07/08/2019

電子レンジを掃除するためのたったひとつの正しい掃除方法【メーカー推奨】

電子レンジの掃除に使う道具と、掃除方法を紹介します。中性洗剤、重曹、クエン酸を使用します。

さらに、「ちまたで紹介されている掃除方法は正しいのか?故障につながる可能性があるのではないか?」と案内しています。

電子レンジの掃除で使うもの

電子レンジ 掃除方法 ハウスクリーニング Zehitomo

1.中性洗剤

中性洗剤とは、普段、食器や調理用具、シンクなどに使う一般的な台所用洗剤です。水1リットルに対し洗剤を1.5ミリリットルの割合で混ぜ、薄めて使います。

2.ふきん数枚

布巾(ふきん)や新しいぞうきんを3枚用意します。2枚は、電子レンジの庫内やとびらの内側など、本体の掃除用です。1枚は薄めた中性洗剤液に、もう1枚は普通の水道水にひたし、固くしぼって使います。

3枚目は、乾いたまま、天板などの付属品の洗浄後の拭き取りに使います。

ぞうきんを使う場合は、なるべく真新しいものを使いましょう。電子レンジは食品の温めに使用することの多い家電です、床掃除や家の掃除に使用して使い古したぞうきんは使わない方が衛生的です。

中性洗剤を使う掃除方法

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1.庫内の掃除

庫内は飛び汁や食品カスなどが付着し、汚れとして残っています。電源プラグをコンセントから抜き、電子レンジ本体や付属品が冷めてから掃除を始めます。

●庫内の両側面と奥面、天面、底面

初めに、薄めた洗剤液でぬらしたふきんを使って、汚れをふき取ります。次に、水だけのぬれ布巾で洗剤分を取り去るように拭きあげます。

電子レンジによっては、脱臭や抗菌などの目的で、庫内の面にコーティングが施されています。コーティングのはがれや傷つきは、電子レンジ故障の原因となるため、金属タワシやフォークのような硬いものでこすったり、換気扇用合成洗剤や酸性・アルカリ性の洗剤を使ったりすることは避けます。

思わぬ場所に洗剤液が浸透するのを防ぐため、洗剤液をスプレーにして電子レンジに直接吹きかけたりせず、かならずふきんに含ませ、固くしぼってから使うことが重要です。

●とびらの内側

庫内の他の面と同様に、ぬれぶきん2枚を使って掃除します。食品カスが詰まりやすいパッキン部分は、食品カスが水滴と絡み、こびりついていることがありますが、パッキンをひっぱったり、外したり、押し込んだりせず、やさしく拭き取ります。

●ガラス製の底面やガラスまたはセラミック製のターンテーブル

塗装やコーティングにかかわる心配がないため、黒い焦げや落ちにくい汚れには、クリームクレンザーを使うこともできます。クリームクレンザーを汚れた部分に付け、数分後、丸めたラップで汚れをこすり落とします。最後に、底面はぬれ布巾で洗剤分を拭き取り、取り外して掃除するターンテーブルは洗い流します。

●その他

オーブンレンジと呼ばれる、電子レンジにオーブンやグリル機能が付いているものや、スチーム調理が可能なものが増えています。

それらの中にはヒーターが露出しているタイプがありますが、ヒーター部分は付着した食品カスを取り除けば十分で、拭き掃除は不要です。無理な掃除により、ヒーターを破損させ断線や怪我につながる可能性があります。

また、スチーム機能がついているレンジには、庫内のスチーム吹き出し口部分に、水道水に含まれるミネラル成分が白く結晶化して付着していることがあります。人には無害ですが、吹き出し口がつまったり、塊となってレンジ使用中に庫内に排出される可能性があるため、拭き取ります。

2.天板の掃除

付属の角皿や深皿などの天板類は、庫内掃除と同じように冷めてから洗浄し、固いものを使ってこすることは避けます。熱いうちに水をかけると、熱いしぶきが飛び危険です。

天板は電子レンジから出し、シンクなどでスポンジと中性洗剤で洗います。汚れが落ちにくい場合は、ぬるま湯にしばらくつけたり、メラミンスポンジを使用します。サビを防ぐため、洗浄後は水分を残さず拭き取ります。

重曹やクエン酸を使う掃除方法

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焦げ付きには重曹、水垢や魚のにおいのこびりつきにはクエン酸を使う掃除方法があります。

重曹を使う掃除方法には、耐熱容器に水200ミリリットルと重曹小さじ1~2杯を入れ、レンジで2~3分加熱します。加熱後、とびらを閉めたまま60分程度放置し、冷めた重曹水でふきんやキッチンペーパーをしめらせ、浮き上がった庫内の汚れを拭き取ります。

クエン酸を使う掃除方法には、水200ミリリットルに対し、クエン酸が小さじ2~4杯です。重曹と同じ要領で掃除をします。

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電子レンジの掃除のポイント

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1.重曹やクエン酸の掃除は自己責任で

重曹やクエン酸を使った電子レンジの掃除方法は、多くのメディアで見られます。家事代行サービス会社でも重曹やクエン酸を使った掃除方法を紹介しています。

一方で、家電メーカーの発信している情報や、家電メーカーがホームページに掲載している取り扱い説明書には、そういった「重曹やクエン酸を使用した掃除方法」についての情報が見られず、電子レンジ掃除での重曹やクエン酸使用の可否が現時点では確認できません(一部の製品におけるスチーム吸水経路のクエン酸洗浄機能を除く)。

むしろ中性洗剤使用を強調し、酸性やアルカリ性の洗剤は使用しないよう求めています。本格的な洗剤ではないものの、重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性です。

各社が取扱説明書で紹介していない掃除方法や、掃除用品を使用することは、故障などのリスクがあると言えるかもしれません。

取扱説明書でメーカー側が紹介していないということは、「重曹を使った掃除〜掃除後の製品が正常に機能すること」、「クエン酸を使った掃除〜掃除後の製品が正常に機能すること」の動作確認や動作テストを行っていない可能性も考えられます。

各社に問い合わせをしてみないと「重曹は使ってはいけない」「クエン酸は使ってはいけない」といずれも言い切ることはできませんが、自己責任とはいえ、ちょっとした間違えが故障や事故の原因になりかねません。

メーカーの推奨する以外の使用方法で使用した場合の故障や損傷などには、保証期間や保証が適用されない可能性もあります。こちらについても詳細は各社に問い合わせる必要があります。

原則として、取扱説明書に書かれている掃除方法に従うことが最も無難です。電子レンジの機能が複雑になっているということは、壊れた場合の修理もより複雑かもしれません。

掃除で壊してしまうことのないよう、日頃から正しい使い方と正しい掃除を行った方がいいでしょう。重曹やクエン酸を使って掃除をする前に、「その掃除方法でいいのか?」と考えましょう。

2.お手入れ方法は、基本的に取り扱い説明書に従う

電子レンジは、一人暮らしの学生や単身世帯に便利な温めや解凍専用のものから、様々な調理ができる多機能なオーブンレンジまで幅広いラインナップです。

高機能なオーブンレンジには、庫内のにおいや汚れを焼き切ったり、スチームの吸水経路をクエン酸洗浄したりなど、調理面だけでなく、お手入れに関してもレンジ自体にメニューを備えた製品が出ています。

このような高機能で多機能なメニューを活用すると、一般的な掃除方法と異なり、さらに、電子レンジの素材や部品も掃除に影響します。電子レンジの特長を最大限生かし、適正なお手入れを行うには、取り扱い説明書に従って掃除道具を揃え、掃除をすることが大切です。

最後に

電子レンジ 掃除方法 ハウスクリーニング Zehitomo

汚れが軽いうちは、普通の水拭きで落とせるため、ふきん1枚で済み、後になって苦労することもありません。しかし、汚れを放置すると簡単には落とせなくなります。また、ここでは庫内を中心にご紹介しましたが、電子レンジの外側もキッチンの油などで汚れがこびりついたり、排気口にホコリがたまったりしています。

頑固な汚れや対処が難しい場合は、無理にこすったり、説明書にないことを行ったりせず、キッチンクリーニングとしてまとめて専門業者に掃除を依頼するのもひとつの方法です。

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