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遺品整理を自分で行うには?必要な物と6つの手順を詳しく解説

2021/07/15 2021/09/16
遺品整理を自分で行うには?必要な物と6つの手順を詳しく解説

遺品整理とは、故人が生前残した貴重品や日用品、思い出の品といった遺品をひとつひとつ片付ける作業のことです。遺品整理は時間がかかる作業であるため、前もってスケジュールを設定し計画的に行う必要があります。

また、場合によっては近所や親族間でのトラブルに発展する可能性もあり、注意しなければいけません。 今回は、遺品整理を自分で行うために必要となる物や、どのような手順で行えばいいかを詳しく解説していきます。

目次


遺品整理とは

遺品整理とは、故人が家に残した思い出の品や生活用品、遺産などを片付けることを指します。遺品を必要なもの・不要なものに仕分け、必要なものは保管または分配し、不要なものは処分するのが主な作業です。 故人の私物を整理することで、再び寂しさや悲しさといった感情がこみ上げてくることもあるかもしれません。

しかし、故人の私物を仕分けしていくことで自分の気持ちも整理できるでしょう。故人の人生に区切りをつける上でも、遺品整理は大切な作業となるのです。


遺品整理に必要な物

ここからは、遺品整理において必要となる物をピックアップして紹介していきます。スムーズに遺品整理を進めるためにも、これらは前もって準備しておくようにしましょう。


段ボール・ガムテープ・マジックペン

段ボールは、仕分けした遺品を入れるため必要になります。あまりに大きいサイズだと運ぶ時に大変なので、120・140サイズを中心に、160サイズを数枚用意するようにしてください。枚数の目安として、1Kであれば35〜40枚ほどで足りるでしょう。

また、段ボールの補強や梱包に使うガムテープは、布テープ・クラフトテープのどちらでも問題ありません。マジックペンは、段ボールに何を入れたのかがわかるような印や文字を書くのに使います。雨でもにじみにくい油性ペンがおすすめでしょう。


ドライバー・ペンチ・はさみ・ビニール紐

ドライバーやペンチ、はさみなどは遺品の中でも大きい家具を解体するときに役立ちます。カラーボックスや本棚など、そのままでは運びにくい家具は解体すると運びやすくなるでしょう。また、ビニール紐があれば本や雑誌をまとめて縛っておけるので重宝します。


台車

家から仕分けた遺品を搬出するときに役立ちます。ただし、台車を使っている時はガラガラとうるさくなるため日中に使うようにしましょう。また、前もって近所の方へ音が出ることを知らせておくと親切です。


ゴミ袋

遺品整理では、大量の廃棄物が発生します。万が一段ボールが不足した場合にも備えて、ゴミ袋はたくさん用意しておきましょう。各自治体が指定した分別ルールに従いながらゴミ袋を利用するようにしてください。


汚れても良い服・マスク・手袋

遺品整理で仕分けを行う際は、ホコリを被ることもあります。また、たくさんの荷物を運ぶことになるため汚れても良く動きやすい服で行いましょう。マスクや手袋があればホコリ・カビの飛沫を防げるだけでなく、手先の怪我防止や滑り止めとしても役立ちます。


遺品整理を自分で行う場合の手順

遺品整理を自分で行う場合、主に以下のような手順で進めていきます。

  1. スケジュールを設定する
  2. 遺品を仕分ける
  3. 不用品をリサイクル品・ゴミに仕分ける
  4. ゴミを分別・処分する
  5. 遺産を親族に分配する
  6. 部屋を清掃する

それぞれの内容について、詳しく確認していきましょう。


1. スケジュールを設定する

いきなり遺品整理の作業に取り掛かるのではなく、最初にスケジュールを組むようにしましょう。スケジュールを決めることで、スムーズに作業を進められます。スケジュールを組むときは、以下のようなポイントを意識してみてください。


  1. 誰が何を行うか

まずは親族のうちの誰が遺品整理を行うのか、明確にしましょう。人数によって一人当たりの作業量が変わり、それに伴って必要な日数も違ってくるため重要なポイントです。誰がどの部屋の何を担当するのか、車両を出すのは何なのか、役割まで決めておくとスムーズに遺品整理が進みます。


  1. いつまでに終わらせるか

遺品整理の完了日も最初に決めておいた方がいいでしょう。特に賃貸物件で契約を解消する場合、立ち退きの日までに遺品整理を終わらせなければいけません。ゴールをあらかじめ決めておくことで、どれくらいのペースで作業を進めるべきなのかが見えやすくなります。


  1. 作業をどのように進めるか

どの日になんの作業を行うのか、できるだけ明確に決めておきます。「寝室はこの日に片付ける」「この日はリサイクル品を回収してもらう」というように具体的なプランを立てておくと、スムーズに作業へ取り掛れるでしょう。

ただし、必ずしもプラン通り進められるとは限りません。予備日を残しておいたり一日の作業量は少なめに設定したりして、余裕を持つことがポイントです。


2. 遺品を仕分ける

遺品整理のメインである、遺品の仕分け作業です。遺品を「必要な物」「不要な物」に仕分けましょう。思い入れがあるものや利用価値がある物、貴重品などは必要な物として残し、他は不用品としてまとめます。どのような遺品を残しておくのか、事前に親族と話し合っておくと後々のトラブルを防ぐことができるでしょう。特に以下の物が見つかった場合、必ず残すようにしてください。


・相続品(通帳、クレジットカード、キャッシュカード、現金、有価証券、土地の権利書など)
・資産価値の高い物(貴金属、宝石、美術品、骨董品など)
・身分証明書(パスポート、個人番号カード、健康保険証など)
・契約書類
・印鑑


3. 不用品をリサイクル品・ゴミに仕分ける

不用品として分類した物のうち、さらにリサイクル品とゴミへ仕分けます。主に以下のような物はリサイクル品として分けることができるでしょう。

・大型家電(テレビ・洗濯機・衣類乾燥機・冷蔵庫・冷凍庫・エアコン)
・小型家電(携帯電話・カメラ・プリンター・ゲーム機・パソコンなど)
・家具(棚・ベッド・テーブル・椅子など)
・衣類
・自転車

これらは不用品回収業者に依頼して引き取ってもらうようにしてください。また、利用価値のある物はネットオークションやフリマアプリ等へ出品し、売却することも可能です。 中には不用品回収と同時に査定・買取を行う業者もいるので、出品が面倒という方は買取にも対応した業者を選ぶといいでしょう。出張買取に対応したリサイクルショップへ依頼するのもおすすめです。


4. ゴミを分別・処分する

ゴミとして仕分けたものは、自治体のルールに従って「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「粗大ゴミ」などへ細かく分別します。まとめたゴミは地域で定められたゴミ集積所へ持っていきましょう。自身で運搬するのが大変な場合、自治体の回収サービスや不用品回収業者を利用するようにしてください。


5. 遺産を親族に分配する

遺産相続について遺言書による指定がない場合、残した遺産を親族と相談しながら平等に分配してください。また、資産価値の高い貴金属類や宝石類、骨董品、また不動産や株式などは現金化してから分配することも可能です。親族間で後からトラブルにならないよう、しっかり話し合って遺産の分配を決めるようにしましょう。

ただし、場合によっては登記手続きが必要になったり、相続税の対象になったりすることもあります。財産分与が複雑になりそうであれば、法律の知識を有した専門家へ依頼するのがおすすめです。


6. 部屋を清掃する

遺品の仕分けや不用品処分、遺産の分配が終わった後は部屋を清掃します。賃貸物件の場合はもちろん、持ち家の場合でも部屋を綺麗にして遺品整理の完了となるでしょう。部屋に溜まったホコリや水回りの汚れ、カビなどをしっかり掃除していきます。

ただし、一軒家や広い部屋に住んでいる場合、経年劣化による汚れがひどい場合など、自身で清掃を行うのが大変なこともあるでしょう。そのような場合はハウスクリーニング業者に清掃を依頼することで、時間や労力を抑えられます。



遺品整理を自分で行うメリット

費用がかからない

遺品整理を業者に依頼せず自分たちで行う場合、依頼費用を抑えられるのがメリットです。遺品整理の作業だけでなく、リサイクル品やゴミの処分も自分たちで行うのであれば、ほとんど費用をかけることなく遺品整理を行えるでしょう。 遺品整理業者に遺品整理の作業や発生した不用品の処分などを依頼する場合、最低でもワンルームで3万円はかかります。

また、親族が亡くなった後は葬儀一式や墓地・墓石など、様々な費用がかかってくるでしょう。自分たちで遺品整理を行うことで、少しでも費用負担を減らすことにつながります。


故人との思い出を振り返ることができる

遺品を整理していくと思い入れのある物が多く見つかるため、故人との生前の思い出を振り返ることができるのもメリットです。自らひとつひとつの遺品を片付けていくことで、気持ちに区切りをつけることができるでしょう。 それまで寂しさや喪失感が大きかったとしても、作業を進めていくにつれ前向きな気持ちとなっていきます。


遺品整理を自分で行うデメリット

体力的な負担が大きい

遺品整理の作業を全て自分たちで行う場合、どうしても体力を使うため負担が大きいということがデメリットでしょう。遺品整理は想像以上にハードな作業です。多くの家具や日用品を持ち運ぶ必要があるため、体力を消耗してしまいます。

特に遺品が多い場合やゴミ屋敷の状態となっている場合、自分たちだけで作業をスムーズに進めるのは困難でしょう。手伝ってくれる人がいなければ、体力的な負担はより増すかもしれません。


長期にわたる可能性がある

遺品整理を自分たちで行うデメリットとして、作業がなかなかスムーズに進まず時間がかかってしまうことも挙げられます。特に仕事や家事などで忙しい場合、その合間を縫って遺品整理を行う必要があるでしょう。遺品整理に費やせる時間が十分ないと、当初の予定より大幅に遅れてしまう可能性があります。 また、時間がかかることによって精神的な負担も大きくなるかもしれません。


遺品整理を自分で行うときに想定されるトラブル

遺品整理を自分で行うと、下記のようなトラブルが発生する恐れもあります。トラブルを未然に防ぐためにも、これらの内容を念頭に置いて作業を行いましょう。


貴重品を誤って処分してしまう

遺品整理を進めていく中で、貴重品に気づかず誤って処分してしまう可能性があります。その例として、契約書や不動産関係の権利書、株券や有価証券などが挙げられるでしょう。 このような価値の高い貴重品を処分してしまうと、なかなか後から取り戻すことができません。また、親族間で遺品を分配する時にトラブルが発生することもあるため注意が必要です。


近所からクレームが来る

遺品整理の作業を行うことで、近所から以下のようなクレームが来ることもあります。

・家から悪臭がする
・作業の音がうるさい
・ゴミ捨て場に出すゴミの量が多すぎる

作業を行う時間帯に気をつけたり、前もって挨拶しておいたりと、近所への対策が必要になるでしょう。


遺品整理が上手く進まないときは業者に頼もう

「遺品整理を始めてみたが上手くいかない」「自分の力だけでは到底できない」という場合は、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。依頼費用がかかるものの、本来は数週間かかるような作業を数時間〜数日で終わらせることができるでしょう。業者によってはリサイクル品や美術品、骨董品などの買取に応じているところもあり、費用を相殺してもらうこともできます。

また、さらに嬉しいのは対応範囲の広さです。遺品の仕分けから不用品の処分はもちろん、業者によっては以下のような作業にも対応してもらえます。

・特殊清掃
・貴重品の探索
・重たい大型家電や家具の運び出し、処分
・遺品の供養やお焚き上げ
・ハウスクリーニング
・相続に関する相談
・不動産の整理
・リフォーム、家屋解体

自分たちだけで作業を行うのが不安という方は、ぜひ遺品整理業者に依頼することも検討してみてください。


遺品整理を業者に依頼するときの注意点

遺品整理業者は全て優良というわけではなく、依頼するときに信頼できる業者かどうかを見極める必要があります。 業者に遺品整理を依頼するときは、接客対応の丁寧さはもちろん、以下で紹介する3つのポイントを満たしているか確認してみてください。全て当てはまるのであれば、優良業者である確率が高いと言えるでしょう。


遺品整理士が在籍しているか

遺品整理士とは、遺品を「供養」という観点から丁寧に取り扱い、不用品の扱いに関しても専門知識を有している者に与えられる資格のこと。

一般社団法人の遺品整理士認定協会による民間資格であり、この資格を持ったスタッフがいるかを確認しましょう。 遺品整理士は遺品整理のプロであることを示すため、資格を持ったスタッフであれば安心して依頼することができます。


料金体系や見積もりがわかりやすいか

業者に依頼するときは、まず「基本料金が明確であるか」を確認しましょう。部屋の広さや遺品の数によって料金は変動するものの、ある程度の基準は把握しておく必要があります。

また、「見積書が詳細に書かれているか」も大切なポイント。「作業費」のような簡易的な見積もりのみとなっている場合、後から追加料金を請求される可能性もあります。トラブルを未然に防ぐためにも、はじめから細かい項目で見積書を作ってもらえる業者を選ぶようにしましょう。

業者に依頼するときは、複数業者から同じ内容で見積もりを取る「相見積もり」がおすすめです。最低でも2〜3社から見積もりを取ることで、見積もり内容を比較できるだけでなく、依頼内容に対する相場感も掴めるでしょう。


頼みたい内容に対応しているか

遺品整理業者と言っても、業者ごとに対応できる内容は変わってきます。遺品の仕分けや不用品の処分は、ほとんどの業者が基本サービスとしているでしょう。

ただし、リサイクル品の買取や作業後のハウスクリーニングなど、遺品整理に関連した作業まで行ってもらえるかは業者によってまちまちです。 事前にホームページをチェックしたり業者と話し合ったりして、自分が求める内容に対応してもらえるかを確認するようにしましょう。


まとめ

遺品整理は、どうしても時間や手間がかかる作業です。そのため、事前にスケジュールを組んで計画的に行う必要があるでしょう。もし自分たちだけで遺品整理を行うのが難しい場合、Zehitomoからプロに遺品整理を依頼してみることもおすすめです。

Zehitomoでは、簡単な質問に答えていくだけですぐに5名以内のプロとマッチングし、相見積もりを取ることができます。マッチング後はチャットでやり取りできるため、どのようなサービスに対応できるか事前に確認でき安心でしょう。依頼は無料で出せますので、ぜひ気軽に利用してみてください。



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