11/21/2018

タイヤを処分する方法と費用【不用品回収のプロが監修】

いらなくなったタイヤの処分方法を紹介します。不用品回収のプロフェッショナルにも、処分方法について監修していただきました。

家の庭やベランダに不要なタイヤが転がっている、冬用や雪山用にタイヤを購入したけれど結局使わないので手放したいなど、それぞれのご家庭の理由でタイヤの処分が必要になることがありますが、タイヤの処分は「はいゴミ箱へ」とはいきません。

いくつかの処分方法を紹介します。最も効率よく手間がかからない方法を選んでくださいね。

高橋 洋介さま

株式会社alife 代表取締役、総合便利サービスにじいろ代表。「どこよりも誠実に」を心がけて不用品回収サービスを提供している。2017年の年間作業実績600件以上。

不用品回収は、サービス内容などが見えづらい、わかりづらいことから「頼みづらい」とお考えのお客様が多い現状に対して、「頼んで良かった」と思ってもらえる、期待値を超えるサービスを心がけている。

このプロにタイヤの回収を依頼する

タイヤは産業廃棄物

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タイヤは、一般人が家庭ゴミや粗大ゴミとして廃棄することができません。廃棄物処理法では、事業者から排出される使用済みの廃タイヤは廃プラスチック類という産業廃棄物に区分され、それ以外の家庭などから排出される廃タイヤは一般廃棄物に区分されます。

通常、一般廃棄物は各自治体が収集運搬して適正な処理を行うこととなっていますが、家庭から排出される廃タイヤは一般廃棄物の適正処理困難物に指定されており、ほとんどの自治体で回収を行っていません。

家庭から排出される廃タイヤは、タイヤ販売会社やカー用品店、ガソリンスタンド、自動車整備工場、カーディーラーなどのタイヤ販売店に処理を依頼します。

回収された廃タイヤは、その後中間処理業者を通じて再生利用先や最終処分先にて処理されることになります。

タイヤの処分方法4つ

1.新規購入時に処分もしくは買取をしてもらう

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新しいタイヤの購入時に、タイヤ販売店に古い使用済みタイヤを引き取ってもらう方法です。タイヤの状態が良好であれば下取りや買取りをしてくれることもあります。

新しいタイヤに履き替えると同時に、使用済みのタイヤをその場で手放すことができます。廃タイヤの保管場所や処分方法に悩む必要もない、合理的でシンプルな方法です。

2.不用品回収業者、産業廃棄物処分業者に処分を依頼する

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タイヤは大きくて重く、小さく切り刻むことも困難で、処分のための運搬も大変です。ホイールが付いているタイヤはとても重いです。

また、洋服などにタイヤが接触すると黒い汚れが付きますが、この汚れは水にも油にも溶けない厄介なカーボンのスス汚れで、家庭で落とすのは難しいです。自家用車にタイヤを積んで運搬すると車に汚れが付着する可能性があります。タイヤを運ぶ場所を養生すれば汚れないかもしれませんが、手間と労力を必要とします。

不用品回収業者に依頼すると、回収、搬出から処分までを一度に任せることができるため、自分でタイヤに触れたり持ち運んだりせずに済みます。

即日対応してくれる不用品回収業者も多く、スケジュールを調整するのが難しい人、スケジュールの空きが少ない人、早くタイヤを処分してしまいたい人には便利です。

産業廃棄物処分業者が直接の持ち込みを受け付けていて、さらに、自分でタイヤの搬出運搬をする力も時間もある人は、持ち込み処分を依頼することもできます。近隣の産業廃棄物処分業者に受け入れの可否を確認してみましょう。自分で持ち込む分、引き取りの運搬料がかからない可能性もあります。

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多いときで週に1〜2回、タイヤの処分依頼をいただきます。
「タイヤ以外の車の部品を一緒に処分してほしい」と、車関連の処分品をまとめたいというご希望がほとんどです。

3.ガソリンスタンドに相談する

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ガソリンスタンドにタイヤを持ち込んで処分してもらうこともできます。処分を引き受けていないガソリンスタンドもあるため、店舗に電話などで確認します。

ガソリン給油のついでの会話で、店員に聞いてみましょう。いつも行くガソリンスタンドでそのまま処分ができると、楽ですね。

4.カー用品店、車を買った時のディーラー、街の整備工場に相談する

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カー用品店や車を購入したカーディーラーに頼めることもあります。日頃から連絡を取り合っているディーラーがいれば柔軟に対応してくれる可能性もあります、まず相談してみましょう。

街の自動車整備工場でも廃タイヤを引き取ってくれることがあります。特にお世話になっている特定のやカーディーラーや自動車整備工場がなければ、近隣の店舗に打診してみましょう。

タイヤ処分を引き受けていない整備工場やカーディーラーも多いため、まずは電話などで引き取り可能かどうか確認してみてください。

タイヤの処分にかかる費用

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1.新規購入時に処分もしくは買取をしてもらう

イエローハットやオートバックスなどのカー用品店でタイヤを新規購入する際に、使用済みタイヤの処分してくれることがあります。

費用は、タイヤ1本あたり300~500円程度、ホイール付きのタイヤはさらに1本あたり300~1,500円程度の金額が上乗せされます。

ホイール付きのタイヤは、処分の際にタイヤとホイールを別々に廃棄処理する必要があるため、ホイールの取り外し工賃としてさらに追加で800~1,500円程度の料金がかかることもあります。

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使用済みのタイヤの状態が良好であれば下取りや買取りも可能ですが、劣化しやすいパーツであるためほとんど値が付かないこともあります。

2.不用品回収業者、産業廃棄物処分業者に処分を依頼する

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不用品回収業者に依頼すると、廃タイヤの回収、搬出、運搬、処分まですべてを任せることができます。利用者の手間が省かれる分、費用は他の方法と比較して少々高くなります。

例えば、

A社では、タイヤ1本あたり1,000円、ホイール付きタイヤも同じ金額での引き取り
B社では、タイヤ1本あたり1,500円、ホイール付きタイヤは1本あたり1,500円上乗せ
C社では、タイヤの本数単位ではなく、タイヤを載せることができるカゴ台車1台の利用分で計算し、14,000円程度

上記に加えて、階段から降ろす作業などが発生するとさらに1,000~3,000円程度の費用がかかることもあります。

基本料金に含まれている作業は何か、どのような作業が追加で発生したら追加料金がかかるか、あらかじめ確認しておくと「当日に費用が追加されて驚く」というような事態を避けることができます。

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他の不用品処分の理由と同じで、引越しをきっかけに処分を検討するお客様が多いです。
理由もみなさま、「冬用タイヤがいらなくなった」「庭やベランダに放置していたタイヤがいらなくなった」など、似たような理由ですよ。

不用品回収業者に依頼する

Zehitomoで不用品回収の依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。

3.ガソリンスタンドに相談する

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ガソリンスタンドにタイヤの処分を依頼すると、タイヤ1本あたり300~500円程度の費用がかかります。ホイール付きタイヤは、さらに1本あたり~1,000円程度上乗せされます。

タイヤとホイールは処分方法が異なるため、ホイールを取り外す必要があります。その場合1本あたり2,000円程度の料金が追加で必要になる店舗もあります。

4.カー用品店、車を買った時のディーラー、街の整備工場に相談する

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カーディーラーでのタイヤ処分は、タイヤ1本あたり500円程度です。ホイール付きタイヤでも追加料金なしで引き取ってくれることも多いです。ディーラーによってはホイールの取り外し工賃として、1本あたり1,000円程度の料金が追加でかかることがあります。

状態の良いタイヤであれば買取りもしてくれるカーディーラーもありますので、相談してみましょう。

付き合いのあるカーディーラーがあり、タイヤ交換など普段から付き合いがあるのであれば、廃タイヤの処分は無料で引き受けてくれる可能性もあります。

街の自動車整備工場でタイヤの処分を依頼すると、タイヤ1本あたり300~1,000円程度の費用がかかります。ホイール付きタイヤの場合は、1本あたり500~1,000円程度上乗せされます。

自動車整備工場によっては、ホイールの取り外し工賃として1本あたり500円程度の料金が追加でかかることがあります。

タイヤを処分する際の注意点

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1.タイヤの消耗度によって処分方法が変わる

製造年月が浅い、使用年数が短い、走行距離が少ない、溝の深さが十分に残っている、ひび割れや傷がない、これらに該当する状態の良いタイヤであれば廃棄処分をせず、買い取ってもらえないか確認してもいいでしょう。

タイヤ専門の買取り業者が高額で買い取ってくれることもあります。状態がいい、もしくは処分を急がないときは見積もりをしてもらいましょう。急いで処分したいわけでなければ、家族や知人に譲る、メルカリやジモティーなどで欲しい人を募ることもできるでしょう。

ただし、タイヤは車の安全を守る大事なパーツです。部品の中でも酷使されるため、トラブルを回避するためにも、余程の美品で性能や安全性に大きな自信がない限りは専門業者を介して取引をした方が自分の身を守ることにもなります。

つまり、お互いに車が好きで知識が多少あっても、素人同士がタイヤの売買や譲り合いをした結果「譲ってもらったタイヤで滑って事故に繋がりそうになった」「合わない」など、起こしたくなかったトラブルが起こる可能性はあります。

明らかに劣化が見られる、古い、自分ならばこのタイヤはもらわないと思える劣化具合のタイヤなどは、潔く処分を検討しましょう。

不要なタイヤを処分すると、回収される廃タイヤの90パーセント以上はリサイクルされます。用途は、再生タイヤに生まれ変わる、学校や公園の遊具として再利用される、熱エネルギーとして利用される、加工して別の製品として新しく誕生するなどです。ただ無用なゴミになるわけではなく、処分時に払った手数料が有効に使われると考え、迷うのであれば潔く処分しましょう。

2.粗大ゴミとして処分できる自治体もあるが少ない

非常に少数ですが、廃タイヤを粗大ゴミと同じように収集してくれる自治体もあります。例えば、埼玉県さいたま市では、廃タイヤは特定適正処理困難物として受付け、有料の戸別収集もしくはごみ収集センターでの受付を行います。

戸別収集をしてもらう流れは、粗大ゴミ受付センターに電話で申し込みをして、必要事項(種類やサイズ、個数、住所、氏名、電話番号)を伝え、指定された枚数もしくは必要な枚数の粗大ごみ等処理手数料納付券をコンビニエンスストアなどの取り扱い店で購入します。

手数料はタイヤ1本あたり1,000円(ホイール付きタイヤであっても同じ)で、購入した納付券はタイヤの目立つ場所に貼り付け、収集日当日の朝、申し込み時に確認した場所へ出して完了です。

ただしほとんどの自治体では、さいたま市のような廃タイヤの収集と処理は行っていません。例えば、北海道札幌市、宮城県仙台市、千葉県千葉市などは自治体のホームページ上で市が収集しないゴミとしてタイヤを挙げています。

また処分の相談先として、廃タイヤ取扱い協力指定店と表示のある購入店や、カー用品店、ガソリンスタンドなどを紹介しています。

消耗品であるタイヤは、状態や条件がかなり良好でない限りは買い取ってもらうことは難しいと考えてください。つまりほとんどの消耗したタイヤはお金を支払って処分することになります。

法律で決められた処理場以外の場所に勝手に投棄するのは、不法投棄と呼ばれる犯罪です。未遂であっても罪に問われる可能性もあります。

不法投棄をしたのが個人であれば「5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、またはその両方」、法人であれば3億円以下の罰金を科せられます。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)

廃棄物の処理にコストがかかるのは当然で、すべての廃棄物は正しい方法によって処理される必要があります。廃棄物の処理まで、持ち主だった人が責任を持たなくてはなりません。

最後に

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「SUVのスタッドレスタイヤをベランダに置いて保管していたけど、雪山に行く機会、スキーやスノーボードをする機会もなくなったので処分したい」という方もいらっしゃいました。

冬の間中スタッドレスタイヤが必要な地域もあると思いますが、「雪山に行くときにしか使わない」というご家庭は、スタッドレスタイヤのレンタルなどを活用してもいいかもしれませんね。
処分の手間暇を省くことができます。
また、アルミホイール付きのタイヤは、中古タイヤ屋に持ち込むと、タイヤの状態にもよりますが買取ってもらえることも多いようです。


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