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書道と習字は何が違うの?習いたい時に気になるポイントをチェック

2021/03/14 2021/09/16
書道と習字は何が違うの?習いたい時に気になるポイントをチェック

習い事として人気のある書道教室や習字教室。趣味のひとつとして、大人になってから習い始めるという方も多いのではないでしょうか。 そんな方のために、今回の記事では書道と習字の違いについて紹介します。教室に通おうか悩んでいる方、書道と習字のどちらを習おうか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

目次


書道と習字の違いって何?

まず、書道と習字の違いについて、「目的」「筆記用具」「学ぶメリット」という3つの観点から確認していきましょう。

書道とは?

書道とは、いわば「文字のアート」と言えるもの。毛筆を使い、芸術性の高い文字を書くのが書道の特徴です。決まったお手本はなく、行書や楷書、草書といった様々な字体をいかに美しく表現するか、技術とセンスが求められるでしょう。 筆づかいや字のプロポーションなど、教室や流派・会派ごとに指導される部分はあるものの、習字と比べるとその自由度は高いと言えます。

書道の目的

書道の目的は、「文字をひとつの芸術作品として、自己表現する」ということです。書道に正解はありません。時には古典文学も参考にしながら、芸術として文字を書いていきます。 書道では字の基本を学べるため、学ぶ前と比べて字が美しく書けるようになるでしょう。しかし、書道で追求する美しさは「整った美しさ」ではなく、「芸術性に優れた美しさ」である、ということも押さえておいてください。

筆記用具

書道で使用する筆記用具は「毛筆」のみです。 しかし、ひとことで毛筆と言ってもその種類は様々。毛の長さや硬さ、さらには産地までが異なり、字体や好みで使い分けます。 毛先が柔らかいため、筆圧を変えることで、濃淡や太さのニュアンスを細かく調整できるのが毛筆の魅力。とめ・はね・はらいといった筆ならではの表現や、墨の色の出方によって、その人ならではの味わい深い作品に仕上がるでしょう。 ただ、表現の幅が広いぶん、毛筆を使いこなすには一定のテクニックが必要となります。 また毛筆のほか、「下敷き」「文鎮」「筆置き」「墨(墨汁)」「硯」といった道具も準備しなければいけません。

書道を学ぶメリット

書道を学ぶメリットとして、「日本文化に触れながら芸術性を磨ける」といったことが挙げられます。 歴史が長く、教養のひとつとして理解を深めておきたい日本文化。書道では、様々な古典文学に触れながら己のセンスを磨き、文字を通して自己表現します。芸術性を高めるだけでなく、その基礎にある日本文化を学べるということも、書道のいいところでしょう。 また、「高い集中力が身につく」というのも、書道ならではのメリットです。 書道では、墨と毛筆を使い文字を書くため、一度書いた字は消したり直したりということができません。またちょっとした力加減の違いで、その仕上がりは大きく変わります。一発勝負となるため、息も忘れるくらいの集中力で字を書くことに。 書道を続けるうちに、自然と高い集中力が身につくでしょう。




習字とは?

習字とは「字を習う」と書くように、お手本を見ながら正確に字を書くというのが特徴です。書道と似た印象があるかもしれませんが、「お手本に忠実な字を書く」という点で、書道との違いがあるでしょう。書き順や字体などをいかに正しく書けるかが、習字では重要視されています。 最近では、「ボールペン字講座」が流行っているのではないでしょうか。これも実は習字の一種です。 また、習字や書道と似た意味で使われる「書写」も習字に含まれます。こちらもお手本通りの字を書くもので、小中学校の授業で行うもの、というニュアンスで使われることが多いでしょう。

習字の目的

習字の目的は、「読みやすく綺麗に整った字を書く」ということです。 書道では、芸術性や個性を出すことに重きを置いていますが、習字は真反対のものであると考えて良いでしょう。個人の癖を出すことなく、お手本に沿った美しい字を書くことを目標としています。

筆記用具

書道では、使用する筆記用具は毛筆のみでした。それに対し、習字では毛筆だけでなく、ボールペンや鉛筆、フェルトペンといった「硬筆」も使用します。 硬筆は、ペン先が硬い素材で作られている筆のことです。毛筆と異なり、硬筆であれば紙と書く道具だけ用意すれば良い、という利点があるでしょう。

習字を学ぶメリット

習字を学ぶ一番のメリットは、「お手本のように綺麗な字が書けるようになる」ということです。 字が綺麗に書けると、日常生活の中でちょっとしたメモを書くにも、なんとなく気持ちが上がりませんか。「美文字講座」「美文字練習本」などがあるくらい、綺麗な文字に憧れる人は多くいます。文字を美しく書けることは、生涯使える特技となるでしょう。 書道でも字の基本について学べますが、習字の方が、より実用性に優れていると言えます。 また、「読む側に好印象を与えられる」といったことも、メリットのひとつです。 手書きの文章が綺麗に書かれていると、なんとなく「しっかりしている」「丁寧」といった印象を受けるもの。 特に「取引先への文書」「履歴書」など、ビジネスの場面で使われるような書類を書くにあたり、できるだけ相手の印象を良くしたいと思うのではないでしょうか。 習字を学ぶことで、美しく整った文字が書けるようになると、そうした書類も自信を持って書けるようになります。

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書道教室と習字教室では学べる事が違う?

書道と習字、それぞれの特徴について上記では説明してきました。目的や筆記用具、学習のメリットにおいて、違いがあるということをお分かりいただけたのではないでしょうか。 しかし実際のところ、書道と習字の意味を混同している教室が多くなっています。 本来であれば、書道と習字の言葉の意味は異なるため、それぞれの教室で学ぶ内容も違うでしょう。 ところが、 「書道教室でもお手本通りの字を綺麗に書く」 「習字教室でも芸術性の高い字を教わる」 など、書道教室・習字教室というのは名目上で、どちらにも通ずることを教えているという教室も少なくありません。 そのため、 「ペン習字を習いたい」「●●派の書道を教わりたい」「書道で自己表現がしたい」 など、学びたい内容にこだわりがある場合、事前にその教室では何を教えているか確認した方が良いでしょう。自分が学びたい内容を教えてもらえるか、事前に確認することで、教室とのミスマッチを防ぐことができます。

書道と習字に共通するメリット

では、何か書道と習字で共通しているものはあるのでしょうか。 それぞれの共通点として、 字が綺麗になる・集中力が身につく・正しい姿勢になるなどのメリットが挙げられます。


字が綺麗になる

書道と習字のどちらにおいても、学ぶことで字が綺麗になるというメリットがあります。 もちろん習字であれば、綺麗に整った字を書くことが目的のため、学習することにより字の綺麗さは上達するでしょう。 それは習字だけでなく、書道にも同じことが言えます。書道では芸術性が求められるものの、その根本にあるのは「字が綺麗に書ける」ということ。書き順やバランスの取り方、とめ・はね・はらいのポイントなど、字の基本を教えてもらった上で、美しい字を書けるよう指導してもらいます。 そのため、習字と同じく、書道を習うことでも綺麗な字が書けるようになるでしょう。

集中力が身につく

集中力が身につくというのも、書道と習字の両方に共通しているメリットです。 書道では、毛筆と墨を使うためやり直しがききません。そのため、一字一句を神経を研ぎ澄ませて書くこととなり、自然と高い集中力が身につくでしょう。 習字の場合も、書道ほどの高い集中力は身につかなくとも、十分集中力を高めることができます。習字は毛筆だけでなく、ボールペンや鉛筆、フェルトペンなどの硬筆を使うことも多いでしょう。硬筆であれば、毛筆ほど扱いが難しくありません。 とは言え、お手本通りの綺麗な字を書くため、集中することに変わりはないはずです。美しい字を書くため集中することで、習い始める前と比べると集中力が高まるでしょう。

正しい姿勢になる

書道と習字のどちらにおいても、字を書くときは正しい姿勢をとらなければいけません。そのため学習を続けることで、正しい姿勢を意識しやすくなるでしょう。 パソコンやスマホを触ることが多い現代では、背中が丸まり猫背となってしまっている方が多くいます。特に社会人であれば、仕事に集中するあまり姿勢が悪くなることも少なくないでしょう。姿勢が悪いと、首・肩のコリや腰痛といった症状につながったり、見た目の印象が悪くなったりしていまいます。 美しい字を書くための姿勢としては、「肩の力を抜いて背筋をまっすぐ伸ばす」というのが基本。最初のうちは正しい姿勢をとることが辛いかもしれませんが、続けるうちに段々と慣れていきます。姿勢が悪いという方も、書道や習字を習うことで、姿勢を正すきっかけになるでしょう。


書道教室と習字教室のどちらがおすすめ?

結局のところ、書道教室と習字教室のどちらがおすすめなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。 しかしながら、一概にどちらかがおすすめとは言い切れません。なぜなら、それぞれ別の長所があり、「教室に通う目的」によってどちらをおすすめするかは変わってくるためです。 目的を考えた上で、書道と習字のどちらを習うか決めるようにしましょう。 ここからは、書道と習字のそれぞれがどのような目的を持った方におすすめなのか、紹介していきます。


こんな方に「書道教室」がおすすめ

特徴や学ぶメリットなどを踏まえて、以下に当てはまる方は「書道教室」に通うのがおすすめです。

・芸術的な美しさのある字が書けるようになりたい
・高い集中力を身に付けたい
・静かな空間で心を落ち着かせたい
・芸術を通して自己表現がしたい
・日本の伝統文化に触れてみたい

芸術性を磨きたい、という方に書道はぴったりの習い事でしょう。


こんな方に「習字教室」がおすすめ

一方で、以下に当てはまるという方は「習字教室」に通うのがおすすめです。

・ノートやメモをとるときなど、日常生活で綺麗な字を書けるようになりたい
・履歴書の字を綺麗に書いて、面接官の印象を上げたい
・人に手紙を送るとき、美しい字を書いて喜んでもらいたい
・字が汚く、誰にでも読みやすい字が書けるようになりたい
・仕事で手書きの文書を書く機会が増えた

より実用性を求めるのであれば、習字の方が向いていると言えるでしょう。


まとめ

今回の記事では、書道と習字の違いについて紹介してきました。いかがでしたか? 芸術性に優れた字を書く「書道」と、端整で美しい字を書く「習字」。それぞれに良いところがあり、学ぶメリットは大きいでしょう。 パソコンやスマホが主流となった現代だからこそ、こうして手書きの文字を極めてみるのも粋ではないでしょうか。 Zehitomoでは、様々なニーズに対応できる書道や習字の教室を紹介しています。教室ごとに特徴や内容は異なり、プロから的確な指導を受けることで、より美しい文字が書けるようになるでしょう。 これらの習い事を始めてみようと思った方は、自分に合いそうな教室がないか、ぜひ下記のページから探してみてください。



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