要ありません。
また、回収予定日よりも先に処分したいときは、ごみ処分場へ持ち込むこともできます。ただしゴミ処分場の受付時間や曜日も確認しましょう、多くが平日の日中です。また、処分費用はもちろんかかり、持ち込み時には身分証明書も必要です。必要な手続きを自治体に確認してください。
東京都の自治体での、粗大ゴミ扱いのプリンター回収料金の例です。世田谷区は重さ10kg以下の卓上型は1台あたり400円、その他の種類については要問い合わせです。渋谷区は高さが20cm以下の機種400円、20cm 以上30cm以下は800円です。
また足立区では高さ30cm以下の機種400円、高さ30cm超は800円です。板橋区と中野区では、ともに高さ20cm以下の機種は400円、高さ20cm超は800円です。
2.不用品回収業者による処分
家庭で使ったプリンターを不要品回収業者に処分を依頼すると、1台あたりの料金はインクジェットプリンターで500~1,500円、平均費用は1,000円です。
またレーザープリンターは3,000~6,000円、平均費用は5,000円です。また、回収料金の他に手数料として3,000円程度が加算されることがあります。
事業所で使ったプリンターを処分するためには、適正な産業廃棄物処理業者や広域認定制度の認定を受けたプリンターメーカーに依頼します。
産業廃棄物業者による処分費用は、インクジェットプリンター1台あたり500~3,000円(重量10kg以下)、平均金額は2,000円です。またレーザープリンターの処分費用の平均は、3,000円(重量20kg以下)、4,000円(重量30kg以下)です。
さらに大型のキャスター付きレーザープリンターでは14,000円、ラインプリンターは22,000円という例がみられます。なお、別途出張費や手数料がかかります。依頼時に確認しましょう。

引越しを機に古くなった小型家電やパソコンをまとめて処分する方が多く、毎月10件ほどの依頼をいただきます。
またsohoと呼ばれる小さなオフィスや自宅事業を行う事業主の方から、古くなった大型の複合機や輪転機の処分にお困りだというご相談もいただきます。
Zehitomoで不用品回収の依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。
3.プリンターメーカーによる処分
キヤノンの料金を例示します。1台の重さが30kg未満の機種は、サービス処理料金2,000円、引き取り料金6,000円、搬出撤去費用3,500円で合計11,500円です。
もっとも重い250kg~600kg未満の機種は、サービス処理料金30,000円、引き取り料金31,500円、搬出撤去費用16,000円円で合計77,500円です。
4.まだ使えるものの処分方法
まだ使えるけれど不用なプリンターは、ヤフオクに代表されるネットオークションにかける、メルカリに代表されるネット上のフリーマーケットで販売するという方法があります。
また、リサイクルショップ、不用品買取り業者によってはで買い取ってくれます。プリンターの種類によりますが、約3,000~20,000円程度が相場です。年式が古いインクジェットプリンターでも、故障がなくきれいな状態であれば1,000円での買取り例もあります。
下取りに出して処分する方法もあります。エプソンでは、ダイレクトショップでキャンペーン対象商品を購入すると、不要になったインクジェットプリンターを無料で回収してくれます。さらに、ポイントももらえます。
家電量販店のビッグカメラは、家電製品を15,000円以上購入するとプリンターに限らず、不要になった家電を無料で引き取ってくれます。なお、ヨドバシカメラは、下取りはキャンペーン期間のみのスポット的な対応です。
寄付もできます。海外途上国の支援物資として寄付を募っている国際社会支援推進会ワールドギフト、また企業から寄付された中古パソコンやプリンターなどをリユースする活動をしているNPO 法人イーパーツ、各地のチャリティー ショップを運営する団体の日本チャリティーショップ・ネットワークなど、数多くの団体があります。送料は寄付をする人の負担です。
寄付だけでなく、ジモティーのように、パソコンや周辺機器から日用品全般まで、無料または格安で譲りたい人と譲り受けたい人を仲介するサイトもあります。
プリンターの寿命と確認方法
会社で使われるような法人向けプリンターの寿命と確認方法
会社で主に使われているのは、レーザープリンターとコピーやFAX機能を併せ持つ複合機です。複合機・コピー機の法定耐用年数は5年と定められており、ほとんどのメーカーのサポート期間は5年間です。サポート期間が、本体の耐用年数とみることができます。
なおレーザープリンターは、A4サイズで5万枚、複合機で300万枚のプリントとコピーが設計上の寿命とされています。この期間とプリント枚数はあくまでも目安で、使い方やメンテナンスの状態によって変わります。
耐用年数や寿命となるプリント枚数に達する前に、レーザー光が動かない、トナーが定着しない、印刷面が汚れる、かすれる、プリント中に異音がする、などの不具合が発生することもあります。
不具合の原因は、感光体,トナーまたはトナーカートリッジ、定着器ローラー、給紙ローラーなどの劣化や損傷ですが、ほとんどのパーツは交換ができます。ただしパーツ交換や修理代など、保証期間が過ぎていると数千円から1万円を超える出費となります。
購入して3年以上経過しているプリンターであれば、修理料金と買い替え料金を比較してもいいでしょう。リース契約のプリンターは、メンテナンスはリース会社に確認してください
家庭用プリンターの寿命と確認方法
インクジェットプリンターは、ほとんどのメーカーのサポート期間は5年間です。サポート期間が、本体の耐用年数とみることができます。
またA4サイズで、2万枚のプリントが設計上の寿命とされています。プリント枚数は、あくまでも目安で使い方やメンテナンス状態によって変わります。
耐用年数や寿命となるプリント枚数に達する前に、印刷面が汚れる、かすれる、プリント中に異音がする、インクヘッドが動かなくなるなどの不具合が発生することがあります。
インクヘッドの劣化、軸受やスライドガイドなど摩耗、機構部品の損傷などが原因ですが、パーツ交換や修理代など、保証期間が過ぎていると数千円から1万円を超える出費となります。購入して3年以上経過しているプリンターであれば、修理料金と買い替え料金を比較してもいいでしょう。
最後に

弊社で回収させていただいたプリンターは、新しいものであれば国内で再利用し、古い物は破損がなければ海外へ輸出します。
輸出できない物はスクラップとして鉄、プラスチックにわけリサイクルを行います。
季節の変わり目やオフィス移転などの片付けのタイミングで、プリンター以外にも処分したいものが出てくることもあると思います、どうぞお気軽にご依頼ください。
Zehitomoで不用品回収の依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。
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