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東京の生花教室・生け花スクール10選。流派や値段、初心者向け選び方ポイントは?

2022/06/02 2022/06/03
東京の生花教室・生け花スクール10選。流派や値段、初心者向け選び方ポイントは?

社会人になってから始める趣味として、人気が高い生け花。日本の伝統芸術であり、「心が洗われる」「教養のひとつとして学びたい」という理由から、生け花に興味を持つ方が多いようです。しかし、初心者の方にとって難しいのは生け花教室・生花スクールの選び方。 今回の記事では、初心者の方に向けて、生け花教室を選ぶ上での重要ポイントと東京都内でおすすめの教室を紹介していきます。

目次


生け花(華道)教室・スクール選び。初心者向け4つのポイント

生け花教室を選ぶ上で重要なポイントは、4つ。それは、「コース」「流派」「免状取得の可否」「稽古の料金」です。 それぞれの具体的な内容について、以下で確認していきましょう。


ポイント1:生け花教室・生け花スクールにはどんなコースがあるのか?

まず始めにチェックすべきポイントは、生け花教室やスクールに設けられているコースです。 生け花を始めるにあたり「自分がどんなスタイルで生け花を習いたいか」を考え、そのスタイルに合うコースがあるかチェックしましょう。 具体的に、「場所」「規模」「時間帯」「対象」「生け花のスタイル」という観点で、教室を見るのがおすすめです。


場所:教室・出張レッスン・通信コース

規模:個別指導・少人数・大人数

時間帯:平日/休日・昼間/夜間・フリータイム

対象:全ての方向け・男性のみ・子供のみ

生け花のスタイル:伝統的な生け花・現代風の自由な生け花


このように、生け花教室のスタイルは様々です。自分の希望に沿ったコースを選ぶと良いでしょう。



ポイント2:華道のどの流派で生け花を習いたいか

本格的に生け花を極めたいという方は、流派にもこだわるのがおすすめです。 流派ごとに生け花のスタイルが異なるため、自分好みの流派を選ぶと良いでしょう。 以下では、生け花における流派のうち、おすすめ7つをピックアップして紹介していきます。


池坊

池坊は、生け花における三代流派のひとつであり、日本最古の流派です。圧倒的な会員数を誇り、数多くある流派の中で、頭一つ抜けている存在だと言えるでしょう。 その特徴は、ありのままの草木に美しさを見出すこと。池坊は、春になって芽生えた新芽や冬になって枯れてしまった枝、すべてに美を見出すことを理念としています。 時代の変化とともに進化してきた池坊のスタイルは、以下の通り。


・池坊の原点であり、多種多様な草木によってこの世の森羅万象を表現する「立花」

・1〜3種類の花材を使って、懸命に生きる草木を表現する「生花」

・決まった型はなく、自由に花を生けることで幅広い表現ができる「自由花」


伝統ある生け花から現代に即した生け花まで、様々なスタイルの生け花を学びたい方におすすめでしょう。


小原流

小原流は19世紀末、「盛花」という新たなスタイルの生け花を生み出したことによって、近代いけばなの道を開いた流派です。また、池坊と並んで三代流派のひとつともされています。 小原流の特徴である「盛花」は、浅く口が広がっている器に、材料を盛るかのようにして花を展開させていくというスタイル。ひらかれた形が特徴的で、今では定番となっている水盤と剣山を使った生け花のスタイルは、小原流が先駆けたものです。 芸術性が高く、大胆な生け花にチャレンジしたいという方にはぴったりの流派でしょう。


草月流

三代流派における最後のひとつが、草月流です。誕生のきっかけは、初代家元である勅使河原蒼風が、形式ばった生け花に疑問を抱いたこと。型にとらわれることのない自由な表現を求め、草月流の生け花が生まれました。 「いつでも、どこでも、だれにでも」を理念とし、いかなる素材でも生けられる、という斬新なスタイルが草月流の特徴。 時代とともに変化を遂げる草月流の生け花は、家庭だけでなく舞台美術、ホテルロビー、パーティー会場など、あらゆる空間に華を添えてくれます。 生け花を通じて自己表現がしたい、という方におすすめの流派でしょう。


嵯峨御流

平安時代、自然を慈しむ嵯峨天皇が、菊ヶ島で菊を自ら花瓶に挿したことで、嵯峨御流が誕生するきっかけとなりました。 嵯峨御流の生け花は、「伝承花」「心粧華」の2種類に大きく分けることができます。 伝承花とは、嵯峨御流が生まれてから、代々伝えられてきた式例を大事にした様式。心粧華は、生け花を通して心にある趣を表現するという、伝承花を進展させた新感覚の様式です。 伝承花には4種類、心粧華には3種類のスタイルがあり、ひとつの流派で様々な表現技法を楽しみたいという方におすすめでしょう。


雪舟流

雪舟流は、増野雪舟によって昭和6年に生み出された流派です。 その由来は、水墨画で有名な雪舟によって作られた雪舟庭。雪舟庭の石の組み方を生け花に応用しようとしたことより、雪舟流と名付けられました。 雪舟流の特徴は、個性を重んじた生け花であることです。花を生ける人、花、空間全ての個性を融合し、美しさを表現するスタイルが特徴的。 その特徴から、雪舟流の空間演出における華やかさが評価され、公共施設やコンサートなどにおいて展示・舞台装飾を行っています。 生け花による空間演出を楽しんでみたいという方に、おすすめの流派ではないでしょうか。


未生流

未生流は、江戸時代の後期に未生斎一甫によって創流された流派です。未生斎一甫は、ありのままの自然に手を加えることで、本質的な美を表現するのが生け花の本義であるという「虚実等分」を提唱。加えて、幾何学的理論に基づいた生け花の形と東洋哲学をひとつにし、従来の生け花理論を体系化させました。 体系化された未生流の生け花は、研究を重ね、数字的な根拠を基に生み出されたバランスの美しさが特徴です。 黄金比と白銀比という美しいデザインを生み出す比率により、誰が見ても魅力的だと感じる生け花は未生流ならでは。 未生流は、確固たる理論に基づいた美しさが好みという方にぴったりでしょう。


龍生派

龍生派は、明治19年、池坊から分派した初代家元の𠮷村華芸が「池坊龍生派」を創流したことにより誕生しました。 龍生派の特徴は、これまでとは違った視点で植物を見つめ、今までになかったような発想を生け花に取り入れること。植物以外のものを合わせてみたり、花や葉をむしったりと手を加えることで、植物の新たな面を見つけることを理念にしています。 セオリーにとらわれず、生ける人のアイデアが求められるのが特徴的でしょう。 新たな可能性を生み出すことにチャレンジしてみたい、という方におすすめの流派です。



ポイント3:免状の取得はできるかどうか

将来的に自分の教室を開きたい方や、履歴書に書けるような資格を得たい場合、免状の取得ができるかをチェックしましょう。免状取得にどれくらいの料金がかかるのかも、事前に聞いておいたほうが得策です。 免状とは、その流派における職位が上がるごとに発行してもらえるもの。職位を上げるには、稽古に通い習熟度を高める必要があります。 なお、流派によって免状の名称や、昇格のプロセスには違いが。 例えば池坊の場合、最初の「入門」から、最高職位である「総華督」まで、全部で18個もの階級があります。 流派ごとの違いについても、事前に頭に入れておくようにしましょう。


ポイント4:お稽古の料金で選んでみる

生け花教室に長く通い続けるのであれば、稽古にかかる料金は重要です。 料金があまりに高すぎるところだと、続けるのも厳しくなってしまうでしょう。 生け花教室の多くは、「月謝制」を採用しています。月謝の相場は、「7,000円〜15,000円(月3回)」。 月謝の中にも材料費(花材代)が含まれる場合と含まれない場合があるため、注意が必要。入会時に入会金を支払わなければならないことも多く、1ヶ月あたりの総額がどれくらいになるか、事前に確認しなければいけません。 なお、教室によっては「チケット制」「予約制」を採用しているところもあります。毎月決まった回数通えないという方は、こうした教室もおすすめでしょう。


生け花に必要な基本の道具は?

生け花では、基本的に以下の道具を使います。


  • 花鋏:花材を切る鋏
  • 花留:花を花器に固定する道具
  • 剣山:針と針の間に花材を挿して、茎や枝の位置・角度をコントロールするもの
  • 花器:花材を生ける器

生け花教室に通うのであれば、こうした道具は借りられる場合がほとんど。そのため、事前に購入する必要はありません。 とはいえ、教室に通い続けているとこだわりが出てくるものです。道具販売を行う教室も多いため、自分の道具が欲しくなったときは新たに購入すると良いでしょう。


東京都内でおすすめの生け花(華道)教室10選

ここからは、東京都内でおすすめの生け花教室をピックアップしてご紹介。生け花を習ってみようと考えている方は、近くに通える教室がないか、ぜひチェックしてみてください。


華道家 宮本理城 様

東京都・世田谷区 古流の生け花を学べる教室で、「水墨花点前」と呼ばれる独自の様式が特徴的です。水墨花点前とは、花を生ける過程で、茶道のように優美な作法と和歌の朗読を取り入れた花点前。華道と和歌という、日本の伝統芸術を融合した花点前は、国際的にも高い評価を得ているようです。 コースは普通科と水墨花科があり、普通科ではスタンダードな生け花を。水墨花科では、教室独自の水墨花点前を学ぶことができます。昔ながらの生け花を楽しみたい方と、新しい形の生け花に挑戦したいという方のどちらにもおすすめでしょう。


生け花作家 新井悠月 様

東京都・台東区 小原流の生け花について、指導してもらえる教室です。自然光が入る明るい教室となっており、リラックスしながら生け花を楽しめるでしょう。 こちらの教室では、小原流の師範免状取得をサポートしてもらえるのが魅力的。また、入会金がなく、師範科二期までは稽古料金に花代が含まれているのも嬉しいポイントです。稽古に必要な金額が明確で、わかりやすいでしょう。 手ぶらで参加できる体験レッスンもあるため、気になる方はぜひ参加してみてください。


佐藤明 池坊いけばな華道教室

東京都・国分寺市 個性を活かしながらも、理論に基づいた美しい作品作りが習得できる教室です。 なお、男性講師の方が指導されており、女性だけでなく男性でも参加しやすいというのがポイント。少人数制のため、どなたでもわかりやすく丁寧に指導してもらえるでしょう。 稽古の時間は固定されておらず、開講時間であればいつでも好きな時間に参加することができます。不定期の予定が多いという方でも、マイペースに通えておすすめ。 また、通常の稽古に加えて入門コースが用意されているのが特徴です。生け花を本格的に学びたいという方だけでなく、「趣味として一度やってみたい」という方も気軽に参加できるでしょう。


一葉式いけ花本部

東京都・中野区 形にとらわれない「自由花」が特徴の生け花教室です。一人一人の個性と感性を大切にしていることから、流れにとらわれた「流派」ではなく、「一葉式」と名付けられています。 教室に通うコースでは、自由花を学べる「生け花コース」と、生け花の要素も取り入れながらフラワーアレンジメントを楽しめる「テーブル花コース」が。また、海外向けの通信教育コースや、生け花の出張レッスンも開講されています。 「自由な形の生け花を学んでみたい」という方におすすめの教室でしょう。


マナコフラワーアカデミー

東京都・新宿区 生け花だけでなく、フラワーデザインについても学べる教室で、花の魅力を存分に味わうことができます。 そのコースは多岐にわたり、和風アレンジメント、ドライフラワー、押し花、プリザーブドフラワーなど、全9コースが用意。様々な形で花を楽しみたい、という方にぴったりでしょう。 また、レッスン時間は固定ではなくフリータイム制。教室が開講している時間であれば、いつでも自由に参加できるのも魅力的です。


勅使河原和風会(公益財団法人)

東京都・世田谷区 花・器・環境の三要素の調和によって生み出される、「環境芸術」としての生け花を教えてもらえる教室です。各個人が持つ芸術センスを尊重した、次世代の生け花というスタイルが特徴でしょう。 コースは、普通科・高等科・専修科・特修科とステップアップしていく形です。花形構成の基礎から、師範の認定試験まで、丁寧に指導してもらえるのが魅力的。センスを活かした生け花をやってみたい、という方におすすめです。


石渡正子・いけばな教室

東京都・武蔵野市 本格的な茶室がある教室で、和の雰囲気を味わいながら生け花を学ぶことができます。遅い時間まで教室が開いているため、お仕事帰りでも気軽に立ち寄れるのが魅力的でしょう。 生徒のレベルは問わず、初心者から経験者まで、生け花の本質について丁寧に指導してもらうことができます。免状取得も可能なため、師範を目指す方はぜひ足を運んでみてください。


古流香和会

東京都・大田区 格式高い「線状美」を生かした生け花によって、人々の心を癒すことに重きを置いている教室です。 古流生け花だけでなく、現代のニーズに即した、新感覚の自由創作生け花も指導しているのが特徴。形式にとらわれない生け花を楽しむことができます。 また、教室は遅くまで開講しているため、お仕事帰りに立ち寄れるのも魅力的でしょう。 古流の生け花を学びたい方、現代的な生け花を学びたい方、双方におすすめの教室です。


小原流研美いけばなセンター

東京都・港区 「美を研ぎ澄ます」ということを追求し、生け花の作品だけでなく、作品を作るまでの過程も大切にしている教室です。 段階を踏んで、無理なくスキルアップできるカリキュラムがポイント。最初は初心者向けのKBクラス(研美ビギナーズクラス)から始まり、普通科、研究科、指導科とステップアップしていきます。 また、毎週稽古に通うことができない方のため、月1回のクラスが用意されているのも魅力的。一度のレッスンで花を3回生けることができるため、頻度は少なくとも、生け花を存分に楽しめるでしょう。


クールドフルールいけばな小原流

東京都・目黒区 伝統的な生け花だけでなく、現代の生活空間にマッチするようなお花も指導してもらえる教室です。 小原流のカリキュラムはもちろん、フレーム型の花器を使ったアレンジ花を楽しめるレッスンも用意。カジュアルにお花を楽しむことができます。 また、休学制度があるのも嬉しいポイント。途中で稽古を休止しても、資格の途中から再開できるため、それまでの頑張りが無駄になりません。 「忙しくて通い続けられるかわからない」という方も、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。


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