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個人事業主の名刺の作り方とは?記載するべき7つの項目【実例つき】
個人事業主は、名刺を持った方がいいのでしょうか?個人事業主やフリーランスの名刺には、どのような情報を記してどうやって作成すればいいのでしょうか?
※会社員・個人事業主の方のお話を元に記事を作成しています。記事作成には、公認会計士・税理士の方が執筆した書籍を参考文献としています。
名刺とは
「名前、住所、肩書きなどを印刷した小型の紙の名札」です。
名刺に記載するべき項目7つ
記載項目の考え方は2つ、ビジネスを推進する上で相手に知っておいてもらうとスムーズに行くこと、世の中に出回っても差し支えないことを記載します。
1.名前
仕事で使用している名前を、読みやすいように明記します。名刺は「後から見返したときにも読みやすいこと」を重視したほうがいいので、ふりがなをふる、漢字の横にローマ字読みも添えるなど、読みやすいようにします。必ずしも本名である必要はなく、ビジネスネームを記載しても問題ありません。名刺には本名を記載しなければならない、という法律はありません。
2.電話番号・メールアドレス
連絡先を明示します。最近は電話をかけられることや電話で時間を拘束されることを嫌がり、あえて電話番号を掲載せず、メールアドレスのみを記載する人も増え始めています。
3.ホームページのURL
持っている人はURLを掲載しておきましょう。ホームページには過去の仕事の実績を掲載したり、ブログをリンクさせたりと、自分を知ってもらう場を展開することができます。個人事業主にとってはオンライン上の名刺のような役割を果たすので、名刺と同じくらいに作っておいたほうがいいもののひとつです。
4.SNS
Facebookのつながり、Twitterの拡散力、Instagramの写真・動画の力を、事業力の強化に有効活用しましょう。仕事用アカウントを持っているのであれば記載します。
5.屋号もしくは肩書き
●屋号がある方は記載します。自分の名前よりも屋号の方が有名で、屋号で活動している方も多いでしょう。少し特殊な読み方であれば、ふりがなやローマ字読みを添えて記載します。
●最もベーシックな肩書きだけ書いておくとわかりやすいです。肩書きにこだわる必要はなく、肩書きを書くことで仕事が限定されることもあるため、必ずしも書く必要はありません。最近では「パラレルワーカー」と呼ばれる、仕事を3本以上抱える働き方もあります。名刺の肩書きは、自分が最も得意とするものや、世代を問わずすんなりとわかるようなものを書くといいでしょう。
書き過ぎるとごちゃごちゃしますし、書かなすぎても、後で見返したときに「この名刺の人、誰だったっけ?」ということが起こります。
6.自分を印象付けるもの
自分をわかりやすく表現できるものを掲載します。最もわかりやすく、業種問わず自分自身の写真や似顔絵です。そのほか、自分の作品や成果を掲載してもわかりやすいでしょう。「こんな仕事をしてくれる人だ」と一瞬で理解できます。
7.英語表記
日本語ネイティブではない方との仕事をする可能性がある方は、日本語ネイティブでなくてもわかるように、英語でも表記しておきましょう。
個人事業主の名刺とは
個人事業主は、あなたの印象を効果的に残すことのできる名刺を用意しましょう。
会社員であれば、名刺の中に会社名を明示します。企業の知名度が高いほど、会社の名前の印象が強まり、名刺のわかりやすさが深まります。「会社の名前=本人の印象」になりやすいためです。
個人事業主のアピールポイントは、本人自身です。本人自身の強みとインパクトを印象的に残せる名刺を作りましょう。
名刺の目的と使い方4つ
そもそも名刺って本当に必要なの?なくてもいいの?あったほうがいいの?名刺の目的と使い方を紹介します。
1.名刺があれば、名刺交換ができる
日本社会でのビジネスは、初対面における名刺交換は必ず発生します。最近は名刺を持たない人もいますが、それはかなり稀な例です。
持つ必要がないほど有名であったり、「全てブログの『お問い合わせ欄』から連絡をください」「名刺は持ちません、連絡先は後悔しません、電話番号も絶対に公開しません、電話をかけてくる人は時間泥棒」という人もいます。しかし一般的には、名刺を作っておき、初対面の挨拶時の名刺交換ができるようにしておくと無難です。
2.名刺があれば、対面時のアイスブレイクができる
名刺交換は初対面独特の緊張した空気感を和ませる効果があり、名刺は当たり障りのない話のきっかけにできます。
例えばビジネスマナーとして、「天気の話をする」のは鉄板で使える話題です。「暑いですね」「今日は冷え込みますね」「夕方から雨が降るようですね」、差し障りのない会話ができます。
名刺があれば「派手な名刺ですね!これまた思い切りましたね!」「このデザインの意味はなんですか?」など、なんでもいいのです、話の糸口にしながら、私はこんな人物ですよという紹介ツールとして使えます。
3.名刺があれば、自己紹介を省ける
名刺があるからこそ「あなたが何者かはこのカードを見ればいいですね、では仕事の話に入りましょう」とすぐに本題に入れます。
そもそも会うための約束を取り付ける段階で、全く未知の赤の他人と会う約束をすることはあまりないですよね。また、ミーティング相手の情報を調べれる限り調べてから面会するのは準備として普通のことですし、相手の経歴は相手のウェブサイトなどを見ておけばいいわけです。
会合の種類や目的にもよりますが、お互いの時間を無駄にしないため、名刺があるからこそさっさと本題に入るとスマートです。
4.名刺があることで、相手に安心感を与えられる
名刺は公的証明書ではありません。しかしこの小さな紙のカードであなたが何者かがパッと見てわかるため、相手に安心感を与えます。
また世代によっては「まずは名刺交換をするものだ」という形式を重んじる人も多いです。名刺があれば、そういった方を安心させることもできます。
個人事業主の自宅住所を名刺に記載するの?
記載する必要はありません。発送や受取が発生する業種で記載しておいたほうがビジネス上都合がいいようであれば、住所記載のあるものとないものの2パターン用意しておきましょう。
発送や受取が発生するからといって、名刺交換をする全ての人に住所を開示する必要はありませんね。しかし住所を知っておいてもらいたいビジネスパートナーもいるでしょうから、相手に合わせて使えるよう、数パターンの名刺を用意しておくと便利です。
名刺の例
ここでは、実際に個人事業主の方が使用なさっている名刺を紹介します。
(※以下画像は、この記事内で利用する許可をいただいています。無断転載や流用はご遠慮ください。)
パターン1
名刺を縦に使用していますが、横書きです。屋号が主役、シンプルで書かれていることは最小限に抑えられていますが、非常にインパクトのある名刺です。
パターン2
写真の衣装と同じピンク色を使っていますが、重なり過ぎることなく統一感を持たせてあります。全身の写真を入れ、ダンサー・モデルであるご本人の良さがわかる名刺になっています。
パターン3
名刺交換をするシチュエーションではスーツを着用しているかもしれない、からこそ、お仕事中の写真が入ることで「この人に建ててもらうんだ!」というイメージが一瞬でわきます。
左上に会社名、右下にも「幸光技建で検索」と入れることで、本人の印象が強いだけでなく会社のことも印象に残るレイアウトになっています。
名刺を作る時に考える手順と日数の目安2つ
名刺を作ろう!と考える個人事業主の方はゴールイメージを持って、過程をブレイクダウンしましょう。明日の打ち合わせに持って行きたいから今日作る、というのは難しいため、名刺が必要な場面に向けて前もって準備をしてくださいね。
1.名刺のデザインは人に作ってもらうのか、自分で作るのか
(目安日数:1週間〜2週間)
名刺を作ろうと決意したら、名刺に入れる情報を考えながらも、デザインをどうするかを考えましょう。自分でデザインするのであれば、印刷会社の指定するデータ形式でデータを作成します。
人に作ってもらうのであれば、作ってもらう人の仕事の状況はどうか、その人と面識があるのかどうか、自分のイメージでデータを作成してもらうのかなどによって異なりますが、最長2週間程度かかることもあります。
また、名刺作成に特化した、用意されたテンプレートやフォーマットに記載したい情報を入力すればそのまま印刷までしてくれるようなサービスを展開している企業もありますよ。オリジナリティを重視しないのであればこういったサービスを活用すると、楽に早く作成できます。
2.どこの印刷会社を使うのか
(目安日数:3日〜2週間)
名刺作成ができる印刷会社は多数あります。それぞれの印刷会社によって、できること、金額、納期、データ入稿の仕方が違います。
自分の住まいに近い印刷会社であれば、データ入稿〜印刷〜納品(配送)が3日程度でできることもあります。しかし金額は、急ぎであれば高くなることが多いです。納期に余裕がある(急ぎで欲しいわけではない)のであれば、金額が安くなることが多いです。
最後に
個人事業主、フリーランスとして仕事をするのであれば、名刺を作っておきましょう。ビジネス展開の役に立ちます。日本では名刺交換それ自体や、名刺交換のタイミングや順番も重視されることが多いです。
ところ変わってアメリカでは(シーンにもよりますが)、カジュアルです。名刺交換はミーティングの冒頭で交換をすることが多いですが、途中や、最後にで交換することもあります。そして、経験がなければ忘れることもあるでしょう。そしてそれを先輩からものすごく怒られるということはあまりありません。
デジタル化も進んでいるので、業界によってはカジュアルなミーティングであれば、その場でFacebookかLINKEDINを使って繋がるということもあります。
日本でビジネス展開をするにあたっては名刺があると便利です!事業の拡大につながるいいご縁に恵まれるためにも、ぜひとも、こだわって名刺を作ってくださいね。