12/24/2019

階段に手すりを取り付ける費用と費用補助、考え方【すぐに理解できる解説】

階段に手すりを取り付ける費用や方法、考え方を解説します。高齢の方がお住まいで介護などを目的としている手すりの取り付けには、自治体の助成金も使えますので活用しましょう。

階段に手すりを取り付ける費用

直階段手すり

約5万〜8万円程度です。

L型階段

約7万〜9万円程度です。

U型階段

約8万5千円〜11万円程度です。

階段に取り付ける手すりの費用が変動する理由

階段の長さ、手すりの素材、取り付け金具の個数などに応じて変動します。また、壁内部の下地の状況に応じて補強をするなど「手すりを取り付ける以外」の工事が発生することもあります。

おしゃれなアイアン製の手すりなど手すりにもいろいろな種類がありますが、取り付ける場所の状況に応じて補強などが必要なこともあります。

階段に取り付ける手すりのポイント

階段の両側に取り付ける

片方だけつける場合は、利き腕側に設置する方がいいと言われています。しかし、利用する本人次第なので本人に質問しましょう。

連続して、途切れないようにつける

段差のある階段を移動する間ずっと体を支えることができるよう、なるべく連続して、途切れないようにつけましょう。

手すりの端は、壁側か下部に向ける

袖口が引っかからないようにするためです。

足元に障害物がないようにする

階段の足元や壁に、夜用のライトなどが突出していませんか。足を引っ掛けることがあるため、手すりをつけている足元には何もないようにしておきます。

取り付け高さは75cm〜80cm

これは利用者の身長次第で変動しますが、一般的にはこの程度の高さがいいと言われます。利用者が1〜2名の場合は本人が使いやすい高さになるよう、微調整しましょう。

踊り場の長さは最低でも30cm

段差のある階段部分は必ず連続して途切れないよう手すりをつけます。踊り場は最低でも30cmは伸びている状態にしましょう。

手すりを取り付ける際の補強板は広めにとっておく

高さ変更や位置変更に対応できるよう、壁の補強は広めに行っておきましょう。

手すりを取り付ける以外の注意点

階段には滑り止めをつける、照明を明るくして暗がりや見えづらい場所を作らないなど、手すり以外の上り下りがしやすい環境を整えることが望ましいです。

手すりの取り付けで活用できる制度

居宅介護住宅改修

介護支援専門員(ケアマネージャー)や住宅改修アドバイザーを経由して申請することになります。完成後の状態確認書類の提出も必要です。自治体に応じて額が変わることもあるため、自治体の条件などを確認しましょう。

高齢者自立支援住宅改修給付

内容が自治体に応じて異なるため、こちらも自治体の条件などを確認しましょう。

高齢者等住宅整備資金貸付制度

高齢者や障害のある方の住まいを対象に、資金を無利子で貸し付けている制度です。しかし実施自治体などが限られるため、お住まいお自治体に問い合わせてみましょう。

生活福祉資金貸付制度

高齢者や障害者世帯などへ、資金の貸付と必要な援助指導を行うものです。お住まいの社会福祉協議会にお問い合わせください。

最後に

どのような家族構成のご家庭でも階段に手すりがあると便利です。手すりがあれば子供も大人も、安全に上り下りができます。階段でつまづくと、普通に転ぶだけではなく「つまづいて、転んで、落下する」など何段階かあるためけががひどくなってしまうことも。

「あったほうがいいかな?」くらいの温度感でも、ぜひ前向きに検討してみてください。DIY感覚で取り付けができそうですが、取り付けの際には壁の材質や状態、ネジの長さなど注意すべき点がいくつかあります。ご自身で取り付ける場合は、きちんと調べて取り付けて、利用する方が安心安全に使えるようにしてくださいね。

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