防音工事の費用相場は?

2023/10/27
防音工事の費用相場は?

自宅に住んでいると、外部の騒音や隣の部屋からの音など、さまざまな音の問題に悩むことが増えてくるかもしれません。 防音対策のために防音工事を検討している方もいるのではないでしょうか。


しかし防音工事にかかる予算や防音工事を行う際にどのようなことに注意すればよいのか分からないと不安ですよね。今回は、防音工事の費用相場や施工事例、防音工事を行う際の注意点、安く抑えるコツを詳しく解説します。

「防音工事のリフォームを検討したい」
「防音工事の費用相場を知りたい」
「防音工事の施工事例を知りたい」
「防音工事を行う際の注意点を知りたい」
「防音工事を安く抑えるコツを知りたい」


方は是非ご覧ください!

防音対策の方法

防音対策を行う際は吸音遮音防振制振などの方法を用いて行われます。 以下で防音対策の方法を解説します。

吸音

吸音は、音のエネルギーを吸収し、室内の反響や残響を減らす方法です。 吸音材は柔らかく、音を吸収する特徴を持ち、壁、天井の最初に音が反射する部分に使用することにより、部屋内の音が反射するのを減少させることができます。

遮音

遮音は、空気を介して伝わる音が外に漏れないように物理的に遮断する方法です。 建物や部屋の壁、天井、床などに遮音材を使用することで外部からの騒音の侵入を減少させたり、部屋と部屋の間の音の移動を防ぐことができます。

防振

防振は、振動が一つの物から別の物へと移ることを最小限に抑える方法です。 防振材を使用することで、振動の伝達経路を遮断することができます。

制振

制振は、振動のエネルギーを減少させる方法です。 制振材は、振動エネルギーを他の形態のエネルギー(例:熱)に変換することで振動を減少させます。

防音工事の目的とリフォーム施工内容

防音工事は外の騒音部屋の生活音楽器の音など目的によって防音工事を行う箇所が変わります。

外の騒音

外の騒音を改善したい場合は、窓や壁に防音工事を行うケースが多いです。

部屋の生活音

室内の生活音が外に漏れるのを防ぎたい場合は、床や壁、ドアに防音工事を行うケースが多いです。

室内の楽器の音

室内で楽器を演奏したい場合は、外部に音が漏れない防音室を設置するケースが多いです。

自宅でリフォームを行う際は、「外部の音を防音したい」「室内の音漏れを防ぎたい」など自身が行いたい防音対策に合わせて吸音材、遮音材、防振材、制振材を使い分けます。

以下に箇所別の防音工事の費用相場をまとめました。

「窓」の防音リフォーム費用

リフォーム内容費用相場
内窓をつけて二重窓にする5〜10万円
防音ガラスに取り替える5〜13万円

二重窓(内窓)を設置する

内窓は、防音サッシと防音ガラスを組み合わせたものです。内窓を設置することで外の音を遮断したり室内の音が外に漏れるのを防ぎます。二重窓にすることで、遮音効果だけでなく、暑さや寒さ、防犯対策にもつながります。

防音ガラスに取り替える

防音ガラスは、音の振動を熱に置き換えて音の波を消す原理を用いたものです。既存の窓ガラスを防音ガラスに取り替えることで外の音を室内に届きにくくしたり室内の音が外に漏れることを防ぎます。防音サッシと併用することで防音効果が高まります。

カーテンを使った防音対策

費用をかけずに手軽に防音対策を行いたい方は、防音カーテンを使った防音対策がおすすめです。 防音カーテンは遮音カーテンと吸音カーテンの2つの種類があります。

遮音カーテン

生地の裏側にコーティングを行うことで遮音性を高めます。室内の音よりも外から入ってくる音を防ぐ効果が高いです。

吸音カーテン

生地に音を吸収させ、音漏れを防ぐ機能を持っています。音の反響に対して高い防音性能があるため、体育館やスタジオで使用されることが多いです。 防音カーテンの費用相場は0.8~1.5万円と他の工事に比べて費用を抑えられるため、大掛かりな工事をしたくない、費用をかけたくない方におすすめです。

「壁」の防音リフォーム費用

リフォーム内容費用相場
壁の内側に防音材(吸音材と遮音シート)を入れる18〜25万円
防音換気口に変える2〜5万円

壁の内側に防音材(吸音材と遮音シート)を入れる

壁の内側に、音を吸収する吸音材と音の跳ね返しを防ぐ遮音シートを入れることで、室内の音の反響や外への音漏れを抑えます。

防音換気口に変える

アパートやマンションに住んでいると、換気口から音漏れが発生して隣の部屋に住む住人と生活音でトラブルになることも。防音の換気口に変えることで、換気扇からの音漏れを防ぐことができます。

室内扉を防音ドアにする費用

リフォーム内容費用相場
室内扉を防音ドアにする22~32万円

厚みの少ないドアを防音ドアに交換することで、外部への音漏れを防ぐことができます。お悩みの内容に合わせて、吸音材や遮断材、防振材、制振材を使い分けることをおすすめします。

「床」の防音リフォーム費用

多くの建物は防音規定が定められているため、床の防音リフォームを行う際は、規定を確認する必要があります。

床衝撃音とは

床衝撃音は建物の室内での動作で床が直接振動することによって下階に伝わる音のことを指します。 床衝撃音は軽量床衝撃音と重量床衝撃音に分かれており、遮音等級で音の大きさをあらわすことができるのが特徴です。

軽量床衝撃音

歩く足音のような「トントン」という軽い動きや音のことを指します。

重量床衝撃音

家具を動かしたり重いものを落としたような大きな「ドーン!」という音を指します。

リフォーム内容費用相場(6畳)
一般的なカーペットに張り替え4~10万円
防音フローリング・防音カーペットに張り替え6〜23万円
床材の下に遮音材を敷く35万~80万円

一般的なカーペットに張り替え

フローリングなどの既存の床材をカーペットに張り替えることで、軽量衝撃音の低減が期待できます。断熱効果に優れ費用を抑えることができるため、手頃な価格で軽量衝撃音を防音したい方におすすめです。

防音フローリング・防音カーペットに張り替え

防音フローリング・防音カーペットに張り替えることで軽量衝撃音を減らす効果があります。ただし一般的にマンションでは防音規定が定められているため、軽量床衝撃音の数値などの規定にあった防音フローリング・防音カーペットを選びましょう。

床材の下に遮音材を敷く

床材の下に遮音材を敷くことで、外への重量衝撃音を減らす効果があります。

「防音室」を作る工事費用

リフォーム内容費用相場
防音室の設置・部屋全体を防音室にリフォーム160〜700万円
市販の組み立て式防音室を設置50〜300万円

防音室の設置・部屋全体を防音室にリフォーム

防音室のリフォームを行うことで、室内の楽器の音漏れを防ぐことができます。防音したい音のタイプや部屋の構造、防音素材のレベルに応じて費用が変動することを覚えておきましょう。

市販の組み立て式防音室を設置

部屋の一部を防音室として使用したいとお考えの方は、部屋の中に組み立て式の防音室の設置がおすすめです。0.5~1帖ほどのサイズで自分で簡単に組み立てることができる組み立て式防音室も多くあります。

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【目的別】防音工事の施工事例

防音工事の目的別で施工事例を紹介します。
防音工事をお考えの方は是非参考にしてください。

【外の音漏れ対策で内窓リフォーム】

>>この事例のプロ(東海リノベーション株式会社)を詳しく見る

【楽器の音漏れ対策で防音室リフォーム】

>>この事例のプロ(防音工事の匠)を詳しく見る

【ホームシアタールームの音漏れ対策で内窓・壁リフォーム】

>>この事例のプロ(東海リノベーション株式会社)を詳しく見る

防音工事をする際の注意点

防音工事を行う際は、以下のポイントに注意する必要があります。

近隣住民には事前に告知をする

防音工事の日程が決まったら、事前に周囲の近隣住民に工事の日時や期間などの告知を行いましょう。あらかじめ迷惑をかけることを告知することで近所に住む住民とのトラブルを回避できます。

賃貸物件の場合は許可が必要

賃貸物件は、退去時に原状回復義務があり、無断で工事を行うことは用法遵守義務で禁止されています。工事を行いたい場合は、マンションのオーナーに相談をし、許可をとりましょう。オーナーの許可をとることができれば工事を行うことが可能です。また退去時のトラブルを避けるために、工事を行う際は防音工事の業者と一緒に書面で合意を行うことをおすすめします。

マンションは専有部分のみリフォーム工事が可能

マンションの共有部分(窓、外壁、玄関ドアなど)を許可なしにリフォーム工事を行うことはできません。リフォーム工事を行う際は、居住マンションの管理規約の確認を行いましょう。

信頼できる業者を選択する

防音工事の業者のなかには、法外な値段を提示したり、手抜き工事をおこなう悪質な業者がいます。悪質な業者を避けるためにも口コミや見積もりが明確で追加料金が発生しないかなどのポイントを確認しましょう。

信頼できる業者を選ぶことができるか不安な方は「ゼヒトモ」の利用がおすすめです。1回の依頼で最大5社から提案をもらい比較をすることができますので、安心して信頼できる業者をみつけることができます。

防音工事を安く抑えるコツ

防音工事を安く抑えるためのコツをまとめました。

自分でDIYをする

防音材の販売サイトでは、防音対策の目的に応じた防音材を販売しています。手軽に防音対策を行える防音材量も多くあるため、費用を抑えて防音対策を行いたい方におすすめです。

助成を受ける

防音工事は住んでいる地域や自治体によって、助成金を受けることができる可能性があります。 助成の対象かについては以下の項目をご確認ください。

空港の近くに住んでいる

国が定めた航空機騒音が著しい区域(第一種区域)内に建っている住宅の持ち主や、その住宅にお住まいの方が騒音を軽減するための工事を行う場合に、その工事費用の補助を行っています。お住まいの地域で補助金の概要や対象が変わってくるため詳しくは各自治体のHPを確認しましょう。例として独立行政法人空港周辺整備機構が行っている航空機騒音対策事業費補助金を取り上げます。

航空機騒音対策事業費補助金(独立行政法人空港周辺整備機構)

概要国が定めた航空機の騒音が特に強い地域(第一種区域)に住む方や、その住宅で騒音軽減のための工事を行う場合、その工事の費用の一部を補助します。
対象福岡空港の近くで航空機の騒音が特に強い第1種区域に、昭和57年3月30日までに建てられた住宅が該当します。これらの住宅は、地域及び住宅の建築年月日に応じて、「未実施住宅」と「告示日後住宅」の2つに区分されます。
助成金額対象の住宅と工事内容によって助成される金額が変わります。
参照:住宅防音事業 – 住宅防音工事 費用補助の手続きの流れ [空港周辺整備機構] (oeia.or.jp)

幹線道路の沿道に住んでいる

「幹線道路の沿道の整備に関する法律(沿道法)」より沿道整備道路として指定された区域、また防音構造に関する条例が定められたエリアの区域内に住んでいる場合は、防音工事の一部の助成を実施しています。例として東京都建設局が行っている沿道整備事業を取り上げます。

沿道整備事業(東京都建設局)

概要「幹線道路の沿道の整備に関する法律」に基づき沿道に建物(緩衝建築物)を建設する際に、東京都から負担金が受けられます。 沿道地区計画のうち沿道地区整備計画が都市計画決定され、かつ防音構造に関する条例が特別区で定められると、居住建物の防音工事を行う場合には、東京都の補助が適用されます。
対象①特別区が定めた「防音構造に関する条例」の適用区域内に建っている住宅で、この条例が施行された日以前からあるもの  ②道路交通騒音の大きさ※が、夜間 65 デシベル以上、または昼間 70 デシベル以上ある居室を有するもの(騒音値は東京都が調査します。)  ※沿道法に基づき、等価騒音レベルにより算出します。 
助成金額東京都が審査した額の4分の3の費用が助成されます。 実際にかかる工事費用の4分の3が助成されるわけではありません。助成額を超えた費用は個人での負担となります。 また、東京都の予算の状況により、助成を行うことができない場合があります。 
参照:防音工事助成 (tokyo.lg.jp)

自衛隊や在日米軍基地の近くに住んでいる

防衛省は防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律に基づいて、自衛隊軍基地や在日米軍基地の近くにお住まいの方を対象として助成を実施しています。例として北関東防衛局、沖縄防衛局 が行っている住宅防音事業を取り上げます。

住宅防音事業(北関東防衛局)

概要自衛隊や在日米軍の飛行場近くでの航空機の騒音対策として、北関東防衛局は周辺地域の住宅に防音工事の助成を行っています。助成は、換気扇、冷暖房機、防音の天井・壁、及び防音サッシの取り付け工事に対して行われます。
対象各飛行場毎や種類別に定められた建築期日までに建てられた住宅が該当します。
助成金額全額助成されます。
参照:住宅防音工事の助成 (mod.go.jp)

住宅防音事業(沖縄防衛局)

概要自衛隊や在日米軍の飛行場の運用による航空機騒音の影響を緩和するため、「防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律」に従い、お住まいの住宅に防音工事の助成を行っています。
対象嘉手納及び普天間飛行場における近隣の防音対策工事の対象区域(第一種区域)内で、定められた期限内に建築された住宅が該当します。
助成金額全額助成されます。
参照:住宅防音工事とは : 沖縄防衛局 (mod.go.jp)

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