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声を大きくするための6つの方法。簡単にできる呼吸法やトレーニングをご紹介

2022/06/13
声を大きくするための6つの方法。簡単にできる呼吸法やトレーニングをご紹介

「大きな声の出し方がわからない」 「声量がなさすぎてカラオケでうまく歌えない」 「声が通らないから大勢でのコミュニケーションが苦手」 「プレゼンや商談で声が小さくなってしまい、堂々と話せない」 仕事や人付き合いの様々なシチュエーションで、 自分の声の小ささに悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。今回の記事では、声が小さくなってしまう原因や、声を大きくするための方法について解説していきます。 具体的な呼吸法やトレーニングなども紹介するので、しっかり声を出せるようになりたいという方は、ぜひチェックしてみてください。


目次


声の大きさは何で決まる?

声の大きさはどのような要素で決まるのか、まずは声を出すメカニズムから説明していきます。 音を出すには、「空気の振動」が必要だということをご存知でしょうか。物の振動によって空気が振動し、その振動が空気中から鼓膜へ伝わることで、音が聞こえる仕組みとなっています。声が出るメカニズムも同様で、発声の流れは以下の通りです。

  1. 肺から空気(呼気)が押し出される
  2. 呼気が声帯を振動させる
  3. 声帯が振動することで、声帯の周りにある空気が振動する
  4. 振動が喉や鼻、口などの空間を通って共鳴することで変化し、声になる

その中で、声の大きさに影響を与えるのは「呼気圧の強さ」「声帯を閉じる力」「空間で響く共鳴力」の3点とされています。


呼気圧の強さ

声を出すメカニズムにおいて、声帯を振動させるための呼気は、一番最初に発生するものです。呼気の強さは「呼気圧」とも呼ばれ、この呼気圧が強ければ、そのぶん声も大きくなるでしょう。呼気圧は、肺から空気を押し出すための筋肉の強さに比例します。


声帯を閉じる力

音の大きさは、物体が振動する幅(振幅)に左右されます。そのため、声帯の振幅によって声の大きさが変わってくるでしょう。声帯の振幅は、声帯の閉じ具合によって異なります。声帯を閉じていると呼気が漏れることがないため、声帯を十分に振動させて、大きな声を出せるしょう。反対に声帯が開いている場合、呼気が漏れてしまい、声は小さくなってしまいます。


空間で響く共鳴力

声帯が空気を振動させ、その振動が喉や鼻、口などを通ることで共鳴し、声になると上記では説明しました。この振動の通り道である喉・鼻・口などの空間は、「共鳴腔」と呼ばれます。共鳴腔を通るとき、しっかり共鳴していると音が響きやすく、声も大きくなる仕組みです。共鳴させて音を響かせるには、共鳴腔が十分広がっていなければいけません。


声が小さくなってしまう原因

声が小さくなってしまう原因は、身体的・精神的の2種類に分けられます。 もし状況や相手を問わず、「常に声が小さい」のであれば、その原因は身体的なものと言えるでしょう。 一方、プレゼン発表や商談のとき、電話をするとき、上司と話すときなど、「特定の状況で声が小さくなる」のであれば、精神的な原因であると考えられます。 具体的にどのような原因で声が小さくなるのか、順番に確認してみましょう。


身体的な原因

姿勢が悪い

姿勢の悪さは、声の大きさにも影響してきます。 猫背だと、身体に力が入らず息を吐く力が弱くなり、声の通り道も狭くなって声は小さくなるでしょう。反対に、背筋が反り返った状態でも筋肉が緊張してしまい、声は出にくくなってしまいます。 しっかりと声を出すには、正しい姿勢を意識することが重要です。

口の開きが小さい

口の開きが小さいと、そのぶん声の通り道や響く空間が狭くなってしまい、声が小さくなってしまうでしょう。ただ、だからといって無理やり大きく開ければいいというわけではありません。無理に開きすぎても筋肉が緊張してしまい、かえって声が出しにくくなってしまいます。声を出しやすい大きさに開ける、というのがポイントとなるでしょう。

声帯が閉じていない

上記では、声帯を閉じる力が声の大きさに関わってくると説明しました。声帯をうまく閉じることができないと、肺から押し出された呼気は漏れてしまいます。そのため、呼気圧が強くても、声帯が閉じていないと声が小さくなってしまうでしょう。

舌の筋力が衰えている

舌の筋力が弱いと、声の大きさが調整しにくく、あまり大きな声が出せません。また、舌の弱さは滑舌が悪くなる原因にもなってしまいます。声が小さいという方は、ただ声量が小さいだけでなく、「滑舌が悪くはっきり聞こえない」ということが原因であることも。声量が十分あるという方は、滑舌を直すだけで声が相手に届きやすくなる場合もあります。

インナーマッスルが弱い

インナーマッスルとは、体の奥深くに存在する「深層筋」とも呼ばれる筋肉のことです。姿勢・バランスの保持や呼吸に関わる筋肉であり、この筋肉が弱くなっていると強く息を吐き出すことができず、声の大きさも小さくなってしまいます。 通常の腹筋運動では、表面にある腹筋のみが鍛えられ、このインナーマッスルを鍛えることはできません。インナーマッスルを鍛えるには、体の深い部分を刺激するようなトレーニングを行う必要があります。


精神的な原因

緊張して力が入りすぎてしまう

緊張する場面だと、どうしても全身に力が入ってしまいがちに。そうした緊張状態では喉の筋肉が固まって動かしにくく、声が出にくくなってしまいます。心理的な緊張が強いため、声が小さくなっている場合、うまくリラックスする方法を身に付けなければいけません。

自信がなく萎縮してしまっている

自信がなく萎縮してしまっていると、気持ちはどんどん暗くなり落ち込んでしまいます。そうした状態では、しっかり声を出すことができず、どうしても小さい声になってしまうでしょう。明るい気持ちで話せるように、自分の考え方から変えていく必要があります。


声を大きくするメリット

では、声を大きくすることでどのようなメリットを得られるのでしょうか。 具体的に、

・自信が持てる
・コミュニケーションが取りやすくなる
・印象が良くなる

という3つのものが考えられます。 それぞれどういった内容か、以下で確認してみましょう。


声が大きく通ると自信が持てる

しっかり声を出せるようになることで、今まで以上に自信が持てるようになるでしょう。 人と話すときや人前で発表するとき、声が小さいと「自分の言いたいことがちゃんと伝わるだろうか」という不安がついてくるものです。これまで声の小ささを指摘されたことがある場合、「また声が小さいと思われないだろうか」といった心配も出てくるかもしれません。 しかし声が大きくなり、ハキハキと話せるようになると、そういった悩みはなくなります。相手に聞こえる声で話せている、と自信がつくことで、声だけでなく考え方やコミュニケーションなどの面においても自信が湧いてくるでしょう。


コミュニケーションが取りやすくなる

大きな声で話せるようになることで、人とのコミュニケーションが円滑になるのもメリットです。 今まで声が小さかったために、

・話した言葉を相手に聞き返される
・気分が悪いのかと心配される
・やる気がないと怒られる
・聞こえにくいからと、あまり話を聞いてもらえない

と、コミュニケーションで困った経験はないでしょうか。 相手に届く声量で話せるようになると、こういった困りごとがなくなります。スムーズにコミュニケーションが取れるようになり、人間関係もより良いものとなるでしょう。


声が大きく通ると印象が良くなる

声が大きくなることで、「明るい」「自信がある」「堂々としている」など、プラスの印象を持ってもらいやすくなります。 声が小さいと、「暗い」「弱々しい」「元気がない」と、あまり良い印象は持ってもらえません。実際の性格は違うにもかかわらず、マイナスの印象を持たれてしまうのはもったいないことです。 特に、初対面で抱く第一印象は、その後の関係性を構築する上で重要なもの。第一印象が悪いと、その人と良い関係性を築くのがなかなか難しくなってしまうでしょう。 他の人からの印象を良くするため、声を大きくするのは意外と有効な手段なのです。


声を大きくするのに道具や機械は必要?

「声を大きくする練習のため、特別な道具や機械などを用意しなければならないのでは?」と考える方も中にはいるかもしれません。たしかに、ボイストレーニングのための様々なグッズが販売されています。 しかし、実際はそのようなグッズは必要ないのです。必要なのは、身体とコツを覚えることのみ。大きい声を出すためのポイントを意識することで、特別なグッズを使わずとも、しっかり声が出るようになるでしょう。


大きい声を出すための方法

ここからは、声を大きくする方法について、具体的な6つの方法を紹介していきます。簡単に試せるものも多いため、ぜひチャレンジしてみてください。


1. 姿勢を良くして、声を出しやすくする

しっかり声を出すため、正しい姿勢をとることは大切です。 正しい姿勢とは、声が出しやすく自然な状態のこと。肩や首、背中などに変な力が入らないような姿勢を指します。 姿勢を良くするポイントとして、

・顔の向きはまっすぐにする
・一本の糸で頭から吊られている感覚で、背筋を伸ばす
・腹筋を意識し、重心を少し前に持っていく
・目線はやや遠くに向ける

ということを意識すると良いでしょう。このような姿勢であれば、声を出すための筋肉に適度な力が入り、発声しやすくなります。


2. 口を大きくはっきり動かして話すと声も届きやすい

口を大きく動かすことで、声の通り道が広がります。そのぶん声も大きくなりやすく、相手に届く声が出せるでしょう。 また、口をしっかり動かすことは、「滑舌」にも効果があります。口の動きが小さいと舌の動きも小さくなり、滑舌が悪くなってしまうでしょう。口を閉じた状態で話そうとしても、ボソボソとこもった声になってしまいます。口を大きく動かすことで、舌も滑らかに動くようになり、滑舌が改善されて声が通りやすくなるのです。


3. 声帯の閉鎖筋を鍛える

閉鎖筋とは、「声帯を閉じる筋肉」のことを指します。この筋肉を鍛えることで息が漏れにくくなり、しっかりとした太い声が出るようになるでしょう。 閉鎖筋を鍛えるために有効なのは、「エッジボイス」という声を出すことです。 エッジボイスとは、声帯が閉じた状態で出る声のこと。「呪怨の幽霊の声」と例えると、想像しやすいのではないでしょうか。 具体的なやり方としては、

  1. 口を開き、「あー」と声を出す
  2. 声を出したまま、どんどん低くしていく
  3. 荒っぽい「あ“ー」という声が出るようになる

という3ステップのみ。最後の「あ“ー」という枯れたような声が、エッジボイスです。この練習を続けることで、声帯を閉じる感覚が掴めるようになってきます。 これを一定に、リラックスした状態で長く続けていきましょう。


4. 腹式呼吸を心がける

腹式呼吸とは、「息を吸ったときにお腹がふくらみ、吐いたときにへこむ」という呼吸のこと。この呼吸法を身につけると、インナーマッスルを鍛えることができ、肺から空気を出す力が強くなって声が大きくなります。 最初のうちは、なかなかお腹のふくらみ具合・へこみ具合は分かりません。そこでおすすめなのが、一度「仰向け」になってみて呼吸をすることです。仰向けだとおなかのふくらみ・へこみが分かりやすく、腹式呼吸のコツが掴みやすくなります。最初は仰向けでコツを掴み、徐々に座っているときや立っているときでも腹式呼吸ができるよう、練習していきましょう。 また、腹式呼吸にはリラックス効果もあります。緊張で声が出にくくなるような場面でも、腹式呼吸を意識することで落ち着き、声が出やすくなるでしょう。


5. リップロールでウォーミングアップ

リップロールとは、閉じた上唇に息を強く当て、ぶるぶると細かく震わせながら発声するトレーニングのことです。これを行うことで、呼気のコントロールや声帯のトレーニングができ、明るく通りやすい声が出せるようになります。 子供の頃、遊びとしてリップロールを行っていた方もいるのではないでしょうか。そうした方であれば、このトレーニングはさほど難しくありません。しかし、慣れておらず難しく感じる方もいるでしょう。 コツとして、

・唇をリップクリームで湿らせる
・トレーニング前に口を動かしたりマッサージしたりして、筋肉をほぐす
・指で口角を持ち上げながらやってみる
・息が漏れすぎないように意識する
・腹式呼吸を意識する

というポイントを意識すると、リップロールがしやすくなります。エッジボイスと同じくリラックスした状態で、できるだけ長く続けられるように練習してみてください。


6. ポジティブに物事を考える

自信がないために声が小さくなってしまう場合、自分自身の考え方を変えてみるのも一つの手です。 最初から「あの人と話すのは苦手」「失敗したらどうしよう」とネガティブになっていては、どうしても出る声は小さくなってしまうもの。精神面だけでなく、無意識に力が入ったり、姿勢が悪くなったりと、身体面にもその不安は現れます。 そこで、「苦手な人とずっと関わるわけではない」「失敗しても経験になる」と、前向きに捉えるようにしてみましょう。ポジティブな考え方を意識することで、少しずつ自信が持てるようになり、しっかりとした声を出せるようになります。


プロのボイストレーナーに相談してみる

上記では、声を大きくするための方法をいくつか紹介してきました。 しかし、「一人で声の出し方を練習するには限界がある」と感じた方もいるかもしれません。大きな声を出すには、練習によってコツを掴む必要があり、しっかりとした声を出せるまで時間がかかる方もいるでしょう。 そこでおすすめなのが、「プロのボイストレーナーに声の出し方を相談してみる」ということです。声の専門家であるボイストレーナーであれば、声の出し方をチェックしてもらった上で、より効果的な声の出し方を指導してもらえるでしょう。 Zehitomoには、様々なニーズに対応可能なボイストレーナーが登録しています。自分に合ったトレーニングを組んでもらうことで、効率よく確実に、大きな声を出せるようになるでしょう。 もし一人で練習するのが難しいと感じたら、プロのボイストレーニングを受けてみることも検討してみてください。



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