11/08/2018

マットレスを処分する方法と費用【不用品回収のプロが監修】

マットレスを処分したい。そんな時は粗大ゴミとして?粗大ゴミといっても、たためるにしても、こんな大きなマットレスをゴミ捨て場のどこに、どのように捨てればいいのでしょうか。

また、ゴミに出す以外の処分方法はあるのでしょうか。

マットレスの処分方法について、Zehitomoのプロフェッショナルからアドバイスもいただきました。ぜひ参考にしてください。

髙橋 洋介さま

株式会社alife 代表取締役、総合便利サービスにじいろ代表。「どこよりも誠実に」を心がけて不用品回収サービスを提供している。2017年の年間作業実績600件以上。

不用品回収は、サービス内容などが見えづらい、わかりづらいことから「頼みづらい」とお考えのお客様が多い現状に対して、「頼んで良かった」と思ってもらえる、期待値を超えるサービスを心がけている。

このプロにマットレスの回収を依頼する

マットレスの処分方法5つ

1.ゴミとして処分する

マットレス 処分 方法 不用品回収 Zehitomo

耐用期間の過ぎたマットレスは、修理はできないため、ゴミとして処分します。粗大ゴミとして収集してもらうにしても、不用品回収業者に任せるにしても、あなたが処分したいマットレスのサイズの名称や構造を知っていれば、自治体のゴミの廃棄ルールを調べたり、業者に見積もり依頼をしたりするときに、何かと便利です。

一口にマットレスといっても多くのサイズがあり、それぞれに名称があります。また、素材や構造も様々です。まずは、サイズから調べましょう。以下はある有名ブランドベッドメーカーが使用しているマットレスのサイズ別の名称と寸法です。メーカーによって少々異なりますが、大きな違いはありません。

小さな順に列記します。
・セミシングル(85cm × 195cm)
・シングル (97cm × 195cm)
・ワイドシングル(110cm × 195cm)
・セミダブル(122cm × 195cm)
・ダブル (140cm × 195cm)
・ワイドダブル(154cm × 195cm)
・クイーン(170cm × 195cm)
・キング(194cm × 195cm)

どれも1人で運び出せる、運び入れることはできない大きさです。マットレスは、配送業者が、引越し業者のように搬入搬出をします。

「そういえば、このベッドを買った時、業者の人でも階段からはマットレスを2階に上げられずに、ガラス戸を外して、庭から吊り上げて窓越しに入れたんだ」なんて懐かしく思い出す人もおられるのではないでしょうか。サイズがダブル以上ともなると、素人では1階からの搬出ですら大変な作業です。

マットレスの構造であるクッション素材は、金属製のスプリングなどを使うものと、そうではないものに分けられます。金属製のクッションを使うものには、スプリングが一つ一つ布袋に入ったポケットコイル式、バネを金具で連結したボンネルコイル式、ボンネコイルベッドの上にポケットコイルマットレスを乗せたダブルクッション式などがあります。

スプリングを使用しないものでは、スポンジ製の簡易なマットレスから、低反発性や高反発性など寝心地の違いを売り物にするウレタン製、ウレタンの替わりに天然ゴム素材からできたラテックスフォーム製のマットレスもあります。このほか、空気で膨らませるエアクッションマットレスや温水で温度調節も可能なウオーターベッドなど変わり種もあります。

不用品回収 処分 Zehitomo

スプリングマットレスやポケットコイルマットレスは、見た目は布地ですが中に鉄が入っています。その処分方法の手間から、行政も引き取らないところが増えています。

2.不用品回収業者に回収を依頼する

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引越しなど時間が迫っている、スケジュールの調整が難しい時は、不用品回収業者に任せてしまうと便利です。回収業者に頼めば、マットレスの種類による分別を考える必要もなく、何より、搬出の苦労がありません。

3.無料で人に譲る

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アンティーク価値のあるベッドの枠やヘッドボードなら欲しいと思う人があるかもしれませんが、有名ブランドメーカー製品のマットレスだとしても使用感のあるマットレス単体では、なかなか引き取り手が見つからない可能性も高いです。

4.買取サービスやフリーマーケットを活用する

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買取サービスは、リサイクル品として商品価値のあるものしか買い取りません。マットレスを買い取ってくれるリサイクルショップはほぼないと考えることができます。有料での引き取りであれば対応してくれる可能性もありますが、店舗に問い合わせましょう。

フリーマーケットで売るにしても、フリーマーケットが希望の日程で開催されるとは限らず、天候によっては雨天対策も必要です。マットレスを展示するために広い売り場面積を確保しなければならず、出店費用も割高になります。

また、自宅からの搬出、会場への搬入など運搬費用がかさみ、儲けが出るとは考えられません。売れなければ、マットレスを持ち帰らなければなりません。結局、不用品回収業者に最初から依頼した方が安上がりだったということにもなりかねません。

5.新品の購入時に引き取ってもらう

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ベッドに限らず、大型家具を新規に購入したら、自宅に搬入してもらう時に、同時に古い家具を搬出してもらうサービスがあるかどうか確認します。3,000円程度の費用で搬出してくれる会社もあります。

ベッド本体が痛んでなければ、マットレスの買い替え交換だけで新品の寝心地が戻ってきます。様々な特色ある寝心地のマットレスがあるので、お店で色々試してみたいですね。

ゴミとして処分する方法

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粗大ゴミとして処分する

先に挙げたように、クッションに金属製のスプリング使用しているものと、ウレタマットレスのように金属が使用されていないものがあります。スプリングを使用しないタイプのマットレスは粗大ゴミとして多くの自治体で収集してもらえます。自分で粗大ゴミ処理センターに持ち込めば、収集手数料が割り引かれ安上がりです。

一方で、金属製のスプリングを使用したマットレスは、粗大ゴミ処理センターへの持ち込みを拒否する自治体もあります。自治体により制度が異なるので問い合わせが必要です。

自分で廃棄する場合は、寝室から屋外に搬出してさらに、所定のゴミ集積所まで運ぶトラックや人手の確保が必要です。

分解して、ゴミとして処分する

解体作業を始める前に、まず、居住地のゴミの廃棄ルールの確認をします。自治体によっては、もともと粗大ゴミであったものは小さく切っても回収せず、粗大ゴミとして出すよう指導している自治体もあります。また、一度に大量のゴミを出すと回収してもらえないこともあるため、数回に分けて出すなど工夫が必要です。

スポンジやウレタン素材なら、丈夫なカッターナイフと軍手、そして根気があればバラバラに解体できます。小さく刻んで、自治体所定のゴミ袋に入れてゴミ集積所に出せば回収してもらえます。ただ、切り屑やほこりがかなり出るので後始末が大変です。

金属製のスプリングの入ったマットレスの分解はウレタン素材のマットレスの分解とは比較にならないほど、手間がかかり、道具もそれを使うコツの習得や体力も必要です。

ポケットコイル式の場合、まずマットレスの外側を覆う丈夫な布を切り裂き、緩衝材を取り除いて、シングルベッドで500~600本使われているスプリングコイルを一つ一つ布袋から取り出していきます。ボンネルコイル式は線形2~3mmの鋼鉄製のバネが200~300本が網の目のように連結されており、これをニッパなどで切り離していきます。硬い鋼の針金を、手に豆を作りながら切り離した後は、燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミなど、自治体の規則に沿って分別しなければなりません。

次いで、指定の袋に入れ、ゴミの種別に応じた日にゴミ収集所に出せば回収してもらえます。多くの自治体は、長辺30cm以上を粗大ゴミと定義しており、それ以下の大きさに切り刻まないと回収してもらえません。

不用品回収 処分 Zehitomo

弊社へのマットレス処分の依頼で多いのは、コイル入りのマットレスの依頼です。
マットレス単体だけでなく、脚とマットレスが一体型になったようなベッドの依頼も多いです。
比較的安価なので使っていらっしゃる方も多いのだと思いますが、マットレスの布の生地、中の鉄のコイル、中の木枠など、分別処分は大変な作業になります。

マットレスをゴミとして処分するためにかかる費用

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マットレスを粗大ゴミとして処分するためのかかる費用は、大きなものでも数千円です。例えば東京都世田谷区の粗大ゴミ処理手数料一覧によると、回収収集料金は、子供用400円、シングル、ダブルサイズがともに1,200円です。

同じく東京都江東区の粗大ゴミ処理手数料一覧によると、回収収集料金は、シングル・セミダブル・ダブルが1,200円、クイーンサイズ・キングサイズが2,000円。同じ23区内でも料金が違います。

一方、奈良県奈良市は、スプリング式のマットレスは粗大ゴミとして回収もしませんし、粗大ゴミ処理センターへの持ち込みも認めていません。しかし奈良県王寺町は、スプリング式のマットレスは、布地部分をはずし、金属部分を粗大ごみ、布地は可燃ごみに出すように指定されています。

粗大ゴミ処理センターに持ち込むと、収集料金の半額となるケースが多いようですが、自治体によりルールが違うので確認が必要です。

不用品回収業者に回収を依頼する方法

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これまで見てきたように、自分でマットレスを処分するのは手間がかかります。不用品回収業者に回収を依頼すれば、搬出から最終処分まで請け負ってくれるので便利です。

数ある業者の中から選ぶのは大変ですが、手間がかかることを人にお願いするのだから、手間賃は発生するものと考えれば選択は簡単です。使い古しのマットレスには寝具としての価値はなく、業者にとってメリットは少ないため、回収料金無料や高価買取などは、まずあり得ないと考えてください。

いくつかの業者をネット検索し、何でもかんでも無料をPRする業者は避けましょう。自宅からの距離も考慮して業者を2〜3社選んで問い合わせます。選んだ業者には、マットレスのサイズ、構造、場所、搬出口の状況、回収希望日、出張見積もりが有料かどうか、見積もり後も無料キャンセルできるかなど、同じ内容を伝えて各社から概算を聞きます。その中から最も良さそうな業者を選んで見積もりに来てもらえば安心です。

不用品回収業者に依頼するとかかる費用

マットレス 処分 不用品回収 Zehitomo

マットレスの回収料金は5,000円(シングル)~10,000円(ダブル)が目安です。

マットレスの回収を依頼する

Zehitomoで不用品回収の依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。

無料で人に譲る方法

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廃棄処分しようとしている壊れたマットレスを欲しがる人はそう多くはいないでしょう。新品同様の使用感の無いものであれば、引き取り手が見つかるかもしれません。この場合も、トラックを借りたり、積み下ろしの手伝いをしてくれる人手を手配をしたりと準備だけでも大変です。

トラックのレンタル代やお手伝いをしてくれた人へのお礼も必要です。そんなお金を出してまで引き取りたいと思う人を探すのは一苦労です。よくても兄弟、親戚などの身内に引き取ってもらうか、引越しを手伝いに来てくれた友達から「譲ってほしい」と言われるようなシチュエーションではないと、マットレスは人には譲りづらい家具です。

近年は、中古品でも便利で安価であれば気にせずに使う人が増えています。処分を急いでいないなら、メルカリやジモティーなどに出品する手もあります。リサイクルショップと違い、使用していた人がどんな人かわかりやすく、もらう側のも一定の安心感が生まれやすいです。

良いものなら、積極的にネットを利用して、喜んでもらえる貰い手を探すのもいい手段ですが、「転勤の日時が決まっている」「スケジュールも急ぎで他の引越しの作業もあるのに子供の世話もある」など急いで処分したい人には不向きです。

買取サービスやリサイクルショップを活用してお金にする

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引越しなどで、タンスやソファーなど、他の大型家具を処分する時に同時に見積を依頼すれば、値段は付かなくても無料で処分できることもあるため、店舗に確認しましょう。

真新しいもので、サータやシモンズ、シーリーなどのブランドものであれば、ベッド本体と合わせて買い取ってくれるリサイクルショップはあります。マットレスだけ売りたい場合、未開封で保存状態の良いものなら買い取ってくれるケースもあります。

綺麗なものでも、少しでも使用してたマットレスは、どんな人が、どんな状況で使っていたかもわからないため売れ残る可能性がある、さらに売れなければ売場面積を占有する可能性もあるため、買い取ってもらい少額でもお金にしようとするのは非常に難しいでしょう。しかし「なんでも買い取ります」「どんなものでも買い取ります」としているリサイクルショップなどであれば問い合わせる価値はあるかもしれません。

マットレスの処分方法の考え方3つ

1.まだ使うことができるのか、壊れてしまっているのか

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最近、肩こりがひどい、腰の痛みが取れない、眠りが浅い…など、心身の不調の原因が、あなたのベッドのマットレスに潜む可能性はあります。腰痛は柔らかすぎるマットレスで起こりがちな症状です。また、体圧をうまく分散できないときにも起こりやすい症状とも言われます。

マットレスは、その上で飛び跳ねたりでもしない限り壊れるようなものではありませんが、経年劣化は進んでいきます。ちょっと体を動かしただけでも、きしみ音が出るようであれば、ベッドの総点検をしましょう。

ベッドフレームにヒビが入っていないか、パーツ同士を固定するボルトに緩みがないかなどがチェックポイントです。フレームや床板にヒビなど破損箇所もなく、緩んだボルトを締めても異音が続くようなら、マットレスの痛みが音の発生源です。

マットレスの状態を見極めて、ダメなところが見つかれば、健康維持のために早めに新しいものと交換しましょう。

2.汚れやニオイ、へたりや寝心地の悪さはないか

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どんなにお気に入りのベッドでも、使っていくうちに劣化していきます。マットレスから嫌なニオイがしたり、スムーズに寝返りができないようでは快適な眠りは望めません。

人は1日の約3分の1をベッドの上で過ごしています。長く使用していれば、同じところに体重がかかるために、体を支える役目のスプリングやウレタンなどの反発力が不均衡に低下していき、次第に寝心地が悪くなっていきます。

また、マットレスの上にベッドパッドやシーツを敷いて、直接、肌が触れて汚れないよう気をつけていても、人は一晩に牛乳瓶1本分(180cc)の寝汗をかきます。その湿気で、マットレスの内部は次第に汚れ、カビが繁殖しやすい環境になっていきます。

ベッドは壁から離して設置すると通気が良くなり、マットレス内部に湿気が溜まりやすい環境を改善できるため、部屋の中での配置も考慮しましょう。

しかし使い方や配置を工夫しても、カビが生えてしまうこともあり、状況によっては使い始めて数ヶ月で黒い斑点が出ることもあります。おねしょが多い、寝汗が多い、1階なので湿気が多いなど各家庭で状況は様々です。寝ている間にカビを吸い込まないよう、清潔を保ちながら使う工夫をして、汚れた場合はクリーニングに出すと気持ちよく使い続けることができます。

Zehitomoでマットレスクリーニングの依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。

マットレスのクリーニングを依頼する

ベッドメーカーは、3か月に一度を目安にマットレスの前後や、裏表をひっくり返して位置替えするローテーションを実施すると体重による不均衡な負荷が緩和されて、マットレスを長持ちさせることができるとアドバイスしています。

不用品回収 処分 Zehitomo

引越しを機に、生活や環境、家族構成が変わるタイミングでマットレスの処分を検討されるお客様が多いです。
結構汚れたマットレスを引き取ることも多いので、しっかり使い込んだ上で処分を検討される方が多いようです。

3.何年使ったか

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ローテーションを定期的に実施したり、こまめに換気乾燥したりして、メンテナンスに心がけていても、マットレスは、いつかは寿命がきて、廃棄しなければないときがきます。

交換の目安は、寝具ブランドメーカー製品で10年、安価なものだと5年程度が目安です。ただし、使用している人の体重や、置かれている環境で耐用年数は大きく変化します。

実際に使っていて「なんだか寝苦しい」「マットレスにヘタリを感じるようになった」「きしみ音が止まらない」「スプリングが体に当たる」「腰のあたりが落ち込んでいるような気がする」「マットレスに黒い斑点状のカビを見つけた」などの注意信号がいくつか出ているようなら、替え時です。

不用品回収のプロフェッショナルより

マットレス 処分 不用品回収 Zehitomo

実際にプロがベッドを回収した時の様子です。マットレスは解体せず、その形のまま引き取ります。同時にエレクトーンも回収しています。

形状と大きさから、処分が難しそうに見えるマットレスですが、中に鉄のコイルが入っていることで重さもなかなかのものです。男性でも、ましてや女性や高齢の方は1〜2人でも運ぶのは大変です。

不用品回収 処分 Zehitomo

「自治体に処分してもらおうと思い、ゴミ置場まで運び、粗大ごみ処分シールを貼っておいていたけど引き取ってくれなかったので、処分してほしい」というご依頼をいただいたこともあります。
自治体によっては「引き取る」「引き取らない」という仕分けが厳しいので、よく調べないと処分は大変だと思います。

マットレスの回収を依頼する

Zehitomoで不用品回収の依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。

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