07/07/2017

【プロ紹介】「Zehitomoのようなサービスをありがたく思います」ヨガインストラクター: 前田陽子さん

ストレス社会と言われるこの日本において、心の癒しを求めてヨガや瞑想を始めてみたという方は少なくないのではないでしょうか。

2017年6月よりZehitomoに登録頂き、ヨガインストラクターとして活躍している前田陽子さんは、Energy Flowというヨガ教室の事業を2009年に始め、運営しています。

本記事では、Energy Flowにて活躍する前田陽子さんについてご紹介します。

Q.ヨガインストラクターになるきっかけを教えてください

Yoko Maeda

(写真: 前田さん)

もともとNYでダンサーとして活動

Energy Flowの前田陽子と申します。

元々NYでダンサーとして活動していましたが、帰国の際にダンスのワークショップをさせて頂く機会があり、そこで

「このようなアプローチで教えてくれた先生は今までいなかった」

「とてもスッキリした」

などといったことを数人の方に言われたことが印象に残っていました。

上司の一言からヨガの指導を開始

その後も、NYで学んだ様々な手法のボディーワークを、ダンス活動をしてご縁を持った方に伝えていきました。ヨガはNYで経験していましたが、その当時はインストラクターになろうとはまだ思っていませんでした。いわゆるウェイトトレーニングではなく、ダンサーのためのエクササイズをNYで学んできました。

それが数年後、新たな世界を観たいと思い東京に上京した際に、ソマティックな(身体心理学的な)メソッドを取り入れた、女性がより美しくしなやかな身体をつくっていくためのエクササイズを中心に指導するパーソナルトレーニングを始めました。

当時画期的な、あらゆる分野においてプロフェッショナルなトレーナーが集まるメディカルフィットネスクラブがありました。そこの当時の外国人オーナーに私の考え方を気に入ってもらい、その方のもとで働き始めました。

その際、インストラクター養成講座を受講したことがあったのもあって、「ヨガの経験もあるのだからヨガクラスを始めてみないか」という上司の一言が始まりで、ヨガの指導を始めました。

勤務先が倒産

そのメディカルフィットネスクラブは、著名人もお忍びでくるようなクラブでした。様々な分野で活躍している、インターナショナルで個性豊かなトレーナ―たちと情報や技術を交換し合い楽しく働いていました。

そのメディカルフィットネスクラブに在籍していた頃は、体軸やバランスのトレーニングなど当時の最新のエクササイズをしていました。お客様には必ず身体の内側の筋力と外側の筋力、そして姿勢のバランスなど、様々な身体査定チェックを行うのがクラブの特徴でした。

しかし、残念ながらメディカルフィットネスクラブは倒産してしまいました。

Wii Fitの監修へ

ある時にクラブに任天堂Wii Fitのモーションキャプチャーの監修をして欲しいという話がありました。

ゲームでは制限はありますが、メディカルフィットネスクラブで行われていた身体チェックの考え方とヨガを組み合わせ、ゲームを通してヨガを体験し、楽しめるように監修してほしいというお話を頂きました。

当時は本来のヨガの目的とはかけ離れてしまうこともあり、このお話をいただいて悩みましたし、私にとっては新しい挑戦でもありました。悩んだので、ヨガフェスタやヨガマットを世に広めたことでヨガの界隈では有名だった、綿本哲さんに相談したりもしました。

「ゲームでは制限はあるが、ヨガの入り口は人それぞれ。裾を広げたと思えばいいと思う。頂上を極めたい人はそういうところへ行くのだろうし、みんながみんな頂上目指したいわけでもなくて、ただヨガを楽しみたい人もいる。後にその人が繋がるところへ繋がればいい。」

「自分がやってきたことは、周りに自分でまた伝えていけるチャンスが来た時に伝えれば、わかる人はわかってくれる。」

もうご本人は忘れられているかもしれませんが、以上のようなことを私に話してくれたおかげで、監修をやり遂げることができました。

有名高級スパにてトレーナーとして活躍

ただその時、ヨガの真髄を伝えていないことへの後ろめたさがあり、いつかヨガの本質についてシェアできる存在になりたいという気持ちはありました。
クラブが倒産した後は、某有名高級スパのパーソナルトレーナー兼スタジオインストラクターを行うのと同時に、若手のトレーナーにスキルを教えるという立場で働いていました。

責任あるポジションをいただき、とてもためになったのですが、一つだけどうしても納得がいかなかったことがありました。それが、「他のトレーナーでもできるメニューをお客さんに提供する」ということです。

他のトレーナーができない独自のこと、独自のメニューをすると、例えばそのトレーナーがお休みをしたり、やめた際にクレームになるということで、あまり他の人が知らないようなメソッドやトレーニングをすることは禁止されていました。トレーニングメニューの統一化が始まった時に、自分が感じたこととのズレを感じ退社を決意しました。

フリーインストラクターを決意

何度か、芸能人が経営するジムの店長などの引き抜き話もありましたが、やはり流行りを追うコンセプトが引っかかっていました。自分が経験から感じたものやインスピレーションは確実に自分の中にあって、またお客様の目的やそれぞれの個性によって、ヨガへの入り口は様々だと考えていました。

例えばポーズをとるのにも、自身の骨の並びから意識することが大切です。ただトレーニングの回数を進めるのではなく、ポーズをとった上で身体に感じることを、まずはじっくり身体に落とし込む必要があります。

人それぞれ身体、骨などの位置によって自然にアプローチを変えたり、段階に応じでそのメニューを変えていったりする私のやり方がお客様には好評だったのですが、それを存分に自分でできる環境を考えたときに、フリーインストラクターしかないと思いました。

フリーインストラクターとして活動を開始

フリーインストラクターとしては、スポーツクラブや、お寺やカルチャーセンター、ヨガスタジオなどでもレッスンを増やしていき個人セッションを続けて、現在まで様々な方を対象にヨガレッスンを提供してきました。

教えていく中で、教えるということは私にとっての学びでもあり、私たちが認識しているよりも身体は正直なのだということをより意識するようになっていきました。

現在は海外と行ったり来たりしているので、ワークショップと個人セッションのみですが、ほとんどは「思ってもいない方向から癒された。身体だけでなく心も意識もすっきり癒された。人生観が変わった。」などという口コミや、強いインスピレーションを受けた方の紹介で、わたしに会いたいということでセッションをされる方が多いです。

Q. ヨガを教えていて、難しいと感じるところ

ヨガ教室の様子

(写真:前田さんの教室)

グループレッスンの難しさ

やはりグループレッスンは様々な方が同時に受けられるので、最初の頃はどのようにしてレッスンを進めていけばいいのか、悩むこともありました。

自分は、導き手であって相手にとってはきっかけに過ぎず、少しだけその道を先に歩いているだけです。お客様の気持ちや求めるものを考え、寄り添い、かといって自分と重ね合わせすぎないようし、自分の立ち位置をはっきりさせるようにしていました。

グループレッスンの前には自分と向き合う時間、まさに自分のためのヨガや瞑想をして、まずは自分の内面を整え、そしてエネルギーを浄化して自分のエネルギーを整えてから始めるようにしています。

Q.ご自身がヨガインストラクターとして他の人と違うのはどのような点だと思いますか?

様々な雑誌に掲載されている

(写真: 様々な雑誌に掲載されている前田さん)

心と身体、意識の統合を重視

レッスンでは、「自分らしく生きていく」ことを最終目的とした、心と身体、そして意識の統合を重視しています。グランディング(地に足をつけるということ)とセンタリング(中心に意識を向けること)を通した気づきのワークなども、レッスンにおける他と違う点といえます。それらを身体と知覚からのアプローチで行います。

身体のアプローチではボディアウェアネス、瞑想、呼吸、ヨガやダンスを入り口として行っています。どちらかだけのセッションをされる方も、両方される方もいます。どれも選択できるようにしています。

ヨガ以外の指導においても大切にすることは同じ

ヨガだけでなく、ピラティスなどを行うこともあります。それぞれ少しずつ意図する目的は若干異なりますが、全てに通じるのは、いまここにある意識の目覚め、身体の目覚め、そして自分自身との対話や調和です。ヨガやパーソナルトレーニング、ボディーワークとしては自分との対話、繋がる調息の時間として指導させていただいています。

ダンス、特にインプロワークや、コンタクトインプロというワークでは、自身の意識や身体の統合と、全体の中で生きる実践や実験の場として、広い視野で多角的にアプローチをしています。もう少し補足すると、個人との対話と、様々な人間関係や、コミュニティ、自然界の一部としての繋がりなど、グループとして、全体としてコミュニケーションを、身体を通して体感、知覚し、選択して行くワークを行っています。

心の癒しに繋がる点が他との違い

生徒には、身体だけでなく心も癒されたり、頭の中がよりクリアになったり、その結果として自己実現をする方が多いです。しっかり学ばれた方からは、時が経ってもいつまでも出会えたことへの感謝の気持ちをいただいています。

入り口はきっかけですが、本人の意図により、(希望する方のみですが、みなさん大抵、内面とリンクしていることに気がつき問題があった場合にどういう観察の仕方があるのか、などといった考え方についても質問されます。)様々な方向からアプローチやカウンセリングができることが、他のヨガ講師と違うと言えるのではないでしょうか。

Q.あなたのビジネスに、Zehitomoはどのように役立っていますか?

前田さん

(写真: 前田さん)

新しい出会い方に期待

まだZehitomoさんからお客様を獲得はしていません。近所のヨガの先生のレッスンの内容が自分の理想とは違っていたりして、近所でヨガは挑戦したけれど、続けて受けたいと思う講師がいない。と時々言われます。

ある程度自分が行っていることを明記しているので、同じような感性や意識を持った方に、Zehitomoのようなサービスを通じて、昔に比べてもっと気軽に、御縁がある方に会えると嬉しいですね。Zehitomoさんをきっかけとして、お客様の生活のお役に立てたらうれしいと思います。

お互いのマッチングという点で、お互いが選択できる、また自宅で携帯やパソコン一つで検索できるのも簡単ですし、その短縮されたエネルギーをほかに回せるということ、また個々で活動している様々な立場の方にとって可能性を持てるようなサービスになっていますね。昔なら考えられないですね、すごい時代だと思いますし、ありがたいと思います。

Q.今後、ビジネスをどのようにしていきたいと思いますか?

オンラインプログラムを準備中

現在オンラインプログラムをはじめる準備をしています。一度受講された方やこれからの方にも予習復習ができるように、またわたしが日本を離れている時も気軽にアクセス出来るように、新しいことにチャレンジしていきたいと思っています。

また現在、何人か弟子がいます。彼らが独り立ちして堂々と自分らしい人生を生きることができるように、サポートもしていきたいと思っています。

今後も様々な方にレッスンをしていきたい

身体や心のことについて、是非より多くの方と伝えていきたいと思っています。また新たなワクワクの世界を共に創造していきたいとも思っています。

前田さん

(写真: 前田さん)

前田さん、ありがとうございました。

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