ベッドの処分方法について解説します。ここではマットレスの処分ではなく、ベッドの枠のみ(マットレスを含まない)のベッドの処分方法となります。(マットレスの処分に関してはこちらの記事をお読みください)
Zehitomoのプロフェッショナルからも、ベッドの処分に関するアドバイスをいただきました。ぜひ参考にして、スムーズにベッドの処分をしてください。
髙橋 洋介さま
株式会社alife 代表取締役、総合便利サービスにじいろ代表。「どこよりも誠実に」を心がけて不用品回収サービスを提供している。2017年の年間作業実績600件以上。
不用品回収は、サービス内容などが見えづらい、わかりづらいことから「頼みづらい」とお考えのお客様が多い現状に対して、「頼んで良かった」と思ってもらえる、期待値を超えるサービスを心がけている。
ベッドの処分方法5つ
1.ゴミとして処分する
寝ていて軋みやガタつきを感じたら、まずマットレスを取り除いて、床板が破損していないか調べましょう。サイドフレームとヘッドボードやフットボードを固定する金具やボルトの緩みも点検しましょう。
破損箇所を見つけたり、ボルトを締め付けても固定できないようなら処分の考えどきです。よほどのお気に入りか、高級ブランド製品なら修理も考えられますが、新規購入の方が安いことも。
快眠のためにも古くなったベッドは早めに処分した方が良さそうです。
2.不用品回収業者に回収を依頼する
寝室から搬出するために細かく分解したり、重いキャビネット式ヘッドボードを持ち上げたり、大きなマットレスの搬出経路に悩んだり、ベッドの処分は思いのほか人手がかかります。引越し前などの時間のないときは、搬出から最終処分まで任せられる不用品回収業者に回収を依頼するのが便利です。
3.無料で人に譲る
デザインが気に入らないとか、引越し先の寝室にそぐわないなどの利用で新品同様のベッドを手放さなければならない場合などに考えられますが、譲る相手がすぐに見つかるかどうかわからないため、処分を急ぐ場合は不向きです。
4.買取サービスやフリーマーケットを活用してお金にする
高級ブランド製品で美品なら買い取ってくれる業者はあります。マットレスは開封前のもので、黄ばみや匂いなどが一切ないものしかお金にならないでしょう、とほぼ言いきることができるでしょう。古いものは、むしろ有料引き取りの対象になります。
フリーマーケットへの出店も考えられますが、会場への運搬費用など諸経費と手間との収支が問題です。
5.新品の購入時に引き取ってもらう
新規に購入したベッドの搬入と同時に、処分するベッドを搬出してもらうのが便利です。金額や条件は確認しましょう。
何よりのメリットは、搬出日当日までベッドを使い続けられ、当日から新しいベッドで眠れるところです。
ゴミとして処分する方法と費用
粗大ゴミとして処分する
粗大ゴミの処理方法について、東京23区を例に説明します。東京23区で粗大ゴミを出す場合、回収でも、持ち込みでも事前の申し込みが必要です。
粗大ゴミの申し込みは、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、中野区、杉並区、練馬区、葛飾区の区民の方は、それぞれのお住いの区の名称がついた粗大ゴミ受付センターに申し込みます。
その他の区民の方は、区の名称が付かない、粗大ゴミ受付センターに申し込みます。ごみの分別やリサイクルの取組みは、居住地のルールにより異なります。各区とも粗大ゴミの定義は「短辺30センチメートル以上のもので、耐久消費財を中心とした大型ごみ」、これに当てはまるものを粗大ゴミと呼んでいます。
粗大ゴミの処分手順、江戸川区の例です。
1.インターネットか電話で居住地担当の粗大ゴミ受付センターへ申し込む
2.申し込み時に、持ち込みか収集、どちらがいいか希望を伝え、実施日、手数料などを確認する
3.持ち込み、または収集指定日までに、各区指定の有料粗大ゴミ処理券を購入する
※ 有料粗大ゴミ処理券は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、清掃事務所で販売しています
4.収集の場合、粗大ごみ処理券に名前、または受付番号を記入して粗大ゴミに貼り、収集日の朝8時までに玄関先などに出す
5.持ち込みの場合、指定日に粗大ごみ持込施設へ粗大ゴミ処理券を貼った状態で持ち込む。搬入時間は午前9時から午後3時まで。搬入には、運転免許証や保険証など、住所・氏名が確認できるものが必要。
以上が大まかな流れです。
時間がある人は、自分で解体して粗大ゴミにして自分で出すのが1番安いです。
しかしベッドの種類によって、ヘッドの部分が重い、引き出しがあって複雑、解体をするのが大変、また女性の1人暮らしで「ベッドを解体しても、それをゴミ置場に持っていくまでが大変」ということも起きると思います。
実際、慣れないと時間のかかる、少々大変な作業ですよ。
分解して、ゴミとして処分する
分解する前に、お住いの自治体のゴミ出しのルールの確認をします。粗大ゴミのみならず、ゴミの分別方法や収集方法、持ち込み方法などのルールは自治体により千差万別です。
例えば世田谷区内は、粗大ゴミを30センチメートル以下に解体しても粗大ごみになるとしています。苦労して小さく分解しても収集してもらえないなら意味がありません。また、普通ゴミでも、一度に大量のゴミを出すと収集してくれないことがあります。
木製の小型ベッドならヘッドボード、サイドフレーム、フットボードと順に外し、ノコギリで刻んでいけそうです。それでもパーツのジョイント部は堅牢な金属製のボルトやナットが使用されているので取り外しに苦労します。金属製のベットもボルトを外せば簡単にパーツ単位にまで分解できます。
ただ、それ以上小さく切断するには鉄ノコギリや、切断用のトーチが必要になります。いずれにしても「ベッドは分解する、ではマットレスをどうするか?」という問題を同時に進めねばならず、作業する場所、時間、道具の準備などを考えれば、趣味として楽しむ以外にメリットはなさそうです。
ベッドを解体するとき、分解するときにも、慣れていない方は作業中に床を傷つけてしまうようなアクシデントも起きる可能性があると思います。弊社がお伺いするときは、傷がつかないような養生用品を持って行きます。
ベッドを粗大ゴミとして処分するためにかかる費用
ベッドの収集手数料は、区により料金を記載している品目と金額が若干異なります。
例えば杉並区は
・折りたたみベッド、介護用ベッド(モーターを外したもの)が1,200円
・ソファーベッド2,000円 パイプベッド(マットレスを除く)1,200円
・ベッド(マット除く)はキング2800円、クイーン、ダブル、セミダブル2,000円、シングル1200円、二段ベッド2,800円、ベビーベッド800円
例えば練馬区は
・シングルベッド(マットレスを含む)1,200円
・ダブルベッド(マットレスを含む)2,000円
一般に手数料は、持ち込みの方が収集より割安になります。
不用品回収業者に回収を依頼する方法
これまで見てきたように、自分でベッドを処分するのは手間がかかります。不用品回収業者に回収を依頼すれば、搬出から最終処分まで請け負ってくれるので便利です。
数ある業者の中から選ぶのは大変ですが、手間がかかることを人にお願いするのだから、手間賃は発生するものと考えれば選択は簡単です。
使い古しのマットレスには寝具としての価値はなく、業者にとってメリットは少ないため、回収料金無料、ましてや高価買取などは期待できないと考えてください。
選んだ業者には、ベッドのサイズ、マットレスの有無、構造、場所、搬出口の状況、回収希望日、出張見積もりが有料かどうか、見積もり後も無料キャンセルできるかなど、同じ内容を伝え概算を聞きます。その中から最も良さそうな業者を選んで見積もりに来てもらえば安心です。
Zehitomoで不用品回収の依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。
不用品回収業者に依頼するとかかる費用
ベッドの回収料金は5,000円(シングル)~10,000円(ダブル)、マットレスの回収料金は5,000円(シングル)~10,000円(ダブル)が目安です。
弊社はベッドの不用品回収は1名で回収します。マットレスの回収があっても1名で伺います。
場所が近くて簡易的なフレームであれば6,000円〜程度で1名でお伺いすることが前提です。もちろん2名体制で行かないといけない大きなベッドや複雑なベッド、重いベッドなどは値段が変動します。
自宅に見知らぬ人が何人来るのかも気になると思います、料金にも関わることがあるので、業者に問い合わせるときは「作業員が何人来るか」も確認していいと思いますよ。
無料で人に譲る方法
廃棄処分を考えているベッドを欲しがる人はほとんどいません。ベビーベッドやジュニア用のベッドは、成長期の一時期使用するだけのものなので、美品なら必要な人がいるはずです。
知り合いに、もうすぐお母さんになる方や、就学を控えたお子さんがいる知人やお友達に声をかけてあげてはどうでしょう。あるいは、新しくベッドを購入したけれど、お部屋の雰囲気と合わないので手放したいというものなら、一般のベッドでも引き取り手はあるでしょう。
ただ、身の回りだけでは、引き取り手はなかなか見つかりません。メルカリやジモティーなど積極的にネットを利用して、喜んでもらえる貰い手を探してください。ただ、処分を急ぐ人には不向きな方法です。
買取サービスやフリーマーケットを活用する
使用期間が短くて使用感の無い、サータやシモンズ、シーリーなどのブランドものであれば、買取してくれる業者はあります。
ただし、ベッドフレームだけに値がついて、マットレスは処分代を支払わなければならないケースもあります。どんな人が、どんな状況で使っていたかわからないベッドを欲しがる消費者がどれだけいるでしょうか。
リサイクルショップや買取サービス側からすれば、売り場面積を占有するけれど売れない厄介者になるだけです。引越しなどで、タンスやソファーなど、買取を検討してくれる他の大型家具を処分する時に同時に見積を依頼すれば、値は付かなくても無料で処分できるチャンスは大きくなります。
フリーマーケットに出品してお金にするというアイデアもよく見かけますが、現実的ではありません。まず、近隣で集客力のあるフリーマーケットが開かれているかどうかの確認です。都会では毎週開かれていますが、一歩郊外に出ると、月に一回だとか、四季ごとの開催だとか、開催頻度が激減します。
日程や場所が希望に合うものであっても、開催当日が晴天とは限りません。多くの会場は屋外ですからベッドを雨や雪で濡らさない手立て考えなければなりません。郊外で実施、でもある程度集客が期待できるフリーマーケットへの参加には2,000~3,000円の出店費用がかかります。さらに500円程度の駐車料金が必要な会場もあります。
自宅から会場までの搬入、搬出はすべて自分でやらねばなりません。まず、ベッド積み下ろしの人手とトラックの手配が必要で、手伝ってくれた人へのお礼や、レンタカー代もかかります。
関わる人数にもよりますが、トータルで数万円の出費は覚悟した方が良さそうです。売れるかどうか、家族や友人とレジャー感覚でやって見るのなら面白いです。
人に譲る、売って買い取ってもらう、のは大変な処分方法だと思います。
例えば都心部は、リサイクルショップの店舗が小さくベッドを買い取っても置く場所がないようなお店も多いです。リサイクルショップを調べたり、問い合わせたりと繰り返しているとかえって処分に時間がかかってしまうこともあります。
目に見える費用やお金だけでなく、使う時間もお金と考えたほうがいいですよ。
新品の購入時に引き取ってもらう
ベッドに限らず、大型家具の新品を購入時は、既存の家具処分のチャンスです。ベッドの購入費用は安くても数万円かかります。100万円を超す高価なものもあります。
新しいベッドを購入〜搬入から搬出などの作業は、物件や家財の破損にもつながりかねない慎重な作業です。お店の信用にも関わるため、新しいベッドの搬入はもちろん、古いベッドの搬出も丁寧な対応が期待できます。お店によっては処分費用として〜3,000円程度請求するところもあります。
ベッドの処分方法の考え方3つ
1.まだ使うことができるのか、壊れてしまっているのか
寝返りを打つたびに、ベッドがギシギシ軋むようでは快眠できません。お気に入りのベッドだったのに壊れてしまったのでしょうか。ベッドの寿命は10年と言われますが、これはマットレスのこと。ベッドフレームは、ネジを締め直せばきしみ音が消えることもあります。
床板が折れていないか、サイドフレームが割れていないかなども点検のポイントです。フレームに問題がなければ、マットレスを新しいものに交換するだけで新品同様の寝心地が回復します。
10年も経つと体型や好みは変わるものです。単純に従来と同じものを買い直すのではなく、家具売り場で色々寝心地を試してみましょう。今のご自分のライフスタイルにもっとフィットした新しいお気に入りのベッドが見つかるかもしれません。そんなとき、古いベッドの処分を検討しましょう。
2.解体や分解ができるか、できないか
ベッドを廃棄するとき、その大きさと重量が問題となります。小さくバラバラに解体や分解ができれば、1人でもゴミの収集場所まで持っていけます。ベッドの構造や種類を調を知っていれば、解体や分解や処分方法を調べる上で何かと便利です。
ベッドは、ベッドフレームとマットレスで構成されています。ベッドフレームは、ヘッドボード、フットボード、サイドフレーム、床板の4種類のパーツで構成されています。大まかなパーツごとの分解は可能です。ベッドを購入時、付属物として業者から納品されている組み立て手順書に従って分解すると簡単です。
ベッドのタイプによって、細かく分解できないものもあります。たとえば、足つきの一枚板でできた床板にマットレスを乗せて使うタイプは、分解は簡単ですが、床板は大きいままなので、切断して小さくしないと搬出が大変です。切断するのであれば、素材によって切り方も使う道具も違う、という大きな話になります。
キャビネット式のヘッドボードは、棚や戸棚、読書灯などがあり使い勝手はいいのですが、ベッドのパーツというよりむしろ収納家具です。分解は難しく、さらに重いため寝室から運び出すとなると厄介です。
3.素材は何か
廃棄という面から見ると、ノコギリさえあれば細かく解体できそうな木製、レンチがあれば最小パーツまで分解できそうなスチール製、解体工程が多く手強そうなファブリック製、と分けることができます。
不用品回収のプロフェッショナルより
実際にプロがベッドを回収した時の様子です。解体できる部分は解体をして、解体ができない部分はそのままにして回収しています。
ベッドのフレーム(枠)の底板部分のすのこは、解体できないためそのままの状態です。これを素人が1人で、部屋や廊下にぶつけないようにゴミ置場まで運ぶのは、大変な作業です。
自分で作業もできそうですが、実際しようとすると自分でするのは大変で、し始めて後悔することもあるかもしれません。
また、「自分でしようかな、どうしようかな」と悩んでいる時間ももったいないです。
その悩んでいる時間も含めて、すぐに業者に不用品回収を依頼したほうが手っ取り早くて、無駄がないと思いますよ!
Zehitomoで不用品回収の依頼を出すと、地域の業者から複数の見積もりを受け取り比較することができます。