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確定申告は自宅でできる?フリーランスが知っておくべき準備や手順

2023/02/28 2023/05/31
確定申告は自宅でできる?フリーランスが知っておくべき準備や手順

昨今、よりフレキシブルな働き方を求めて、フリーランスや副業をする人が増えています。フリーランスになってから最初の2月から3月は、確定申告の時期です。

しかし、どうやってやったらいいのか分からない、できれば自宅から簡単に済ませたい方は多くいます。確定申告は自宅からでもできるのでしょうか? 今回は、フリーランスが知っておくべき確定申告についてのアレコレをお教えします!

自宅からの確定申告はスマートフォン・パソコンで実施可能

まず、確定申告は、自宅から手続きできるのか?

答えは「YES」です。

令和5年の今は、パソコンからはもちろん、スマートフォンでも確定申告ができるようになりました。国税庁が提供する、国税電子申告・納税システム「e-Tax」を利用すれば、申告がインターネットで全て完結します。

書類を出力して郵送したり持参したりする手間もなく、申請期間中は24時間いつでも提出できることも魅力。 基本的に確定申告書類等のデータを作成するためには「確定申告書等作成コーナー」を使う必要があります。

しかし、事業所得のあるフリーランスの場合は、この「確定申告書等作成コーナー」をスマートフォンから利用できないため、パソコンを使って書類を作成しなければなりません。

クラウド会計ソフトウェア「freee会計」を使えば、月々の記帳、申告書の作成、e-Taxへのデータ送信までスマートフォンでも完結できるので、とても便利です。

自宅から確定申告する手順

確定申告書の提出は、以前なら税務署の窓口に持参するか郵送が主流でした。今では国税の電子申告・納税システム「e-tax」をすると、インターネットを通じて確定申告書を提出できます。

e-taxなら、確定申告の時期なら24時間いつでも申告できるのが最大のメリットです。

ここでは、e-taxで確定申告をおこなう時の手順をご紹介します。

【e-taxでできる利用可能な手続き

申告申請・届出アカウント管理
贈与税申告を除く全ての申告NISA・CRSを除く全ての申請・届出氏名・住所変更メッセージボックスの閲覧

※PCの利用可能デバイスはWindowsのみ

【確定申告を始める前の準備】

  • e-taxソフトをインストールする
  • e-taxソフト内の利用者情報を登録して利用者識別番号を取得する
  • マイナンバーカードもしくはID・パスワードを用意する
  • マイナポータルアプリをインストールするか、カードリーダーを用意する(マイナンバーカード方式を利用する場合)

まずは、e-taxの利用者情報を登録します。

e-taxで確定申告書を送信するには、マイナンバーカードを使うか、税務署で発行されたIDとパスワードを使う方法があります。確定申告を始める前にいずれかを準備しておきましょう。

次に16桁の利用者識別番号を取得します。この番号は、e-taxのログイン画面から利用者情報を登録して取得しておきます。

最後に電子証明書の取得です。マイナンバーカードを持っている場合は、マイナンバーカードのICチップに電子証明書が組み込まれているので、改めて取得する必要はありません。

マイナンバーカードは、確定申告するのにとても便利なので、まだ手元にない方は、市役所や区役所などで手続きを済ませて発行してもらいましょう。

令和4年1月からは、スマートフォンのアプリ「マイナポータルアプリ」でパソコン上に表示された2次元バーコードを読み取れば、マイナンバーカード方式によるe-tax送信ができるのでアプリをインストールしておくと、カードリーダー不要で電子証明ができます。

e-taxソフトから確定申告をおこなう】

  1. 帳票の作成、または作成済みファイルをアップロードする
  2. 電子署名および電子証明書を添付する
  3. 作成した申告書データを送信する
  4. 受付結果を確認する

e-taxソフト、または国税庁のホームページから「確定申告書等作成コーナー」を使って申告書を作成し、e-taxで確定申告をおこないます。

その他の確定申告ソフトを使って必要な書類データを作成し、e-taxでの申告手続きも可能です。

在宅勤務者は確定申告が必要?不要?

答えは「会社員は基本的に確定申告する必要なし」です。 以前に比べて、仕事を在宅勤務で対応することが多くなった方もいるのではないでしょうか。

そのために自宅の仕事環境を整えるために仕事机を購入したり、会議用のwebカメラといった備品を追加で購入したりする必要が出てきます。また、在宅時間が増えたことにより、エアコンや電気、水などの光熱費が高くなった方もいるはずです。

このような在宅勤務でかかった費用は確定申告した方が良いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、会社員には年末調整があります。

年末調整の際に収入から「給与所得控除」を差し引かれていますが、これは端的に言うと1年間の自己負担分の経費はこの給与所得控除で精算されていることになるのです。

しかし、在宅勤務するにあたって、仕事に直接関係するようなパソコン周辺機器などは、企業によっては請求できる場合もあるので、商品購入の前に会社に問い合わせましょう。

在宅勤務が多い会社員は確定申告をしても、費用が戻ってくるなどのメリットは得られません。しかし、会社員でも確定申告して「特別支出控除」を受けられれば還付金を受け取れる可能性があります。「特別支出控除」とは、個人で支払った経費のうち、給与所得控除の50%を超えた分が控除される制度です。

例えば、年収400万円である場合、400万×20%+44万円=124万円となるので、特別支出控除は、給与所得控除の半分(124万円÷2)の年間62万円を超えると適用されます。

なかなか大きな支出になるので、ハードルが高くなりますが、例えば在宅勤務中に研修や資格取得のために費用を支払った場合などは要件を満たす可能性は十分にあり得ます。 もし、会社員でも大きな支出があった場合は、特別支出控除について覚えておくと良いでしょう。

在宅勤務者・フリーランスが覚えておくべき青色申告・白色申告の違い

「青色申告がおトク」だということは聞いたことがあるけれど、具体的にどのようなメリットがあるのか、白色申告とどのように違うのかは、詳しく分からない方も多いはず。

ここでは、青色申告と白色申告の違いについて紹介します。

青色申告とは

青色申告はライターやデザイナー、プログラマーなどフリーランスで活躍している人や自営業者などの個人事業主が確定申告する際に選択できる申告方法です。

事前に手続きをおこなった上で一定の水準を満たす場合は、事業所得から最大65万円/55万円が控除されるなどのメリットがあります。

青色申告では、1月1日から12月31日の1年間に生じた所得合計を計算するために、収入や必要経費に関する日々の取引状況を記録した帳簿を用意し、それらを伴う書類を保存しておく必要があります。

青色申告をおこなうメリットは以下のとおりです。

  • 水準を満たす場合に最大65万円/55万円の特別控除が受けられる
  • 家族の給与を必要経費にできる
  • 純損失の赤字を3年間繰り越せる
  • 減価償却の特例を受けられる
  • 貸倒引当金(貸倒損失によるリスクに備え損失になるかもしれない金額を予想して、あらかじめ計上した引当金のこと)の形状が可能

青色申告を利用したい場合は「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があります。

1月15日以前に新規開業した場合は3月15日まで、1月16日以降に新規開業した場合は、業務開始日から2ヶ月以内が提出起源となります。

すでに事業を開始しており、白色申告から青色申告へ切り替えたい場合は、その年の3月15日までに青色申告承認申請書を提出する必要があります。

提出期限
1月15日以前に新規開業承認を受けようとする年の3月15日まで
1月16日以降に新規開業業務開始日から2ヶ月以内
青色申告への切り替え承認を受けようとする年の3月15日まで

白色申告とは

白色申告は、確定申告の際に提出する書類が少なく、作業や事前の申請が不要です。

確定申告初心者でも簡単に申告できますが、節税のメリットは得られません。

さらに、2014年以前は収入が300万円未満であれば、記帳や帳簿保存の義務はありませんでしたが、2014年度からは収入が300万円以下でも記帳や帳簿保存が義務づけられたため、かかる手間は青色申告とそれほど変わらなくなっています。

確定申告のプロを探す

令和4年分の確定申告はパソコンやスマートフォンを使って、自宅でも簡単にできるようになりましたが、青色申告などは提出するものも多くて複雑です。

初めて確定申告をおこなう場合はプロにお任せしてみませんか?

確定申告のプロなら、どういった書類が必要なのか、どういった経費が申請できるのか、分かりにくい線引きもアドバイスしてくれるので、後日間違いを指摘される心配はありません。

さらに、きちんと確定申告をおこなうことで節税できるのは、ありがたいですよね。

ゼヒトモの確定申告のプロなら、初めての確定申告についても相談できますよ。

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  • 確定申告の見積もりをとりたい

ゼヒトモから確定申告のプロを探してみませんか?

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