02/21/2019

お風呂の浴槽、綺麗にするための「4つ」の心構え

お風呂掃除は日々おこなうものの、どうしても落ちない汚れを作ってしまいがち。また、その積み重ねによってお風呂の綺麗さを保てなくなり、せっかくのリラックス空間にストレスを感じてしまっている方もいらっしゃると思います。今回は、お風呂の浴槽を綺麗にするための心構えをお伝えします。

<INDEX>

1:浴槽の汚れとは?
2:汚れの症状とその解決方法
3:掃除のやり方
4:浴槽掃除に適した掃除道具や洗剤

1:浴槽の汚れとは?

まずは浴槽の汚れについて知っていきましょう。

浴槽の汚れには「酸性の汚れ」と「アルカリ性の汚れ」があります。お風呂で使う洗剤にも「酸性の洗剤」と「アルカリ性の洗剤」がありますので、反対の性質の洗剤を使うことで、汚れは中和されて落ちやすくなるため、どちらの汚れなのか理解しておくことが大切です。

お風呂の掃除を難しいと感じている人の多くは、酸性とアルカリ性、どちらか片方の洗剤しか使用していないか、中性洗剤のみだけを使用しているかもしれません。例えば重曹(アルカリ性)だけでは、水垢(アルカリ性)は落とせませんし、クエン酸(酸性)だけでは皮脂(酸性)は落とせません。

皮脂や手垢、飛び跳ねたシャンプーなどは「酸性の汚れ」ですので、重曹やセスキ炭酸ソーダなど「アルカリ性の洗剤」を使用します(重曹やセスキ炭酸ソーダは、実際は「洗剤」ではありませんが、便宜上洗剤として表現します)

白く固まってしまうと頑固になる水垢や、石けんカスなどは「アルカリ性の汚れ」です。酸性のクエン酸などを使用することで中和されます。

中和させた汚れは、こびりついていた状態から浮いた状態に変わりますので、軽い力で落ちていきます。

酸性か。アルカリ性か。汚れと洗剤の「性質」を覚えることで、お風呂掃除はぐっと楽になります。

2:汚れの症状とその解決方法

続いて、汚れの症状を見ていきます。

(1)石鹸カス

石鹸カスは石鹸の一部ではなく、石鹸の成分が化学反応した立派な「汚れ」です。

汚れと混じってベタッとしていたり、油と反応してプヨっとしていたり、石鹸カスにもいくつか種類はあります。石鹸カスを放っておくと乾燥してこびりついたり、カビたちの恰好の「エサ」になったりします。

乾燥する前に熱いお湯で流してあげれば、汚れとして浴室に居座ることはありません。ちゃんと流してあげること、それが一番の石鹸カス汚れの防止法です。

その際、カビを予防するために、冷たい水をかけて温度を下げることを忘れないようにしましょう。

こびりついてしまった場合、水垢と同様にアルカリ性の物質なので、酸性の洗剤で洗うか酢やクエン酸などを使用して掃除することで落とすことができます。

身体を洗う時に、ボディーソープや石鹸をあまり泡立てないで使用するとお肌に悪いだけではなく、シャンプーボトルや洗面器などにぬめりを発生させる原因にもなりますので注意しましょう。

(2)床やタイルの白い塊

床やタイルの白い塊は水垢です。

ひどい水垢は削り落とすしかないので、研磨剤の入った歯磨き粉やダイヤモンドパッドなどを使って掃除しましょう。また、入浴後にゴム製のヘラなどで綺麗に払い落としたり洗剤で洗ったりすることで水垢を付きにくくする事ができます。

(3)ピンクのぬめり(酵母菌)

加湿器の底などにも現れることのある、お風呂場のピンク色のヌメリの正体、それは「カビ」ではなくて「酵母」です。

ちょっとした汚れを栄養にして、水分と20度程度の気温であっという間に増殖できる能力を持った酵母菌の一種「ロドトルラ」といいます。

2~3日程度で目に見えるほどピンクの集落を作るので、食器洗いかごやシャンプーボトルの底など、あちこちに発生します。人体に影響を及ぼすほどの力はそれほどないため、あまり脅威には取られませんが、そのまま放っておいてはいけません。

なぜなら、ロドトルラが発生する箇所=カビが発生しやすい箇所のため、放っておくといずれ黒カビが発生してしまうからです。

ロドトルラはごく普通の掃除で見た目は簡単に綺麗になりますが、目に見えない酵母菌が残って、すぐにまた目に見えるようになります。

発生を抑えるためには重曹沸騰水が有効だと言われています。​ 1リットルの水に80グラムの重曹を溶かして沸騰させたものです。

重曹は「弱アルカリ性」、水と洗濯洗剤の間くらいの弱いアルカリの性質があるので、1つだけ注意すべきことがあります。アルミ製品が温まった状態で重曹を加えると、化学反応が起きて黒ずんでしまうことがあります。一度黒ずむと落とす事は難しくなりますので注意するようにしましょう。

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3:掃除のやり方

続いて具体的な掃除の仕方をお伝えします。浴槽以外についても簡単に紹介します。

(1)浴槽本体の基本掃除

浴槽本体のヘリにはアルカリ性と酸性の汚れが混在しがちです。表面に固まるガンコな「水垢」はアルカリ性。皮脂がそのままこびりついているならそこは酸性の汚れです。

浴槽の掃除をするには、一旦シャワー等でお湯をかけ、汚れを浮かせてから、浴室用中性洗剤とスポンジでこすり洗いをしてからしばらく置きます。

最初にお湯で汚れを浮かせておくとこする力が少なくて済みます。

つまり、浴槽掃除のタイミングとしては、入浴の直後がもっともこびり付きが少なく、スムーズに掃除ができます。

入浴直後でないタイミングの場合は、お湯を掛けるようにしましょう。最後に洗剤を洗い流しますが、最後に浴槽をスポーツタオルほどのサイズの乾いた布で乾拭きすると、水垢がつきにくくなり、またピンク色のロドトルラ(ぬめり)の発生も抑えてくれます。

なお、取りにくい頑固な汚れには、お掃除用に市販されているクエン酸を使用するのがコツです。ただし、クエン酸は大理石に使用するとさんで表面が酸化してしまいます。鉄も酸と反応して酸化するので、大理石の浴槽には使用しないようにしましょう。

(2)黒カビの掃除

黒カビの掃除は厄介です。

お風呂のカビ掃除で有名なカビキラーは塩素系で効果が期待できますが、さらっとした液体なので、壁面にかけるとすぐに流れてしまって汚れにとどまってくれない弱点があります。これを解消させる方法として、片栗粉に混ぜて使用するというものがあります。

片栗粉と、片栗粉より少し少ないぐらいの漂白剤を混ぜてしっかりと練り合わせるとペースト状になるので、これをカビに塗りつけます。ただし、片栗粉が少ないとどろどろになって流れてしまうので、壁に塗っても重力で落ちてこない程度の硬さに仕上げましょう。

奥まで入っていった菌糸をしっかり除菌するために、20分ほど放置してから、濡れたティッシュなどで拭き取ればカビがとれているはずです。

カビは根を張り、しっかりその場に留まっていますので、カビを落とすには時間をかける必要があります。薬剤をつけた部分をラップで密閉すると、本来よりも短時間で黒カビを落とすことができます。

完全にカビを落とすまでには数時間から長いと半日ほどかかる場合もありますが、頑固な黒カビも、洗剤+キッチンペーパー+ラップで放置した後にシャワーで洗い流せば綺麗な状態に戻せます。

なお、ゴムパッキンやシリコン部分の黒カビを落とそうと強めに擦ると、ゴムが摩耗してデコボコになり、汚れが溜まりやすくなります。

お風呂のゴムパッキンに付いてしまった黒カビには、専用の洗剤を使用して、ゴムパッキンを傷つけない様に優しく掃除しましょう。

目には見えなくなっても、奥の方で再発生の機会を伺っている、どうしても殺菌しきれない黒カビの元。湿気が大好きな黒カビも、湿度55%ほどであればもうほとんど増殖しないと言われています。

入浴中、お風呂場の湿度はほぼ100%になっていますので、黒カビの発生を抑えるためには、入浴後はお風呂場の換気を必ず行う必要があります。

また、カビが餌としている石鹸カスなどを残さないことも重要です。お風呂に入って浴室が温まったくらいの温度と湿度は、カビが最も発生しやすい環境ですので、お風呂から上がる際、お風呂場全体に水で洗い流すようにします。お風呂から上がったら、すぐに浴槽内に冷たい水を撒き、換気扇を回す事を習慣付けましょう。

(3)浴室排水口の掃除

排水口に存在しているのは、皮脂や髪の毛(酸性)、洗剤や石けんカス(アルカリ性)、そしてそれらをエサにして繁殖している菌であるヌメリやヘドロです。様々な汚れが混在し、面倒なのでどうしても排水口の掃除は億劫になってしまいます。

しかし、放っておくとゴミや髪の毛などが配管にどんどん溜まって行って、つまりを引き起こしたり、ひどい悪臭を放つようになってしまうので定期的な掃除が必要です。

まず、排水口のトラップと目皿を外し、ゴミや毛髪などを取り除いてから、浴室用中性洗剤と浴室用ブラシ(細かいところは歯ブラシ)でこすり洗いします。

お風呂の排水口は大抵の場合はヘドロのように固まってしまっているので、アルカリ性の汚れも酸性の汚れもどちらの汚れもなるべくなら触らずに取り除きたいものです。

そこで役に立つのがアルカリ性の重曹とクエン酸(または酢)を利用した掃除です。重曹とクエン酸は合わせた瞬間から反応が始まりますので、あらかじめ混ぜておくようなことはせず、まずは重曹だけを排水口に振りまきます。しばらく放置し、お湯で洗い流せばヌメリが取れています。

気になった時に行うだけでも悪くないですが、定期的に行うことで、ヌメリの発生も抑えますし、ニオイ防止にも繋がります。

ナチュラルクリーニングといえども油断はしないよう、換気をして、手袋やマスク、メガネをするなど注意は忘れないようにしましょう。

(4)髪の毛のつまり

排水口は気付くと髪の毛が絡まり、掃除もしたくない状況になりがちです。こういう時には水酸化ナトリウムが含まれた洗剤を利用しましょう。

水酸化ナトリウムのpH(ペーハー)は家庭で手に入るものとしては最高値の14で、トイレ用洗剤やパイプ洗浄剤に含まれています。

使い方は簡単で、髪の毛が絡まっている部分にふりかけてしばらく放置するだけです。水酸化ナトリウムは髪の毛を作っているタンパク質を溶かす作用があるため、溶けて掃除しやすくしてくれます。皮膚も溶かす作用があるため、ゴム手袋をすることを忘れないようにしましょう。

水酸化ナトリウムは非常に強いアルカリ性ですので、ほかの洗剤と混ざらないように注意する必要があります。

クエン酸や酢などは酸性ですので、同時に使わないよう注意をしてください。

(5)蛇口、シャワーヘッドなど

お風呂場にある金属のくすみ、シャワーホースの黒ずみなどがなくなるだけで、お風呂場が明るくなります。

くすみや黒ずみ正体は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が付着した水垢です。

掃除をこまめにせずに放っておくと、どんどん硬くなり石膏の様な塊になってしまう事もあります。

水垢はアルカリ性なので、酸性の物を使えば中和され汚れが落としやすくなります。

汚れをまずは「中和」させることで、余計な力を入れなくともお風呂掃除がスムーズに進みます。落としたい汚れがアルカリ性か酸性か、性質を覚えるようにしましょう。

(6)シャワーの目詰まりの掃除

シャワーを出した際、その水をよく見ると、1本だけ明後日な方向へ向かっていることがあります。

原因はシャワーヘッドの穴に水分に含まれるミネラル分が固着して詰まっているためです。

シャワーの目詰まりを解消するには、このミネラル分を溶かす必要があります。

バケツに熱湯1リットルを用意して、酢を1カップ(200ミリリットル)混ぜます。

シャワーヘッドは、回せば取り外せますので、取り外したシャワーヘッドをここに漬け込みます。

1時間ほど漬け置きしておけば、固まってしまったミネラル分(アルカリ性)も、酢の力で中和されています。古い歯ブラシやたわしでつけ込んだあとのシャワーヘッドを磨けば、目詰まりが解消されます。

4:浴槽掃除に適した掃除道具や洗剤

浴槽の排水口でよく使われているワンプッシュ式の排水栓も掃除を行えます。

大抵の場合は、押しボタンを押して排水栓を開けてから(排水栓が上がっている状態から)まっすぐ上に引き上げれば、排水栓を取り外すことができるようになっています。
排水口には髪の毛などが詰まっていることが多いので、古い歯ブラシや爪楊枝を使用して、詰まっているゴミを取り除きます。

ヘアキャッチャーが付いている場合、これもまっすぐ上に引き上げて取り外し、ゴミを取ったら流水で流しながら歯ブラシで掃除しましょう。

排水栓の根元(裏側)にゴムパッキンが使用されているはずですが、、塩素系の洗剤を使うとゴムを劣化させてしまう可能性があるため、なるべくお風呂掃除用の中性洗剤を使用するようにしてください。

まとめ

お風呂の浴槽掃除に限らず、お風呂の掃除に関しては汚れの成分を認識し、「酸性」「アルカリ性」それぞれの対策を行うことで劇的に綺麗にするが可能です。

何でも「強力!」と書いてあるもので落ちるというわけではないのです。それを踏まえればお風呂掃除は劇的に簡単になりますので、是非日々の掃除で考えるようにしてみてください。

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